近鉄26000系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


近鉄特急というと、名阪間を結ぶ「アーバンライナー」や伊勢志摩方面への「しまかぜ」が有名どころですが、大阪阿部野橋から吉野までを結ぶ特急も運行されています。いや、関西でも天王寺…の区境挟んですぐお隣、大阪阿部野橋から近鉄が出ていることを知らない人が結構な割合でいそうな気がしますが・・。

 

それはさておき、そんな吉野方面への看板特急として運行されているのが「さくらライナー」です。基本的に運用は固定されていて、狙って乗車することも出来ます。


そんな「さくらライナー」で運用されているのが26000系です。こちらはトップナンバーでございます。

 

一度リニューアルが行われ、吉野の桜をイメージした淡いピンクのデザインとなりました。リニューアル前は薄い緑を基調にしたデザインでして、子ども心に「なぜ"さくらライナー"なのに緑?」という疑問を抱いたことがありました。さしずめ「葉桜」と言ったところでしょうか。


それでは参りましょう、まずはデッキからドアです。近鉄特急伝統の折り戸式となっています。22000系以降はプラグドアとなっており、以降折り戸を採用した系列は出てきていません。


バリアフリー対応車両のドアです。こちらはプラグドアとなっています。


くず物入れです。やや低めに設定されています。デッキの化粧板は淡い色の木目調となっています。


そして一部は横幅がやけに狭いところもあります。


トイレです。編成中一箇所の設置で、車椅子対応となっています。この円筒形のタイプも見慣れてきました。


向かいには男子小用と洗面台があります。洗面台にはこれまた近鉄特急伝統のおしぼりホルダーが設置されています。本当にくどいようですが、一人一本まででお願いします。


喫煙ルームです。22600系登場以降、近鉄特急のスタンダードスタイルになったような気がする同設備です。中にはちょっとした腰掛もありますので、新幹線のそれよりも広くて快適かと思います。


車内です。まずはレギュラーシートから参りましょう。やはり桜をイメージした明るい色使いで、華やかさを全面に押し出していますね。この辺りが、ビジネスユースを念頭に置いたアーバンライナー等とは異なる思想で出たことが分かるかと思います。


車端部です。化粧板は木目調となり、座席も相まって「桜の木」というイメージなのでしょうね。仕切り扉上にはLED表示機も設置されています。これはリニューアル時の取り付けでしょうか。


バリアフリー対応車のデッキ仕切りです。こちらは仕切り扉が両開きとなっています。


天井です。間接照明は両サイドとセンターの計三箇所設置とかなり気合が入っています。更に関西有料特急のDNAである補助照明もバッチリ残っています。


窓です。2席に1枚の割り当てで、日除けは横引き式のカーテンです。この辺り、近鉄特急では「しまかぜ」辺りまでロールカーテンは主役として出て来ないんですよね。近鉄のこだわりでしょうか。

 

座席です。ベースとなっているのは22600系のもので、以降近鉄のスタンダードとなった気もします。


付帯設備も変わりません。違うところと言えば、モケットの色が桜をイメージしたピンクとなっていること、更に決定的な違いとしては22600系よりもヘッドレストサイドの張り出し量が抑え目になっていることでしょう。がしかしよ、リクライニングすると個別に一緒に連動して上を向くセンターアームレスト、本当に設計ミス中の設計ミスなのに、そのまんま引き継ぐかね。


足元には角度可変式、土足/土足禁止両面を備えたフットレストが設置されています。デフォルトは土足禁止面で、足を載せていないと土足禁止面に跳ね戻ります。ちなみにこのフットレスト自体は、リニューアル前に搭載されていた座席も装備しておりました。


フットレストの間にはコンセントが設置されています。相変わらず一口のみの設置で、早いもん勝ちの様相を呈しています。ある程度考慮されているのは、窓下のように窓側専用となっていないことですね。とは言え、ここも長いコードを持ってないといけませんし、最悪足で引っ掛けるなんて惨劇も危険予知の上で使用しなくてはなりません。


デッキ仕切り際はJR西日本に端を発するいわば「オフィスシート」となっています。座り心地はやはり硬め。21020系と比べれば幾分改善されていますが、悪い前例をベースにして多少の改善を加えるだけでは中々好評価には繋がりにくいですね。


大型耐荷重テーブルに個別のコンセントを備えています。どうしても足元の居住性に難が出るデッキ仕切り際へのバリューアップを狙ったものなのでしょうね。


こちらは車椅子対応の1人掛けです。


リクライニングしてみました。回転を考慮して多少通路寄りに設置されているため、フットレストやシートバックテーブルが使いにくいという問題はあります。

 

肘掛けは跳ね上げることが出来まして、車椅子などからの乗り移りを考慮しています。


窓側には非常ボタンが設置されています。


最前面です。かつてはここも客室で座りながらの前面展望が出来ていたのですが、リニューアルを機にここもデッキとなり、ちょっとした腰掛けが設置されています。


その腰掛けです。茶屋の椅子のようなもので、長居を考慮したものではありません。


そして中央にはこのような構築物が。座ることを想定しているのか、持つことを想定しているのか…。


お次は今回のリニューアルで新設されたデラックスシート車です。元々レギュラーシートのみのモノクラスだったのですが、要望が多かったようで新登場とあいなりました。


トイレです。こちらは車椅子対応ではありません。右側にはゴミ箱も設置されています。


その向かいには男性小用トイレがあります。


自動販売機です。売り上げの程は如何に?ではありますが、それなりの乗車時間の中でもしものケースであったらありがたいですよね。


洗面台です。こちらにもおしぼりホルダーがもれなく設置されています。


車内です。基本的にはアーバンライナーの21000系や21020系を踏襲していますが、この系列らしい相違点もあります。


デッキ仕切りです。2人掛け側はひろくなっているため、桜の飾りが設置されています。「さくらライナー」のアクセントですね。


天井です。デザインはレギュラーシート車と特に変わりません。近鉄特急は上座であっても照明などではあまりアドバンテージを付けない会社であると思います。


ちなみに荷棚下の補助照明ですが、なんと客側で操作することが出来ます。明るすぎると消すことが出来るのはいいですね。


座席です。まずは2人掛けから。3列配置というゆとりからかセパレートタイプとなっており、夜行バスにありがちな配置となっていますね。付帯設備はシートバックテーブルにインアームテーブル、角度可変、土足/土足禁止両面を備えたフットレスト、コンセントと、これ以上求めるものはあまり有りませんがレギュラーシート車とほぼ同様です。21000系21020系からすると進歩した方ですが、やはり差額を支払う分には少し残念なところがあります。オマケに言えば、座面自体の幅はレギュラーシート車とあまり変わっていません。おいおい…


ヘッドレストピローは可動式です。大きさがやや小さいので、車内へ入っていくと一つ目小僧がズラリと並んでいるように見えます(怖)


回転もこのようにそれぞれが独自に回転します。21020系の時も書きましたが、これだけ無駄にスペースを取るのであれば横幅に還元してやれよとも思います。


1人掛けです。2人掛けでもセパレートタイプなので、スペック的に違いはありません。コンセントが座面側に設置されているのですが、ただでさえ広くない横幅を更に狭めていますし、動線も考えられていないように思います。


全展開の図。座り心地ですが、21020系の時に感じた肘回りの違和感は設計変更を行ったためか幾分軽減されていますが、全体的に硬めとなっている気がします。


デッキ仕切り際はレギュラーシート車同様、いわばオフィスシート車仕様となっています。座席側にコンセントがあるため、こちらのテーブルユニットにはコンセントがありません。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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