鏡と色、表現力で貴女の心とお肌を浄化します!
メンタル美容家 / 美白コンサルタントの鎌田聖菜です。
「アロエがお肌に良い!!アロエで美白♪」
誰が言い出したのか、
当時、中学2年生だった私がよく読んでいた雑誌に、
おばあちゃんの知恵袋的欄に「アロエ化粧品」がたまたま紹介されていました。
その頃の私は、
化粧品を買うお金もなかったので、体調不良から出来てしまった両頬と鼻の頭に出来た3つの大きなニキビ跡に悩まされて、「どうにかこの忌々しいニキビ跡を薄くしたい!」と日々、本屋に通っては、美容本を食い入るように読んでいました。
そこで目に留まったのがこの「アロエ化粧品」のコラム。
「確か…」何のセンサーが働いたのか、それまでは気にも留めなかった庭に置いてある鉢植えがふと頭に浮かび、そこにアロエが育っていたことを思い出しました。
その雑誌の続きを読むと、
「…古代エジプト、かの有名な世界三大美女‘クレオパトラ’もアロエを化粧水にしたり、パックにしたりして美肌を保っていたとか。アロエは火傷や肌荒れにも効果を示すと言われています…」
その瞬間、「これだ!」とひらめいた私は、早速、その日の深夜に家族の目を盗んで、庭の鉢植えからそっとアロエの葉を切り取りました。
しかし、そこで私は悩みました。
アロエが手に入ったのはいいけれど、そのアロエの現物をどのように化粧品にするかはその雑誌には書かれていなかったのです。
自分で化粧水にするにもどうやって作っていいのかも分からないので、鍋でアロエをコトコト煮込んだり、汁を絞り出してみようかとも思いましたが、そんな姿を親に見つかりでもしたら、「変なことは辞めなさい」と止められそうだったので(だから深夜にコソコソとアロエ狩りに行ったのですが)、とりあえず、一番簡単な方法から試してみる事にしました。
アロエを綺麗に洗って皮をむき、果肉を肌に押し当ててみることにしたのです。
わたしはお肌が弱い方なのですが、幼少期から母親の教えでオーガニックなどの自然派の食品や日用品で育ってきていたため、自然のものならなんでも大丈夫という安易な思い込みがありました。
ですから、まだ「パッチテスト※」なんて言葉も知りませんでしたし、もちろんそんなことをしようなんて微塵も考えませんでした。
でも、意外に生のアロエは肌馴染みが良く、肌に当てるとひんやりと気持ちく良くてプルプルとした果肉がなんとも良い心地!私はすぐにアロエの虜になりました。
ただ、私の腕は2本しかないのに、アロエを欲している私のお肌は3か所あります。両頬に鼻の頭。手で全部をずっと押さえておくことは出来ません。
始めは寝転がって3か所、それぞれの場所の上に乗せているだけでしたが、そうすると全く身動きが取れないのです。
そこで私は、包帯を巻く時に使うお肌に貼れるテープを使う事にしたのです。
アロエの身をお肌に当て、その上からテーピング。
これならトイレにも行けるし、マンガも読める!
素晴らしい発明をした科学者のようにはしゃぎながらマンガを読んで過ごした3時間後にアロエを外して見てみると…
なんと!!貼っていた部分のニキビ跡が薄くなっている!ような気がして、自分のひらめきの凄さと、自分の美意識の高さに我ながらうっとりしていました。
こうして今思うとゾッとするこんな独自のアロエ美容法を編み出した私は、その日から夜寝る前の3時間、アロエパックに専念するようになりました。
夜な夜な見つからないように大きな葉と葉の間にある目立たないアロエを切って皮をむき、果肉を肌に押し当ててテーピング。
今考えて見れば、夜な夜な庭に出て一人、アロエの鉢植えに向かっている女子中学生なんて不気味としか言いようがありません。
近所の方に通報されなくて良かったと心から思います。(苦笑)
そんなアロエパック実施5日目の夜、そろそろパックを終えようかと洗面台に向かうため、自分の部屋を出た瞬間、「ひっ」と引き攣った声が私の正面で聞こえました。
ふと視線を向けると、トイレに起きたであろう母親が引き攣った顔で私を見ています。
「聖菜!?何してるの?顔になんかついてるっっ!カナブン!?妖怪!!」
それはそうでしょう。
想像してみてください。
深夜1時。
寝ぼけ眼で廊下ですれ違った娘の顔にでっかい緑色の物体が両頬と鼻の頭に乗っかっているのです。
しかも、一瞬目に入っただけでは、それがアロエだとは分かりませんし、テープは包帯を巻くためのもので、目立たないように半透明です。
カナブンがついていると思われてもおかしくありません。
妖怪呼ばわりされた私も慌ててとにかく驚かせた事を母親に謝り、アロエパックを始めた経緯を語りながら顔にくっつけていたアロエを取りました。
するとなぜかアロエを乗せていたお肌に違和感が…慌てて洗面台に行き鏡をのぞき込むと、なんと、アロエを乗せてテーピングをしていた部分が、真っ赤にただれていたのです。
それは、完全にアロエによる過剰なパックとテープの粘着物によるかぶれでした。
母親は隣で「当たり前の結果ね。」と呆れていました。
その翌日からニキビ跡よりも恥ずかしい思いをして学校に行ったことは言うまでもありません。
その後、調べたところ、アロエには、山芋や里芋などにも含まれる「シュウ酸カルシウム」と呼ばれる成分が含まれており、お肌に直接塗るには特に注意しなければならないものだという事を知りました。
自由な発想で課題の解決策として目の前にあるものを使い、創造力を働かせて実行することは素晴らしいことです。
しかし、時には賢者(当時の私で言うと母親)に相談してからより良い解決策を一緒に導き出すのもわたしたちの得策かもしれませんね。
そして、言うまでもありませんが、特に私のようなやり方の自家製アロエパックの美容法はオススメ致しません。(涙
※パッチテスト
初めて使う化粧品が自分の肌に合うかどうかを試すために行なうテスト。少量の化粧品を直接,あるいは綿などに含ませて,腕や太ももの内側などに張り,24~48時間ほど放置してから肌の変化をみる方法。
美白コンサルタント
メンタル美容家
鎌田 聖菜