美術館の建設の見直し 補正予算案の凍結を求める要望書  | 手塚たかひろ日誌

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 美術館受けいれについて、地元の古谷學さんから、補正予算の慎重審議、凍結の要請書が届いたので紹介します。また、香里団地香陽自治会会長 1丁目E地区自治会長は、香里ヶ中央公園に美術館を建設することを再検討し白紙に戻すことのよう要望書が届いています。地元には、見直しを求める声が多くあることがわかります。                   




  2014年6月6日

宛 枚方市議会議長

 香里ヶ丘中央公園内に予定されている美術館の建設計画にかかる補正予算の凍結を要請いたします(要請)

 現在、香里ヶ丘中央公園内に予定されている美術館の建設計画について建設予定地の周辺住民への説明会が開催され、住民から多くの問題点が指摘されています。その中で建設に賛成の方も、反対の方も共通していたのは「住民の総意や要望等を聞かないで、計画を進めてきたこと」への批判です。このような説明が不十分で、市民の中で賛否が分かれている状態で事業を進めることは、枚方市民、枚方市の将来に禍根を残すと考えます。

今回の美術館建設は、本年3月議会の総務常任委員会(本年3月20日)で議案「負担付寄附(美術館の建物)の収受について」として審議され本議会で賛成多数で採択されました。しかし、総務常任委員会の審査報告書を見ましても、当議案に賛成の議員も反対の議員も、共通の問題点を指摘されていました。双方議員が、総合文化会館に美術館機能を合築することが、多くの来場者が見込め、管理上も有利との判断をされ、美術館収受後には長期にわたり7000万円を越える大きな運営経費が必要ということに対して論議が不十分と述べられています。このような根本的な議員の指摘がある中で事業を進めるのは、責任ある枚方市議会の姿勢とは思えません。一時凍結し、再考を強くお願いします。

また、6月議会では、問題の美術館専門調査検討員や市所蔵品の修繕経費約130万円と寄附者の顕彰レリーフ(80万円)や寄贈作品図録の作成経費等約340万円の審議がされると聞きました。何故、こんなにも急いで予算化をする必要があるのか理解しがたいものがあります。建設を前提に考えても、来年3月の本議会での来年度予算案の審議で十分ではないのでしょうか。また、ご存知の通り、市民説明会は終了していません。そのような中、関連予算の審議をすることは、市民を大切にした姿勢とは思えません。よって美術館の建設計画にかかる補正予算の凍結または継続審議を要請いたします。

 多くの住民が、建設工事により破壊されるであろう中央公園や緑が、事前説明もなく奪われることに大きな「怒り」をもっています。日々の生活の中で培われてきた愛着は、単に新しい樹木を植えたら解決するというものではありません。今回の美術館建設は、枚方全市民の問題ではありますが、少なくとも日常生活で香里ヶ丘中央公園を眺めたり、利用したりしている方々の期待と賛同があってはじめて成功裏に進められる事業だと思います。

 なにとぞ、住民の声に耳を傾け、慎重な審議をお願いいたします。

    要請者  香里ヶ丘を愛する市民有志   代表:古谷 學