映画なんてしばらく見ていないのだけど、こないだふと
「いい映画やってないかなー」なんて近くの映画館の上映日程を見てたら
「チェッカーズ」の文字が目に入る
よく見ると3月1日から2週間限定で、チェッカーズ結成40周年てことで1987年に行ったライブを上映するらしい
「どうしよう、行こうかな、やめようかな、夜だしな」
って独り言いってたら子どもが
「行ってくれば?わからないことはお店の人に聞けばいいんだから」
って背中を押してくれたのでその次の日行ってみることにしたよ
職場でチェッカーズのこと話したんだけど、みんな微妙に世代が違っていて…
一人だけ「あー、友達が郁弥好きだったわ、今も好きで車のナンバー238だよ」
って教えてくれた
私も郁弥くん好きだったの
まだ小学生だったけど好きで好きで、カセットテープ買ってもらって擦り切れるまで聞いたなあ
ちなみに郁弥くんのサインは同じものが書けるくらい練習した
まだ子供だったからライブに行くなんて発想はなかった
厳しかった親に内緒でチェッカーズ主演の映画には行った
今でも思い出すとちょっと泣ける
で、映画館に行く夜…緊張しすぎて晩御飯は食べないことにした
お風呂に入って身を清め、2時間ほどチェッカーズを家で熱唱し
映画館についたの1時間前…
最初はウロウロしてたけど、脚、痛くなったら嫌だからじっと待つことにした
30分前から時間が経つのが長かった
開場後は一番に席について、同志たちを迎え入れる
全員同世代!!安心感!!!男性一人で来てる人もいたよ
そしてチェッカーズ登場
はあー!みんな若い!!
衣装は、今のアイドルが着ても全く古さのない、ピカピカの素敵なやつだった
みんな若いなあ
私も若かったなあー
あの頃はかっこいいお兄さんたちだったのに、今はまるで息子の話を聞くように「うん、うん、」ってうなずきながら歌を聞いたり、MCを聞いたりした
昔は郁弥くんだけ見ていたけど、大人になって改めて映像でメンバー全員のことを見ることができた
みんながこんっなに楽しそうに歌ったり演奏したり踊ったりしているの知らなかった
楽しそうにしているのかっこいいなあ…泣ける
曲も忘れていると思っていたのに、ちゃんと覚えているもんなんだね
それも不思議だったし
客席にいる若い女の子たちが映るたび、この子達は今回見に来たかな?どんな気持ちで見ているのかな?とか考えて不思議だった
アンコールのあと、最後に郁弥が客席に向かって「また遊ぼうぜ」って言うの、これ聞きたかった
めちゃくちゃかっこいい!
しびれるよね
頭の中で何度リピートしたことか
また遊ぼうぜ
それにしても自分の子供と同じぐらいの歳の自分が、その頃の映像を見てワクワクしている…なんだかとても不思議な感じ
将来夢と希望しかないあの頃に帰りたいよホント
今や絶望に取り憑かれたおばちゃん…職場のババアに突然土下座されるなんてあの頃考えもしなかっただろな
30数年後のあなたは股関節が悪くなりまーす
生活のためだけにただ時分を押し殺して仕事をしていまーす
自ら降格願いを出しましたー
結婚はしないほうがいいかもしれませーん
とか…いろんなこと考えるよね
いや、でも逆に、こういう絶望だらけの日常だからチェッカーズを懐かしく思えたのかもしれないし
脚を悪くしてしまったから、ジムに続けて行けているのかもしれないし
そもそも幸せな毎日だったら、ストレス発散でジムに行くぜ!なんて思わなかったし
このブログを10年以上続けることもなかっただろう
主婦でいられるほどお金持ちだったら一生土下座される景色なんか見ることもないだろうし
結婚していなかったら子どもには出会えていなかったから
そしたら今の推しには出会えなかっただろうから
今の人生は後悔だけではなかったのかなとか
色んな事を考えて泣く
きっと見に来ている同志たちも同じ…映画終わったあと泣いてる人何人かいた
夜中近くに映画終わったから、いつものエレベーターやエスカレーター、通路が使えなくて、こんな時やっぱり同世代だよね、みんなオロオロしてておもしろかった
私が1番オロオロ、ウロウロ、キョドキョドしててかわいそうなおばちゃんだった
屋上に車停めてたんだけど、あんなに車が停まってたのに、1台だけポツンと残ってるの見て、「これ、帰れるのかな…」って不安でたまらなかった
帰りはおしゃれカフェに寄りたかったのに、おばちゃんだから勇気がなかった
おばちゃんは帰ります!さっさと帰ります!事故はイヤなので大人しく帰ります!って唱えながら帰宅した
30数年前に戻らせてくれてありがとう!また遊ぼうぜ!!