えちごトキめき鉄道455系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

 

えちごトキめき鉄道、最近就任した(私称)国鉄時代大好き鉄道会社社長が就任した時点で色々とウワサが立っていましたが、その答えは413系の導入でした。が、同時に別の編成に組み込まれていたこんな車両も一緒に購入していました。

 

クハ455-701、413系と組成するために中間車のサハ455-1より改造された先頭車で、現時点で唯一営業線上に残る国鉄急行型電車です。塗装も国鉄交直流急行型用の塗装になっておりまして、元々組み込まれていたクハと差し替えて連結しています。種別表示はJR時代につらら対策で埋められているので、「急行」表示はステッカー対応です。また、ヘッドマークはかつて運転されていた急行列車のものを日替わりで表示します。なお、ヘッドマークはこのクハ455にのみ設置されています。

 

「雪月花」と並びました。土休日にまず妙高はねうまラインで料金不要の臨時快速(2024年3月より普通列車)として1往復し、その後有料の急行として日本海ひすいラインの直江津-市振・糸魚川間をそれぞれ1往復します。

 

車内です。最後の急行型電車とはいいますが、車内は近郊型用に様々な改造が施されています。なおJR時代からそれ以外に大きく変わった点は無かったため、一部画像はJR時代のものを使ってますので悪しからず。

 

車端部です。一番のJR時代からの変化点のひとつはデッキが無くなったことで、ドアを半自動対応とすることで寒冷地対策を施しています。あとJR時代から、地味にゴミ箱が変わってるんですよね。トイレと洗面台はそのまま残されています。

 

最前面です。こちらもデッキが無くなったため、見通しが良くなっています。仕切り自体は特に変わった点は無く、413系に施されていた黄色化もされていません。

 

天井です。ロングシート化された部分は地味に荷棚ごと変わっており、吊革を設置する支持棒付きのユニットで、荷棚本体も網棚となっています。

 

吊り広告は国鉄時代のダイヤ改正や行楽に関するものが装着されています。この辺りも雰囲気は国鉄時代に近づけています。

 

で、かつてデッキがあった部分の車端部側は一段下がった形状になっています。枕木方向に設置された蛍光灯もポイントです。

 

窓です。二段窓ですが、下段はつまみが撤去され開閉不能となっています。また上段も一部は固まってしまっているのか開閉が出来ない区画もあります。

 

座席です。まずはボックスシートからです。一応、座席は急行型のそれを維持しています。413系車両よりはややグレードは高いですね。

 

イメージ画像がこちら。元々あったはずのテーブルは撤去されているため、せっかくの立ち売り駅弁もゆっくり楽しめないのが少し残念です。ペットボトルくらいは置きたいものでしたが…。

 

続いてロングシートです。4+2+4で区切られた10人掛けで、袖仕切りは413系同様にアクリル板が付いたものになっています。このロングシート化で、ボックスシートは413系と同じ数にまで減少しております。

 

トイレです。昔ながらの和式のまま、この時代にそぐわないと言えばそうですが、それを楽しむための列車ですから、そのように捉えましょう。

 

洗面台です。トイレ内にも手洗い用の蛇口がある中で、洗面台機能がそのまま残されているのは奇跡です。

 

洗面台をアップで。湯のボタンは撤去されており、水しか出ないようになっています。

 

この洗面台部分は戸袋も兼ねておりまして、ここは戸袋窓となっています。ドアが「スー」っと(笑)

 

外に戻りまして、避難用のはしごがこんなところにあります。そのため、急行時代にあった鏡が無くなっています。で、このはしごですが・・。

 

モハ470-7・・・?

 

最後に各種表示。川重で落成し、松任工場改造の経歴を知ることが出来ます。

 

さて、この観光急行は地域輸送の大幅増が見込めないトキてつの貴重な収入源として定着してきており、近年高価格帯の乗車プランが設定され、さらなる増収を図っています。これに合わせ、登場当初からこの車両にも変化が生じています。

 

運行開始当初は用意されていなかった「妙高高原」の方向幕が、ここ最近は追加されています。小さく「快速」の文字も入っていますが、2024年3月からは北新井駅にも停車するようになり、この幕の常時表示も見納めですね。

 

サボ受けにも行き先が入れられております。幕があるのでわざわざ入れる必要は無いのですが、観光列車としての雰囲気作りですね。

 

というわけで車内です。譲渡後からの雰囲気から一変、国鉄時代への回帰と観光列車らしい設備の追加という、良く言えば両ベクトルへの対応、悪く言えばどっち付かずな仕様に仕上がっています。

 

ドアです。かつてのステップが埋められており、埋めたボックスの上部は黄色で塗られております。実質的な段差の高さは変わらないのですが、この方が注意喚起出来て良いと判断されたのでしょうか。

 

続いて変化のあった座席、まずはボックスシートからです。ここは「朝から夕まで455」という、朝の妙高高原行きから始まり夕方の直江津行きまでを1ボックス占有出来る特別企画商品用の座席として指定される区画となっています。


モケットが北陸標準タイプから国鉄標準の青モケットに交換され、妙高高原·市振側には大型の固定テーブルが設置されています。企画商品予約時は朝食、昼食、スイーツが提供されますので、それに対応した設備となっています。ええ、かつて窓側にあったテーブルが無くなって飲食物の置き場に難儀したことを考えると、観光列車としての使い勝手は格段に向上しました。一方でせっかく国鉄モケットに貼り替えたのに、それが半分ほど分からなくなってしまったのはやや残念に思います。

 

ロングシートも青モケットに貼り替えられています。こちらは区間利用時に充てられる区画で、簡易的な長机が置かれています。ボックスシートと比べると、どうしても迫力負けしてしまいますね(苦笑)

 

優先座席はこれまた懐かしのシルバーシートを思わせる色調となっています。

 

 テーブルが無い区画はこんな感じ。ここは自由に使えそうですね。なお、アナウンスではこの車両が全席指定席と案内されていますが、空席があればその区画は自由に利用してよいことになっています。利用出来るかどうかは運次第ですね。

 

 

妙高高原行きへの乗車は、多くの地域で前乗りが必須になります。

宿泊はこちらでどうぞ。

 

 

 

 

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