9月24日提出の要望書

http://s.ameblo.jp/savasana0105/entry-11363040447.html

に対し、北九州市から回答がきました。


平成24年10月5日

北九州市長 北橋 健治

平成24年9月24日付け要望書について
(回答)

1 災害廃棄物の安全性
本市が受け入れる宮城県石巻市の災害廃棄物は、放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり100ベクレル以下のものです。この基準は、放射性物質に汚染されたものとして取り扱う必要のないものであり、通常の廃棄物として取り扱うことができます。また、この値は一般食品の基準値と同じレベルです。

2 焼却処理の安全性について
災害廃棄物の中に含まれる放射性セシウムは、焼却によりそのほとんどが排気ガスの中に含まれる「飛灰」とよばれる細かい灰に移ります。この飛灰に移った放射性セシウムは、バグフィルターという高性能な排ガス処理装置で99.9%以上が除去できます。
そのため、仮に、煙突から外に出て行く放射性セシウムがあったとしても大変微量であり、人や環境への影響はありません。

3 放射能濃度等の測定・公表
本市では、災害廃棄物の処理の各段階で、排ガス・焼却灰などの放射能濃度や敷地境界での空間線量を定期的に測定し、すべて公表しています。
また、焼却工場や廃棄物処分場の周辺に空間放射線量の連続測定装置を設置し、常時空間放射線量を測定して公開しています。
空間放射線量の測定結果は自然界と同じレベルであり、放射能濃度の測定結果は本市の管理目標を大幅に下回る安全なレベルであることから、本市での処理が、人や環境に影響を及ぼすことはないとお分かりいただけると存じます。

以上のことから、本市での災害廃棄物の処理により健康被害が発生することはないため、ハイボリュームエアサンプラーでの大気採取による放射能測定は行いません。
また、災害廃棄物の受け入れ方法や各種測定結果等の情報は、本市ホームページで公表しているため、北九州市外で説明会を行う予定はありません。



北九州市のがれき焼却の影響と思われる健康被害が市内市外で報告されています。

一刻も早く焼却を止めさせなくては、取り返しのつかないことになってしまいます。

市は、最も正確な測定が可能な、大気浮遊塵による測定を行わず、モニタリングポストでの空間線量測定のみで誤魔化そうとしています。

北九州市は大気浮遊塵を集めるハイボリウムサンプラーを4台持っており、月に1度、稼動させ有害物質を測定していますが、放射性物質の測定はされていません。20日以上、遊ばせているわけです。

宝の持ち腐れ。税金の無駄遣いです。

費用か掛かるから
上からの指示が無いから
なにより「安全ながれき」だから

との理由で大気浮遊塵の測定は行わない予定だそうです。

以下の請願にご協力お願い致します。

宛先は、
〒8038501
北九州市小倉北区城内1-1
北九州市役所 環境局環境保全課
課長 作花哲郎





平成24年  月  日
北九州市長 北橋 健治  殿

住所・氏名

「大気浮遊塵中放射性物質調査を求める請願」

北九州市HP環境局環境保全課、報道発表資料に於いて

「市民の申し込みによる放射線量測定について
災害廃棄物の本格処理に当たり、放射線に対する不安感を払拭するために、市民からの申し込みに応じて、地域の空間線量を測定し、公表する事業を開始します。
6 その他(測定方法)
・国が策定した「放射能濃度測定方法ガイドライン」に基づき測定します。
・測定機器は、シンチレーション式サーベイメータを使用します。
・測定は地上1mとし、可能な限り周囲1m以内に木、建築物がない場所で行います。
・測定値は、測定機器の安定後、30秒毎の数値を記録し、5回計測します。結果は、5回の平均としま
す。」

上記の事業が行われると発表されました。しかしこの内容では私たちの不安感は払拭できません。
理由は、空間線量での計測では、現在どれだけの放射能が大気中を舞っているのかを把握することはできないため、実際の被曝量(特に内部被曝)が計算できないためです。
私たちが恐れているのは内部被曝です。

幸い北九州市は、この大気を舞っている塵を集塵する装置(ハイボリュームサンプラー)を既に4台も市内に設置しています。その装置で採取したサンプルをゲルマニウム放射能測定機にかけて、測定すれば、現在の大気中にどの放射性各種がどのくらい舞っているかを測定できます。
そしてその装置の稼働は、現在月に一度程度しかなく、(場合によって何度か稼働させなくてはいけない場合があるそうですが)ほぼ使用されていません。市の備品は市民の健康のために有効に使用すべきです。

東京都立産業技術研究センターが提出している東京電力福島第一原子力発電所事故に係る大気浮遊塵中放射性物質調査報告書では、正確な測定とそのデータから得られる内部被曝の量まで記載してあります。また、福岡の大宰府にある保険環境研究所では、何十年も前から、毎日放射能各種の測定を行い、昨年7月頃からは、市民の要望によりHPで公開しています。

微量でも大きな健康被害を引き起こす可能性がある大気浮遊塵中放射能の測定を行い、一刻も早く私たちの不安を払拭させてください。
早急に、この装置を使用した、大気浮遊塵中の放射能濃度測定及び内部被曝の換算データを測定、計算、日々の速報値として公開お願いいたします。

以上



*参考資料:東京電力福島第一原子力発電所事故に係る大気浮遊塵中放射性物質の調査報告
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2011/12/60lcq100.htm





8月16日に北九州市に対して提出した「保障を求める請願書」
http://s.ameblo.jp/savasana0105/entry-11330770264.html

に対して、9月11日付けで北橋健治名義で下記の回答が郵送されてきました。(秘書室二上次長に手渡しした10名に対して郵送したそうです。)


「平成24年8月16日付けの請願書については、下記の理由から署名捺印を行わないものといたします。
本市が受け入れる災害廃棄物の放射能に関する安全性については、国の基準をもとに十分検討を行い、国よりも厳しい管理目標を設定しています。このため、放射性セシウムによる健康被害が生じることはありません。
なお、安全性については、これまで検討会や説明会等の実施により、科学的地検に基づく説明を行ってきたところであり、当該検討会等で提示した資料に加え、主な質疑応答や各種測定結果の内容を本市ホームページ等で公開しておりますので、ご参照ください。
また、処理の各過程で実施する放射性物質のモニタリング結果については、速やかに公開することとしていますのでご覧いただければと存じます。」


同然ながら、納得のいく内容ではありません。

そこで、本日、改めて下記の内容で申し入れをしました。



平成24年9月24日

北橋 健治  殿

○○○○○○

平成24年9月11日に返送していただいた請願書の返答について

9月11日付けで頂いた8月16日付けの請願書に対しての返答に対し、再度質問と、申し入れをいたします。

以下の頂いた返答で、了承しかねる点があり、説明を求めます

平成24年8月16日付けの請願書については、下記の理由から署名捺印を行わないものといたします。
本市が受け入れる災害廃棄物の放射能に関する安全性については、国の基準をもとに十分検討を行い、国よりも厳しい管理目標を設定しています。このため、放射性セシウムによる健康被害が生じることはありません。
なお、安全性については、これまで検討会や説明会等の実施により、科学的地検に基づく説明を行ってきたところであり、当該検討会等で提示した資料に加え、主な質疑応答や各種測定結果の内容を本市ホームページ等で公開しておりますので、ご参照ください。
また、処理の各過程で実施する放射性物質のモニタリング結果については、速やかに公開することとしていますのでご覧いただければと存じます。


国の測定基準からモニタリングポストでの測定方法は空間線量の測定のみとなっているのでしょうか、土壌の放射能濃度調査についてデータの公表はされていますが、定時降下物による放射能測定もないようです。
そして最も信頼のおけるPM2.5と呼ばれる極微小物質の放射能測定は行われていないのでしょうか?
この測定には何百立方メートルという大量の空気をフィルターを通し、大気中に漂っている様々な物質を採取するハイボリュウムエアーサンプラーと呼ばれる何百万円もする装置が必要です、福岡県では何年も前からのデータがあり九州地方での放射能の空気中に浮遊している物質の測定が行われています。
北九州市として、誠意ある姿勢を見せるというなら、現在市内4箇所にあり1ヶ月3日しか稼働していないこの集塵器を使用し市内に何箇所もあるゲルマニウム測定器で放射能測定のモニタリングを即時行ないデータの速やかな公開をすべきではないでしょうか。

市は放射能の安全性について健康被害が生じることはありませんと言われますが、大気中に放出される放射能が微量であれば健康被害がないと断定することはできません。
また内部被曝についても様々な見解がありますが、外部被曝より深刻な被害を引き起こす可能性があるのは否定できないことでしょう。
空間線量による測定では、外部被曝の健康被害についての基準になると思いますが、内部被曝の危険性に対処するためには大気中を浮遊している塵に付着した、放射能の測定が不可欠です。
また放射性物質は、セシウムだけでなくはるかに長い半減期のウランや、プルトニウムなどもあり、核種の測定は、必要です。ハイボリュウムサンプラーで採取しゲルマニウム放射能測定器で計測すれば、各種の半減期の違いから、どこで排出されたものかなどを推測することもできます。
大気中に浮遊しているこの放射性物質が、雨などにより土壌、河川、海域を汚染していきます。早い段階で、汚染の危険を知るためにもこの計測は不可欠です。

PM2.5の測定による放射能の検出結果により今回のがれき焼却前より焼却後の数値が高ければ、また、近隣の地域より数値が上がっているかどうかでも、この事業による影響が考えられることであり、その数値で汚染が確認されれば、健康被害が生じることは無いという見解はできません。

タバコの健康被害についてしきい値はないのと同様、放射能汚染のしきい値や安全性は自治体、研究者、国などにより見解はバラバラです、その上、時と共に様々に変わっていきます。どの範囲が健康に影響があるかないかは個人個人の判断になります。

また、放射能以外の汚染物質についてもこの計測のあと精密な成分分析をする必要があります。
平成23年度 環境の現況 による各種データと照らし合わせることができます。厳密な検査検証プログラムを確立すべきです。

以上のことから本事業による健康被害が出る可能性はあると考えます。よって、頂いた返答に了承することはできません。
再度、汚染状況の把握しやすいハイボリュウムサンプラーでの大気採取(PM2.5)をし、ゲルマニウム放射能測定機での放射性物質の飛散状況を測定し、公表することと合わせて、補償をいただきたくお願い致します。

尚、説明会や、検討会は、北九州市内でのものですので、市街の住民に対しての説明会開催と、それまで焼却の一時中断も合わせてお願い致します。

以上



回答は2週間以内に貰えることになっています。

北九州市は4台のハイボリウムサンプラー(大気浮遊塵集塵機)で大気中の有害物質を月に1回測定していますが、放射性物質については測定は行われていません。せっかくの測定機を1ヶ月に3日足らず稼動させるだけで、20日以上は遊ばせています。

もったいない話です。市民の健康を守るために、即刻、稼動させ大気中の放射性物質を測定すべきです。

ところが、循環社会推進課の担当者(森)は、安全ながれきなのでハイボリウムサンプラーでの測定は必要無いので行うつもりはない、との見解でした。

また、環境保全課の担当者(作花)は、動かすのは物理的には可能だが、経費がかかるので…と言っています。

どこまでもふざけた言い分がまかり通ると考えているようです。

ちなみに、福岡県では保健環境研究所(大宰府)で何年も前から放射能の測定をしています。
http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/%7Ehoshano/data/funjin/funjin2011.pdf

同様の測定を北九州市も、即刻、行うべきです。

みなさんからも北九州市に対して、測定の要望をお願いします。

前出の申し入れ文書を参考にしていただければ幸いです。


[宛先]
〒8038501
北九州市小倉北区城内1-1
北九州市長 北橋健治



*参考
保健環境研究所の大気浮遊塵測定データは公開されていませんでした。福岡在住の一市民が公開させるまでの交渉を記録した動画です。

http://www.youtube.com/watch?v=72t9fpMNWGI&feature=youtube_gdata_player


追記

北九州市は別のタイプのPM2.5の測定機3台で、毎日、大気中の有害物質を測定しています。
その測定機は総量の測定のみで、採取して成分分析が出来るタイプではありません。あくまでも総量測定のみです。
データは公表されていません。