世界一周最後の国ウクライナに訪れてたせいかに
「世界一周、最後の日に何をしたい?」
って聞いたら、
「ヒッチハイクしてみたいな〜」
ーーー。
ええーまじかぁ。まじかよ。
なんでこう、旅人肌の女性は、おしとやかじゃないんやろうな。
僕なら岸辺で黄昏ながらこの旅を振り返るわ〜笑
ってことでヒッチハイクすることになりました。
正直あまり乗り気じゃありませんでした。
変な輩にさらわれたらどうしよう。武術なんか習っとけば良かった、、とか思いつつも
世界一周最後の日やし、、、やったるか!
場所は目的地であるウクライナの首都キエフまで。
12:30「オルジフ」っていう、村からスタート。キエフまで350km離れてます。実家の三重県から東京までの直線距離と同じ。遠すぎ。
とりあえず親指立てるか。。。。
立てた瞬間、、止まった!!!驚
1台目でゲット。5秒かかってない。びっくりしました笑
13:00 過ぎ中心地「リブネ」まで送ってって貰いました。15km進んだ。
ありがとうございました〜。
14:30 腹ごしらえをした後、再開。
なかなか捕まらん。。一回目のがラッキー過ぎた。これがヒッチハイクの醍醐味。
せいかとしては、一回成功して満足した気分もあるし、達成したい気分もあるって感じやった。
それでも続けることに。何回も場所を変えた。
ガソリンスタンドで待ち伏せることに。
そしたら、、神降臨。
棺桶売りの女性。(言い方怖いな笑)
ヒッチハイカーを何人も乗せてるプロ。もう、進むだけじゃなくて観光まで連れて行ってくれた。
私の売ってる棺桶売り場〜
火事で燃えた城跡。
謎の工場。謎すぎた。
超ローカルな観光ツアーありがとうございました!!笑
16:30 謎の外れ街「カレッツ」
降ろされた場所がもはや高速道路。道路と畑しかない。
もう後戻りはできないって感じ。
この頃から僕は燃えてました笑
もう最高に楽しんでます!!
やっぱりいい出会いに恵まれるとこうなりますよね〜。
次の出会いは、、、、20分くらいで捕まりました。が、、賄賂を請求してきました。
うーーーん。うーーーん。でも、150kmも進んで「ジトーミル」まで送ってくれるって言うんですよ、、。
しゃーなし。払いました。(一人200円笑)
せいか爆睡。 僕は、頑張って会話してた。うーん、まだまだやな、ロシア語。。
18:00「ジトーミル」着。
首都「キエフ」まであと、130km。
この頃になるともう疲れが出てきてます笑
何十分か後に4人目の方!!
親切な人が停まってくれ、キエフ行きのバスが出ているバスターミナルまで送っていただきました。ありがとうございます。
19:00過ぎ。バスターミナル。
ここで誘惑です。
バスを使い安心してキエフまで行くか。
最後までヒッチハイクを貫き通すか。
せいかは明日のパッキングがあり、疲れもたまってて、日も傾いていたりと、、、マイナス条件だったのですが、、
せいかが出した決断は、、続けようでした。
19:45までに捕まらなかったらバスを使おう、という条件つきです。
僕としては、ここでまでよく頑張った。上出来や。
もう、バス使って早く帰って最後の晩餐食べてシャワー浴びて寝よよ、、って思ってるのと同時に、なんとか最後までヒッチハイク成功させてやりたいっていう両極端の思いでした。
運も悪く、車が停まってくれるスペースもなければ減速ポイントもない道。
しかも、バスばっかり。
ここまでやなって思いました。
「ここで、ドラマやったら“誰もが諦めたその時!”っていうテロップ入るのにな〜」
とか言ってたんですが、、やはりとまる気配なく。
タイムリミットまで1分切りました。
「この車の群れを最後にしよっ」
せいかも腹をくくったみたい。
ーお疲れ。
もう、僕はヒッチハイク失敗しました。残念っていう顔をした写真をまさに撮ろうとしてたんですよ。
誰が想像できた?この後に起こることを。
誰もが諦めたその時!
最後の群れの、最後の一台が、停まった。
え?
何が起こってるんか一瞬わかりませんでした。
こんなことってある?
ドラマやん!!!ノーーーンフィクション!!テンション上がりまくった。信じられん!!!すげぇぇぇええええ!!もう、奇跡。本当に、感動した。武勇伝でんでんででん。
ゆっくりと日が沈んでいく中僕らの車はキエフまで向かって行きました。
気づいたら僕らはキエフにいました。
21:00ウクライナ首都「キエフ」に到着。
夢のようです。でも現実です。
なんなん、この達成感。成し遂げました。
あーーー疲れた笑、
なんともこの上なく表現できない心情。
距離350km
所要時間 8時間半
経由台数5台
ヒッチハイク大成功!!!!
どやっっ!!
350kmってバス使えば一人1000円払えばお釣りが帰ってくるくらいで乗れて、5時間で着いちゃうんですよ。安心安全な選択です。
しかし、今回僕らがとったヒッチハイクと言うのは、時刻表もなければ停留所もない。目的地にたどり着けるかどうかもわからない。リスキーな選択です。
同じ道のりでも、安全な道を選びゴールに辿り着いたときと、険しい道のりの果てに得たゴールとでは、雲泥の差があります。
このヒッチハイクでより、挑戦することの大切さとそこから得られるものの大きさを再認識することができました。
大きくなったわぁ〜。
一生忘れられん。ありがとうせいか。せいかにとっても世界一周最終日に経験できたことは「一生の宝」になると願ってます。