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火曜日は、くらえもん氏による『もう一つの進撃の庶民』です!
今号は、連載1周年記念の番外編です!
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今回は連載1周年特別企画ということで、『3つ目の進撃の庶民』をお送りいたします。登場人物は流用しておりますが『もう一つの進撃の庶民』とは関係のないパラレルワールドのお話です。それではお楽しみください。
ネオリベスが支配するN国。
ネオリベスの王アヴィンは人々から昼を奪い去り、永遠の夜をN国にもたらしていた。
そして、人々は奴隷のような生活を強いられていた。
カレン「くそ、こんな生活には耐えられない。」
ミツキ「アヴィンを討とう!」
アンジー「それしかないね。」
ミンストン「N国民よ、我に続けーーっ!N国をネオリベスの手から人類の手に取り戻すのだ!!」
ネオリベスの圧政に耐えかねたN国民は蜂起。若き騎士ミンストンを先頭に果敢にも立ち向かったN国民は、ついにネオリベスの王アヴィンを聖なる壺に封印することに成功した。しかし、封印の直前、アヴィンは不気味な言葉を残したのだった。
アヴィン「私を封印したことを後悔するがいい…。」
ネオリベスの支配から解放されたN国民は歓喜。
そして、ミンストンが新たな国王としてN国を治めることとなったのだ。
しかし、永遠の夜は終わらなかった。
カレン「さ…寒い。アヴィンは封印したのに、いったいいつになったらお日様が顔をだすんだ?」
ミツキ「太陽が出なければ作物も育たないし。」
アンジー「このままでは、みんな飢え死にか凍え死にだ…。いったい、どうすれば。」
カレンたちはミンストンになんとかしてくれるよう頼みに王宮へ向かった。
ミンストン「そ、そんなことを言われても困る。永遠の夜を終わらせる方法など知らんのだ。」
カレン「でも、このままじゃ、みんな死んでしまう。」
ミツキ「お願いします。」
ミンストン「そう言われても…。」
その時、聖なる壺の中からアヴィンの声が響いてきた。
アヴィン「永遠の夜を終わらせる力を持っているのはこの私だけだ。私を封印している限り、この国に太陽が現れることはないのだ。フハハハハハハ。」
アンジー「ということは、アヴィンの封印を解かない限り永遠の夜は終わらないということか。」
カレン「冗談じゃないぜ。せっかく封印したのによ。」
ミツキ「ミンストンの役立たず…。」
その時、突然一人の男が現れた。
チェリオ「話は聞いていたぞ、永遠の夜を終わらせる力をもっているのはアヴィンだけなんだろ?ならば、封印を解くしかないではないか。」
そう言って、いきなり聖なる壺の封印を解除するチェリオ。
そして、再びアヴィンが現れ、ミンストンを喰ってしまった。
カレン「な!?」
チェリオ「アヴィンよ、今すぐに永遠の夜を終わらせるのだ。」
アヴィン「そうだな。永遠の夜を終わらせてほしくば、再び国民全員が私にひれ伏してもらわねばな。」
チェリオ「そこの子供たち!今すぐアヴィン、いやアヴィン様にひざまづきなさい。」
アヴィン「もし、今度また反乱を起こそうなどという者が現れたら、二度と太陽は拝めないと思え。分かったな。」
チェリオ「承知いたしました。」
かくして、再びネオリベスによる支配が始まったN国。
人々は永遠の夜が終わる可能性に賭け、隷従に甘んじ、苦しい生活を送り続けるのであった。きっといつの日か太陽を目にする時が来ると信じて。
無論、アヴィンには永遠の夜を終わらせるつもりなど最初からないのであったが…
(おわり)
お楽しみいただけましたでしょうか?
後味の悪い結末になってしまいましたが、ちょっとした風刺劇ということで(^_^;)
来週は『もう一つの進撃の庶民』Episode 52をお送りします。
次回から新章スタートです(^O^)/。
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