| 【第7回進撃の庶民討論会】 日時：8/15(土)13：00～23：00 議題：憲法９条と集団的自衛権の是非について～あなたが下す、７０年目の審判～ 終戦から７０年目の今年、安保法制や総理大臣談話など、いつになく、自衛権のあり方と、それを規制してきた、憲法９条についての注目が高まっています。 政治的にも、国民的にも活発な議論が行われる中、安保法制反対デモも世代を超えて広がりを見せるなど、熱く盛り上がりを見せています。 果たしてあなたの下す審判は是か、それとも非か。金儲けにうつつを抜かし、すっかり平和ボケしてしまった現在の日本に、あなたの意見を、熱く語って下さい。 ルール：・誰でも参加可。ただし暴言などはコメント削除。 ・頓珍漢なコメントも温かい気持ちで対応。 ・他者と会話をする場合は「さん」づけ。コメントは「です・ます」調で。 |
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水曜日は、みぬさ よりかず氏による経世済民・建築論です！
今号では、話題になっているデザイン問題を建築家の視点で斬って頂いております！
『東京五輪シンボルマークは白紙撤回すべき』
佐野研二郎の東京五輪のシンボルマークが騒動になっています。ネット上ではコレでもか！コレでもか！佐野氏のパクリ・デザインの数々の暴露祭りが盛んです。シンボルマークのデザインがベルギーやスペインのデザイナーの盗作かは不明ですが、別の理由でこのデザインは使うべきでは無いと考えています。
『デザイン村の互助会なのか？』
今回のシンボルマークのデザインは、コンペで決まりましたが、デザインコンペの審査委員長のご子息は多摩美教授の佐野氏の同僚です。要するに狭いデザイン業界のデザイナー同士の仕事の融通なのです。そんな互助会的な業界の慣習は無視しても気に入らないのは、そのサンプリング的あるいはDJ的なデザイン手法です。
『DJが現代社会の最先端』
私はグラフッックデザイナーでは無いので、今のデザイン業界の仕事の流れは分からないのですが、その手法に大いに疑問を感じます。つまりネットで検索したデザインをピックアップするような音楽業界のDJの様な手法を用いていると感じています。彼のデザインは多くの楽曲を組合わせて作るリミックスの様です。
『音楽が先を行っている』
音楽業界は毎年大量の楽曲が作られる故、昔からパクリ問題が深刻でした。今ではサンプリングは元の楽曲の許可を得て著作権的な問題をクリアして作られていますし、過去の膨大な楽曲を選択するDJという職業も確立しています。佐野氏のデザインは、サンプリングやDJの手法を悪い意味で使っているのです。
『建築家でもいます』
実は最近の若手売れっ子建築家でも同様の傾向は見られます。ある建築家の場合、雑誌の表紙などを派手に飾っている作品でも、元ネタが全部バレてしまっています。Ａという作品の屋根、Bという作品のプラン、Cという作品のディテール、Dという作品の構造という様に全部分かるのです。要するにリミックスです。
『見抜かれている時点で負け』
この建築家のパクリが分かるは専門家だけでは無く、例えば建築を学ぶ学生の間でも、この人は「パクリが多い」と余り人気が無いのです。同様に私に仕事を依頼するクライアントの方も「あの人は、誰かのマネが多い」と言われる始末です。つまり一般人に見抜かれてしまう時点でプロとして終わりです。
『サンプリングだけで良いのか』
勿論、誰でも何かの影響を受けて創作活動をするのだから何かに似てしまう事は往々にあります。しかし自ら消化して血肉化してツジツマの合うモノに昇華するから意味があるのです。例えば、和歌の本歌取りでも、元の歌を超える創造性が有るから面白いのであって単なるツギハギという訳では無いのです。
『アベノミクスもパクリか？』
青木泰樹氏が指摘していますが安倍政権の経済政策もツギハギ的な手法を用いています。特にその支柱の政策であるリフレ理論は様々な経済学派の思想の寄せ集めだそうです。今では化けの皮が剥がれて小泉政権の構造改革路線と全く同じネオリベ政策になっていますが、これはサンプリング的な手法とも言えます。
『寄せ集めは上手く行かない場合が多い』
アベノミクスは、アベコベのミクスと揶揄する言葉があったように、寄せ集めの政策でしたが、結局、ツジツマが合わずGDPはマイナス成長です。パクリが駄目なのはリフレ政策が良い例ですが、表層だけ真似ても物事の本質を掴んでいないのが問題なのです。美味しいところだけ集めても美味しいとは限りません。
『悪い意味で時代を象徴するデザイン』
現代社会では、佐野氏の得意な安易に情報をピックアップして寄せ集める手法が盛んに取られています。しかし、それはアベノミクスと同じで失敗に終るのです。これは今の世の中の悪しき側面で、もっと我々は本質を目指すべきでしょう。その意味で、東京五輪シンボルマークは『白紙撤回』すべきなのです。
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