その闘いで、男は動き出した…
-総合格闘技イベント「拳牢~Knuckle of Cage~」-
この大会のメインイベントであり最終試合が間もなく始められようとしていた。
前試合の「レイ・ロギンス」vs「剛野 勝也」戦での「剛野」の反則により騒然とし殺伐とした空気が流れている。
その後の最終試合であった。
この試合が、観客にとって不味い味の試合であれば、このイベントは失敗に終わる。
メインイベントの試合とは、それだけ重要な試合なのだ。
会場に試合開始のアナウンスが流れる。それによって、少し席を離れたりしていたり退屈にしていた観客は、強靭で野蛮であり神聖なる雄達の苦しく、熱く、壊れ合い、壊し合う果たし合いを観戦し、ある者は熱くなり、ある者は冷静に解析し、ある者はこんなものかと観たりして楽しむのである。
そして、アナウンスの説明があった後、互いに闘い潰し合う両方の選手が入場する。
赤コーナーから、「エルヤード・フィードル」の入場である。
-エルヤード・フィードル-
本名 エルヤード・ウラミール・フィードル
ウクライナ系ロシア人
かつて、ソビエト社会主義共和国の一つであったウクライナの地で生まれた「フィードル」は11歳の時、家族と共にソビエト内ロシアに移住。
その頃から柔道を始め、14歳で柔道黒帯を取得と同時にサンボを並行して習い始める。
20歳でロシア陸軍に入隊。
軍で勤めている間に柔道、サンボ、コマンド・サンボで数々の功績を上げる。
2年後、軍を退役。階級は曹長まで昇進していた。
その後、プロ格闘技の第一線で活躍。
数々のタイトルを取得した。
そこから、゛ロシア・ザ・ラストエンペラー゛、゛60億分の1の雄゛、゛氷の帝皇゛等の数々の異名が与えられた。
そんな「フィードル」だが、年齢の限界があり、この試合と母国ロシアの試合を最後にプロ格闘家を引退する。
彼は今回の試合で、自分を活躍させてくれ支えてくれた日本の地に感謝をしつつも、その地の人間を迎撃する念が込もっていた。
「フィードル」がリングに入場後、青コーナーより「室伏 篤」が入場する。
-室伏 篤-
本名 室伏゛アルクサン゛篤
ハンマー投げで゛東洋の鉄人゛と異名される程の実力を持つ「室伏 信重」と、オリンピックやり投げ女子ルーマニア代表の「セレナ・メリッツ」の間から生まれ、両親とするハーフである。
幼少の頃より、その才能を発揮し、中学時代は陸上の砲丸投げ・投擲で活躍し、高校でハンマー投げに転向。高校生日本記録の最大記録を樹立。
大学に進学後も、国内外の大会で記録を更新・樹立していった。
IAAF、世界陸上、オリンピックで金メダルを勝ち取り、その他のメダル・成績を取得・確立していった。
その後、プロ格闘技に転向。
本場ブラジルでブラジリアン柔術黒帯を修得したり、格闘技でも数々のタイトルを奪い取る。
世界最大の総合格闘技団体・UGCのタイトルを日本人初の獲得し、そのベルトを巻いている。
日本に帰国後は、大学院に進学し体育学の博士号を取得。
日本スポーツ界の躍進に向け、後進を育成している。
そんな彼は、本来、この大会に参加する必要は無い筈だが真意は彼しか分からない。
そして、何かしらの関連でオファーもあり、受けたのであろう。
「室伏 篤」がリングインした後、「室伏 篤」と「フィードル」がリング中央で対面し、審判のルール説明を聞いている。今回の試合は、立ち関節有りの試合だ。
本来、立ち関節は事故の発生が多く危険な技術であるので、どの競技・大会も禁止にしている所が多い。
それを解禁された過酷なルールで二人が潰し合うのだ。
審判の説明終了後、二人はそれぞれのコーナーに戻って臨戦態勢をとり、試合開始の合図を待つ。
そして、試合開始の合図が鳴り響いた。
~コメント・雑記~
9月は逆に忙しくて、小説のストーリーや構図が思い浮かべにくい。
取り敢えず、「神殺し」の外伝を書きます。
キックボクシングの試合(アマチュア)に出場たりしたいな。
仕事で難しいだろうけど…( ノД`)
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ひぐらしのなく頃に~神殺し編~
「ハイエナ~HUNTING the GRAPPLER」
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(アッキー)