【絶望】友達の財布、パスポートすられました。。。 | せがわーるどのブログ

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ウクライナ滞在も残り2日、いざベラルーシへ向けて出国という時に事件はおきました。

ベラルーシ留学してる、ロシア学科で同級生の楽(らく)がきたぁぁぁ!!
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10ヶ月ぶりの再会。涙なんて出ないけどね笑

僕のやることなすことに常に批判の目を向けながら意見してくれる友達。
最初はなんやねん!って思ってたんですけど、こうやって言ってくれる人って楽しかいないな〜って。

僕とは違う目線で僕の行動を正してくれる良き大切な友達です。

早速観光へ連れて行こうと地下鉄へ乗りました。

僕「キエフの地下鉄はスリが多いから気をつけて〜、僕も2回すられそうになったから」

1分後

楽「せがわ、財布がない」



え?


取り敢えず、電車から降りてみてちゃんと確認しました。

楽「やばい、パスポートまでない!」




は?



最初は何を言っているのか全くわかりませんでした。
でも、ようやく状況を理解できました。

完璧にすられてました。

キエフ着いて1時間経ってない出来事です。

今までに無い楽の焦り。いや、それ以上に僕がテンパってました。

どないしよう!!!

嘘って言ってくれよ!

楽!!

落ち着いて考えて、何をすべきかを考えました。

まず最優先事項としては、クレジット、キャッシュカードを止めること。

もう無心で「日本ウクライナセンター」へ走りました!
そこで働いてる中村さんに電話を貸していただき、これで、カードは止めました。
この方が中村さんです。
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日本大使館にも連絡していただきました。
中村さん本当に本当にありがとうございました。


次に向かうは日本大使館。ここにお世話になる日が来るとは。

楽、ごめんな、本当。

ここに行けば、パスポートはどうにかなるって信じてたんですけど、事はそうは上手くいかず。

パスポート再発行には、盗まれたというポリスレポートと、楽の戸籍謄本が必要、、実家から郵送で送ってもらわないといけない。

完全に積みました。明日2人でベラルーシへ入国する予定だったんですよ。
もう、それは諦めろ。と言われたもんです。

更にここで、僕は究極の決断を迫られました。

僕はよりよってウクライナビザ無し滞在90日ギリギリだったので、明日出国しないと不法滞在になってしまいます。

大使館の方にその旨を話したら、、「友達を見捨てて下さい。あなたは必ず明日出国すること。日本人の不法滞在で責任を持つのは我々大使館です。迷惑をかけないでほしい。‥‥ただ、本当に助けようとするなら、不法滞在でもこの国なら賄賂で解決できますが。おすすめはできません。」


なんなんやろうな。どうすればいいの。

一文無しでなんのツテもない楽を置いてベラルーシへ行くか。それとも、不法滞在という法を犯して楽のパスポートが取れるまで助けるためとどまるか。

即決するにはあまりにも酷だ、、。どうしよう。。


それより、まずやるべきことをするため警察へポリスレポートをもらいに行きました。

途中、親に戸籍謄本を送って、と電話で言いながら親に自分の不注意で叱られてる楽を見て、、なんか本当に申し訳なさがこみ上げてきた。

僕がウクライナ来て、来て、って言ったばかりにこんなことになってしまって。

本当にごめん。

パスポート取れたとしてもベラルーシの就学ビザをまたウクライナで取れるかわからんし、最悪一時帰国してそこで取り直してまた、ベラルーシへ留学。。。。最低でも1ヶ月。
貴重な時間やお金も全部飛んでく。

なんか、とんでもないことをしてしまった。もう、申し訳なさでいっぱいやった。

この頃から、罪悪感と友情と使命感、もう色々混ざって、不法滞在することを決めてた、、。親も、これを言えばわかってくれるだろう。。ごめんなさい。


なんとか、警察に辿り着くも1時間待たされた挙句、「ここは管轄外だから」って違うとこに連れて行かれ、

また、連れて行かれたところも「管轄外だから」って言われて、もうイライラマックス。

キエフの警察くそかよ。

ようやく管轄内の警察に巡り会えた。

7人くらいの警察に囲まれて尋問。
「どういう状況や」
「本当にここで盗まれたのか?」
「盗まれた後はどこへ行った?」
「いくら入ってた?」
「どこに向かってる途中で起きた?」
「なんで先にこの警察に来なかった?」
「なんでロシア語わかるんだ?」

もうこの手の質問が何人も一斉にしてきます。拙いロシア語で果敢に説明していく僕ら。

もう、、疲れたよ。。

今探し回ってるとのこと。



数十分後。全く予想だにもしないことがおこりました。。。









一人の警察が来た。










「あったぞ」




その手に持ってたのは赤く紛れもない日本のパスポート、そして、古びた財布。









楽&僕「ううおおおおおおおおおおぉおおおおおおお!!!!!おうおお!!!おおおおおおあおおお!!おおお!おおおおおお!お!」



警察「静かにしろ」 笑

こんなにあっさり!!やばい!
奇跡!!もう心の底から喜んだ!!
素晴らしすぎる!!涙出そう。ハイタッチした!!やばい!

もう、なんも考えんでもいい!!やっタァァ!

お金(5000円程度)はすっからかんでしたが、クレジットもキャッシュも無事。(もう止めて再発行したので二度と使えないので意味ないですが)

何よりパスポートが戻ってきたのは、本当に奇跡!!

この楽の笑顔!
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キエフの警察、有能か!笑


こうして長い長い1日が終わりました。

ふぁー、法を犯さなくて済んだ笑
いや、本当に。

何より普通に旅が出来るって素晴らしい。
キエフ最後の日は
ターニャとお食事、楽にまで送別品ありがとう!
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アルセン、楽と趣味が合って良かった^ ^
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ジマ!家に招待してくれてありがと!美味しかった!!
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愛しのウクライナバイバイ^o^かけがえのない人々に出会えた!特にイリヤ。(後ろに写ってる人誰やろ笑)
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そして、無事にベラルーシ到着。
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僕は制約上1泊しか滞在できませんでしたが、、笑
なんて厳しい国なんや。道広すぎ。何もなさすぎ笑

楽が3ヶ月で見てまわったとこを1日で案内し尽くしてくれた。

ドラニキも食べれた〜。
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ありがと!ジェーニャに楽!!
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これにてベラルーシ終了。今リトアニアです!


因みにこの旅で楽はどっちにしろ一文無しなので、僕が3日間全部払いました。なんという金くらい。。笑
(日本で返してもらうからな!1640グリブナ、100ベラルーシルーブル、忘れんなよ!!笑)


ま、この話もいつか、酒のつまみとして喋れる時が来るんやな〜!楽しみ!

楽!また神戸でな!残りの留学頑張れよ!ちゃんちゃん。



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因みに文中に出てきた日本ウクライナセンターの世界新聞での記事です。


実はこの僕の記事を見て訪れました!っていう人に会えました!超嬉しかった!
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ライターやってて良かったと思えた瞬間でした笑