近鉄1200系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

近鉄でトップレベルのゲテモノ編成を組んでいるのがこの1200系です。一見、どこにでもいそうな、昭和後期から平成にかけて登場した近鉄の通勤電車ですが・・。

 

見よ、この断面の違い。この編成は1200系・2410系・2430系を混結しており、車体も違えば制御装置も異なるという、「抵抗制御+VVVFの併結」を日常的にやっている近鉄の中でも、他に例を見ないトンデモ編成となっています。

 

4両編成を組んでおり、名古屋方に2両の増結車を繋いで名古屋線の急行や一部の準急・普通に充当されます。今回はその内の五十鈴川方、1200系側を見ていきましょう。

 

車内です。外観のゲテモノ感はあれど、内装は特に変わった点はありません。乗ってしまえばただの全車ロングシートの急行、それだけです。最近近鉄で進行中のリニューアル、B更新が実施され、寒色系となり印象が一気に変わっています。

 

ドアです。黒に両端のイエローライン、キリリと決まっています。窓は引き続き横幅目いっぱいに広げられており、この辺りは近鉄らしいなぁ、と思わされます。一方で、リニューアル後もLED表示機やLCDディスプレイ等は搭載されていません。近年奈良・京都線系統に近鉄通勤車初のLCDディスプレイが増設されて来ているのですが、この辺が名古屋へのやれる範囲なんでしょうか‥。

 

車端部です。こちらはフリースペースを有する区画で、中間車にはトイレを搭載しております。妻窓もありますが、座席側はトイレがある関係で反対側の車両の窓はありません。

 

最前面です。車端部や側ドア同様真っ黒の化粧板となっています。これ、阪急の新車やリニューアル車と同じようなトーンの使いなんですよね。近鉄5200系と阪急8000系のケースのように、似てくる傾向になることもあるということですね。

 

天井です。三角形の特徴的なカバーはリニューアル後も健在です。恐らく照明はLED灯化されていることでしょう。

 

窓です。日除けは下部がビニール生地となっているタイプに交換されています。寝相の悪い着席客がもたれたり、汚い手で上げ下げする人が触ったりしても汚れを取りやすくすることを考慮した結果なんでしょうね。

 

座席です。ドア間は7人掛けで、モケットが変更されていることと、握り棒が追加されています。バケット化はされていないため、この握り棒が定員着席を促すツールになるのでしょう。その握り棒は、他社では荷棚に取り付けることが多いのですが、なんと荷棚をオーバーランして天井に取り付いています。これってかなり少数派のような気がします。

 

優先座席です。オレンジをベースに黒の帯を入れ、その黒帯の中にはピクトグラムが散りばめられています。ここにも黄色の握り棒が追加されていますが、ちょっと窮屈かもしれません。足元には優先座席を示すシートが貼られています。

 

向かい側のフリースペースです。ヒーター付きの握り棒と、避難はしごが備えられています。SOSボタンもありますが、いたずら防止のためか高い位置にあります。もしもの時に押す人の背が低かったら、あまり用を成さないような気もしますが・・。避難はしごを使うのでしょうか?←

 

2430系に繋がる1380形は、車端部が長いので一般座席とのセットになっています。袖仕切りは肘掛けにも使えそうな形状です。何なら全部それでもいいくらい、とはいえ後付けでしょうからここだけなんでしょうね。

 

トイレです。登場当初は和式だったようですが、リニューアルに合わせて洋式化されています。外側にはかわいいミニ消火器も備えらえています。