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NGP(仮)の3G通信 (1)

関連ニュースまとめ:

NTTドコモが、任天堂、ソニーと携帯ゲーム機の3Gネットワーク接続機能について協議中?
http://jp.wsj.com/IT/node_80328

ソニー、新型PSPがドコモの3G回線利用可能へ。ゲームを遊びやすいAndroidスマートフォンも開発中
http://www.gapsis.jp/2011/01/psp3gandroid.html

Sony outlines NGP "asynchronous gaming"
http://www.eurogamer.net/articles/2011-01-27-sony-outlines-ngp-asynchronous-gaming

日々是遊戯
基本的には全モデルに3G通信機能は乗せていく。価格や回線料金はまったくの未定
http://twitter.com/Hibikore/status/30546670194266113
http://twitter.com/Hibikore/status/30547410551832576

未定とはいいつつも材料はあるので、NGPの3G通信がどうなるかを推測してみる。

PSP2あらためNGP(仮) : 直近ニュースまとめ

PlayStation Meeting 2011
http://www.playstation.com/psmeeting2011/index_jp.html

PlayStation Meeting 2011実況中継!
http://www.famitsu.com/news/201101/27039713.html

西田宗千佳の ― RandomTracking ―
「NGP」と「PSS」でSCEが狙うもの。平井CEOインタビュー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20110128_423489.html


ほとんどの点で、これ以上はのぞめないという線のギリギリまでを攻めた、という印象。
同時発表のPS Suite、PSNとQuriocityとの連携等、次世代へのアクションもきちんとととってきた。
先行する3DSの仕様に対しては十分以上に強力で、ハード屋の面目躍如。

一方で、3G通信機能についてはほぼ情報なし。
クラウドでのビジネスモデルに関する情報も、公開されなかった。
おそらく方針が決め切れていないのだろうが、最も重要なポイントがこれでは先が思いやられる。
この点は、相変わらずのソニーだなあという印象。

3DSへの牽制等も考えると、タイミングとしてはギリギリ。


一番肝心なところが分からないので、評価は難しい。
評価が定まるのは、3G・クラウドへの情報が出てくるE3後になるだろう。

ソニー、新型「PSP」に携帯3G回線 年内にも投入 (4)

ネット対戦に関する通信コストが無料(パッケージ代金に上乗せされ、無料に見える)、というモデルは成立するのだろうか?

まずゲーム1本あたりの通信費を、このように算出する。
 ゲーム1本あたりプレイ時間 × 時間あたりの通信量 × 通信量あたりの通信費

1.ゲーム1本あたりプレイ時間
もちろん統計等ないので、とりあえず100時間と仮定する。
根拠はこんなところ。
 ・FF XIでサポジョブミッション挑戦までには100~120時間
 ・ドラクエ:(ドラクエIX)過去作ではクリアまでに50時間程度、ドラクエIXで140時間程度

2.時間あたりの通信量
もちろん統計等ないので、とりあえず3Kbpsと仮定する。
根拠はこんなところ。
 ・FF XIの上限設定値が4.5kbs。
 ・PSUOは約3kbs。(実行が6F単位。送信するステータスサイズを256bと仮定した場合)

3.通信量あたりの通信費
統計等はあるかもしれないが、入手できず。
一応、0.004円/Mb、と仮定
根拠はこんなところ。
・Willcome小規模法人向データ回線サービス(5,580円/1,000百万パケット=0.004円/Kb)

上記の前提からゲーム1本あたりの通信費は、
 100時間 × 3Kbps × 0.004円/Kb = 4,708円

通常、回線契約には大口契約での超割引がある。
仮に割引を4割とすると、
 4,708円 × 60%=2,824円=ゲーム1本あたりで必要となる通信料金

次に無料化が成立するか、更にゲームの種類別に検討する。

(1)MMO(FFXI等):
最近の主流はアイテム課金にうつりつつあるが、これまでの主流であった月額課金で考えてみる。月額課金は3,000円/月程度(リネージュOLより)程度。これに通信料(2,824円)をそのまま上乗せすることは難しい。
但し実際には、プレイヤーの多くは、主に自室でプレイするものと考えらる。つまり3Gではなく固定回線経由での接続が多くなり、、必要な3G通信量は少なくなる。
通信量を減らす工夫は必要(3Gの場合集会所の表示人数を制限をする、等)だが、可能性は十分あるのではないか。

(2)アクション(MHP等):
アドホックがメインの使い方になるものと考えられ、必要な3G通信量は少なくなる。
3Gでのプレイ時間が全体の10%になるものと考えた場合、ゲーム1本あたりに必要な通信料金は284円。
これならば通信コストを無料化することは可能ではないか。

(3)RTS(スタクラ等):
通信量が少ない(数~数十bps)。
ゲーム1本あたりに必要な通信料金は数十円程度となる。パッケージ代金での吸収は容易。
(スタクラ、ホントに来るかも・・・)

(4)対戦格闘(STIV等):
通信量が少ない(数十~百bps程度)。
ゲーム1本あたりに必要な通信料金は数百円程度。上と同じく吸収は可能か。
どちらかと言えば通信量よりも、回線品質が問題になりそう。

もともと端末個別の契約とするメリットは、大きな通信量を発生する一部ゲームの通信費が安くなる、ということにあるのだが、これを享受できるパターンは、MMOやアクションを3G経由だけで行う場合に限られる。
実際には、固定通信(Kaiやアドパ)やアドホックを通じた通信が多くなるため、このようなケースは限られてくる。
もちろん、固定通信経由への誘導はいずれにせよ必要だが、これは容易に実現できるだろう。
自動でLANを選好するしくみが新PSPに備わっていればよい。

結論として、ネット対戦に関する通信コストが無料(パッケージ代金に上乗せされ、無料に見える)、というモデルは成立するといえるのではないか。

3G化による次元違いのメリットを考に含めると、ユーザ個別の任意契約とする理由は全くない。
新型PSPには、全端末に3G通信が設けられ、全てのユーザが利用できることになる。

ソニー、新型「PSP」に携帯3G回線 年内にも投入 (3)

殆どの人が注目しているとおり、3G通信の位置づけがこの端末の成否を決める。
単なる一機能であれば失敗、全端末がもれなく利用できるのであれば成功。
これは、Goにおいてソフトの提供がキーだったことと同じ構図だ。
Goはソフトの提供につまづき無残な失敗に終わった。
しかい、公式にコメントもしている通り、ソニーはこれに学んでいるはずだ。
死命を制する3G通信について、docomoと十分に企画を練ったことは間違いないだろう。


3G通信の位置づけは、ユーザへのサービスの提供者がソニーか、docomoか、で判断することができる。

1.ユーザへのサービスの提供者がdocomoのケース
  -ユーザとdocomoが個別に回線利用契約。
  -通常の通信料(数千円程度/月のデータ端末料金)が必要
  -既存のFomaカード利用、SIMフリーの可能性もあり
  -Skype、テザリング、ネット利用等可能

2.ソニーが独自サービスを利用者に提供
  -契約は特に不要。
  -通信料はサービス毎に決まる。基本的には無料と考えられる
  -既存のFomaカード利用はできない
  -Skype、テザリング、ネット利用等は、メニューによっては可能

製品化の点で言えば、圧倒的に1が現実的だ。
しかし、マーケティングの点から言えばおよそ見込みがない。
ゲーム機のために回線を契約し、数千円の月額料金を払い続けなければならないというのは敷居が高い。
新PSPの見込み客の殆どは既に携帯回線をもち、既に多額の通信料金を支払っている。
ゲーム機のために、もう1回線を追加し、さらに通信料を支払えるユーザは、一部のマニアだけだ。
また、契約には銀行口座やカード契約が必要になるため、子供は当然利用できない。

これらの当然の結果として、サービスの利用者は伸び悩む。
もともとネットワークは、ベースがあることがサービスの成否を決めるものだ。
最初から死亡フラグが立ちまくりである。

全員が利用できるという前提がない限り、3G導入最大のメリットであるアクチベーションも実施できない。
物理メディアの束縛から逃れることによるメリットの実現も中途半端なまま。
これでは3Gの導入のメリットは殆どなく、誰に売りたいのか分からない。

2であればサービスと料金はソニーが自由に決めることができる。
シンプルで分かりやすく基本無料、かつ実態としてはトラフィックに応じた課金とすればよい。
例えばこんなサービス/メニューであればユーザも満足できるのではないか。

基本は無料
 ・初期状態: 料金無し。サービスはファームアップデートやアクチベーション等。
 ・PSN: 料金無し。登録後、PV、体験版等利用できる。(通信料は広告費でまかなっている)
 ・DLC: 料金無し。(コンテンツ代金に通信料を上乗せているので、そのように見える)
 ・ネット対戦: 料金無し。(パッケ代金に含まれているので、そのように見える)
オプションは有料
 ・PSN+: 定額(月額課金)。
 ・ネット利用: 定額(月額課金)。PSN+料金とは別途、利用者のみ。
 ・通話: 定額(月額課金)。Skype経由。

これであれば、ユーザから見ればこれまでのサービスとほとんど変わらず、敷居はぐっと下がる。

ネット対戦に関する通信コストは、ゲーム毎に考える必要がある。
例えば月額料金を取っているMMOでは、通信料金の上乗せは比較的容易だ。
アドパ系であれば、その上でパッケ値上げ、定額制や期間制の導入、DLCの収益化、等が必要になるだろう。
この辺、既にさまざまな試みがなされ、対応の方法論は見えてきている。
ゲームの種類を問わず、できるだけ通信量の少ない仕様にすることも必要かもしれない。

PSPをこれまでの端末と一線を画する何かにするためのキー:3Gの標準利用は、
そこそこ現実性もあると考える。

ソニー、新型「PSP」に携帯3G回線 年内にも投入 (2)

記事には決定的な情報はなく、どちらとととることも可能だ。

PSP2であれば、強力なコンピューティングパワー、未来的なプレゼンテーション、完全なクラウドベースのゲーミングを初めてCS機で実現、といったフィーチャーを備えた、強い魅力あるスーパー端末だ。
もしPSPGo2であれば、現行のPSPフォーマットに、Quriocityへの対応機能をポン付けしただけの、なんの魅力もない誰得な端末になり、Goの惨敗と黒歴史化をも、また繰り返すことになる。

ソニーが強力な新型PSPを開発中で1~2年以内に発売するとのリークがこれまで度々あった。今回発表される新型PSPが、惨めなPSPGo2である可能性は低いだろう。
また、任天堂の新型機発売を1ヶ月後に控えた今、今回を逃すと、次の大型イベントはE3になり、少なくともライバル機に対する牽制効果は大幅に薄れる。出すなら今しかない。
そのような推測から、今回の発表の目玉はPSP2であるものと考え、ここでPSPGo2みたいなゴミデバイスを発表するという線は、あえて捨てることにする。それじゃあ、あまりにつまらないので。

まず機能を予想してみる。
チップやメモリ等は省略し、通信・UI・ソフト供給に絞る。

可能性=高。
 ・通信料は無料/回線契約不要。全員が利用可能
 ・テザリング、Skypeの利用不可。SIMは組み込みで交換不可。
 ・メモステmicroでソフト供給、UMDなし
 ・PS1との互換性(アーカイブ配信)

可能性=中。
 ・PS2、PSPとの互換性(アーカイブ配信)
 ・マイク有り、ボイチャ可
 ・ツインスティック
 ・背面タッチ
 ・ロンチにモンハン3G
 ・バッテリーは3時間でモバブ必須
 ・デジカメ

可能性=低。
 ・PSPとのUMD互換性
 ・3D
 ・ロンチにWOW、スタクラ

今回はどうせ発表されないだろうが、価格は34,800JPYと予想している。
ついでに言うと、PSPとGoちゃんの大幅値下げ(12,800)の発表は来るかもしれないね。