近鉄1010系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

「近畿ってなんだろう」とも思う近鉄、名古屋線系統で3両編成の便利屋さんとして活躍するのが1010系です。元々は京都線の輸送力増強用として廃車発生品の足回りを流用した920系として登場、その後様々な更新を経て1010系に改番し、現在に至ります。なお、改造に当たってはビスタⅡ世こと10100系特急型車両の主電動機が流用されているそうな。

 

ワンマン対応編成は、ナローゲージから標準軌への飛躍を遂げた湯の山温泉でも運用されています。

 

今回はB更新施行・モケット更新された編成をご紹介します。

 

車内です。更新により登場時から大きく…なのかどうかはともかく姿を変えてはいますが、腰を抜かすほどの大変貌とまでは言えません。

 

ドアです。大きな窓はそのままに、化粧板を貼り替え、イエローラインを追加しています。それにしても、この大きな窓が「THE・近鉄」って感じがしますね。

 

車端部です。撮影の都合でこちらだけですが、長い車端部と短い車端部、更に仕切り扉が両開き式と片開き式、更に一般座席と優先座席、中々バリエーションが豊富です。両開き式の仕切り扉って、今となっては希少ですね。

 

最前面です。これまた近鉄独特な配置で、運転台側が大きな着色窓、車掌台側が国鉄近郊型並みの小ささです。消火器を収めたことで、あんなことになっちゃったんでしょうね‥。ワンマン運転対応編成には、仕切り扉に運賃入れがあります。

 

天井です。ひと昔前の近鉄では当たり前だった三角形の照明カバーが健在です。冷房装置は後に設置されたもので、中央にはラインデリアが入っております。‥近鉄って、吊革に留め具を付けていないので、吊り輪が少々暴れがちですよね。

 

窓です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプとなっております。

 

このように段階ストップが可能になったものがあります。窓枠下辺に留め具があっただけで上げるか下げるかだけでしたでしょうから、サービスアップにはなったことでしょう‥というか、なんで今までこうじゃなかったんでしょうね(笑)

 

で、一部窓は中央の柱も廃止された一枚窓で、ここの日除けもドーンと一枚ものです。生地はベージュのものに交換されています。

 

座席です。車両を変えて取材したためか、こちらは旧来の日除けのまま…。肝心の座席はロングシートでモケットが更新されたのみ、袖仕切りなどは昔のパイプ構成のままです。正直、ここが一番更新して欲しいところなのですが…。

 

長い車端部のロングシートです。戸袋が無い窓は、肘掛けとして使用可能です。

 

優先座席です。オレンジ系統のモケットに、吊革は五角形タイプに交換されています。床面にも優先座席の表示が貼られています。

 

短い車端部、こちらは優先座席です。座り心地は座面高めで背ズリも少々切り立ったもので、なるほど乗車時間がそこまで長くないと言われればその通りな京都線向けと言えばそうです。特に今の湯の山線などでは必要十分なのでしょうね。

 

最前面です。かつては車掌台側の仕切りが可動式で、中間に入った時には客室として開放されていました。そのため、乗務員室側にも袖仕切りのパイプが名残として残されています。