下諏訪共同浴場シリーズもいよいよ最後となりました。
「老人福祉センター」は、その名のとおり、町の老人福祉施設。
高齢者の各種相談や、健康増進、教養・レクリエーションを行う施設に設置された温泉が、17時以降に一般客にも開放され共同浴場として利用されているのです。
土日はセンター本館は休館のはずですが、利用時間滞は変わず17時から。
これまで、その時間に訪問できなかったため、未入でした。
下諏訪温泉の公式HPなどでは共同浴場の1つとして扱われていますが、この名称からそうとは思われず、外来者の利用は少ないのでしょう。
ネットで検索してみても、得られる情報量はかなり少ない。
センターの本館。
外観は、どう見ても役所の建物といった感じ。
いったい温泉はどこ?
案内表示もないので、初訪の人は間違いなく戸惑うでしょう。
本館前の駐車場に車を置いてから、道路に出て温泉棟を横から見る。
堤防沿いに大きな温泉タンクがあり、その奥に温泉棟があります。
温泉の入口。
こちら側も飾り気は全くなし。
玄関にある券売機。
温泉タンクの掃除をしたので、温度が低くなっているとの断り書きが貼られている。
42℃位なら、ちょうど良い湯温じゃん。
いったい、いつもは何℃なんだろ?と思っていると、この上にある窓が開いて、おばちゃんの顔が出た。
「ぬるいけどいいかい?」と問われ、「42℃なら大丈夫でしょ」と答えて中へ入場。
時刻は日曜日の午後5時少し前、この日私が一番風呂です ♪
脱衣所に入ってから、受付に入浴券を出すシステム。
シンプルな間取り。
右側には、本館への通路に出るドアがあります。
トイレに入って出たら、2人の入浴客が来ており、
こりゃマズい!早く誰もいない浴室内を撮っておかなきゃ・・・ と焦る。ヾ(;´Д`●)ノ
「すいません~、写真1枚とらせて!」
と、今入ろうとしているおっちゃんを押しのけるように前に出て、大慌てで撮った貴重な写真。
レンズも曇らずよく撮れました。
8人は入れる湯船の大きさの割に、カランは5個と少なめ。
温度は、42~43℃で、ゆっくり入るのには適温です。
投入されているお湯は結構熱いが、湯船の大きさの割には投入量がやや少ない気がしました。
ここの源泉は旦過の湯?
と、いっしょに湯船に浸かっていたおっちゃんに尋ねたら、昔はそうだったが今は違う、とのお答え。
浴室から見た脱衣所。
入場から20分が経過しております。
次々と常連客が入ってきて、こりゃたしかに温い、との言葉が飛び交う。
いったい、いつも何℃で入っているんですか? と尋ねたら、45~46℃だとのこと。
そんな熱い風呂じゃ、お年寄りの体には悪いのでは、と疑問が浮かぶ。
脱衣所にある成分等表示。
源泉は「星が丘2号井」と書いてある。
後で調べたら、「星が丘」とは、毒沢鉱泉近くの地名。
番台のおばちゃんに、この源泉はここの他にどこで利用しているか、などと尋ねるも、
ご存じないようでした。
「温泉供給者」は誰?
下諏訪に、「含硫黄-」があったとは!
硫黄の香りはしませんでしたが、なかなかの良い湯でした。
ここも、「〇〇の湯」とか名前を付けたりしてPRすれば、利用者は格段に増えると思いますが、公営ということもあって採算も関係なし、積極的に集客する気はないようです。
ジモ専に近い共同湯。大勢の観光客が押し寄せてこない、今のままの方が望ましいかもしれません。