金毘羅山普応寺(下関市金毘羅町17-1)
このお寺は、191号線を下関から北上して金毘羅という交差点に、現在、曹洞宗普応寺(金毘羅山普応寺)があり、その鎮守が金毘羅大権現と言う仏様です。但し、入り口には鳥居に金毘羅宮とあり、神様としても崇められており神仏習合です。創建は弘法大師がご帰国され、筋ケ浜に上陸された大同元年(西暦806年)です。明治の廃仏毀釈の騒動のおり、毛利家のお寺であったため、そのまま存続しました。ただし、本来の場所は明治期に軍事要塞となり、現在地に遷座しました。国際航路の守り神です。
香川の金刀比羅宮は元々は金毘羅大権現を大物主命と同一視した、瀬戸内航路を護るお寺でしたが、明治に廃仏毀釈の嵐の折に大物主命を祀る神社となり、金刀比羅宮の総本宮となりました。彦島の福浦の金刀比羅本宮は、現在、大物主命と神功皇后を祀る神社で、江戸時代末期に関門海峡を護る神として毛利の殿様が忌宮神社から分祀したとの由来があるが、廃仏毀釈の結果であり、元々は普応寺からの分祀とおもわれる。
参考
② 普応寺の入口あたりに大師堂があり、弘法大師を祀っている。