本当に素晴らしい内容でした。【防災士研修講座を受講して】 | 三重県東紀州の税理士日記

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仕事や税金、お客様とのやり取りで感じたことをマイペースで気ままに書き綴ります。

先月の話になりますが、6月の22日、23日と2日間にわたり名古屋で防災士の研修と試験を受けてきました。

前々から防災士という資格に興味があり、いつかは受講してみたいと思っていましたが、なかなかチャンスがありませんでした。

6月も通常の仕事に加え、CFPの試験勉強と掛け持ちで、防災士の事前レポートの作成・防災士教本の読み込みを行わなければならず、家に帰れない日々が続きました。

しかし、無理やり時間を作って参加した防災士の研修は本当に素晴らしい内容で心から参加して良かったと思いました。

なにが素晴らしいか・・・

事前に学習用に送られてくる防災士教本も大切なことがわかりやすくまとめられており素晴らしいものでしたが、なんといっても講師が一流でした。

災害の最前線で活躍されておられる著名なボランティア団体の代表から、総理大臣や大阪知事にまで防災のアドバイスを行っている防災・減災のエキスパート(名古屋大学減災連携研究センター長)まで、その道のプロ中のプロの方々が7名、講師としてそれぞれの分野のお話をしてくださいました。

どの授業も本当に素晴らしくアッと言う間の2日間でしたが

その中でも福和教授のお話は本当に心に響きました。

中でも授業中に紹介されて特に印象に残った、阪神・淡路大震災で娘さんを失くされたお母さんが書いた手紙を1つ紹介させて頂きます。

追悼~阪神・淡路大震災から18年

お父さん、お母さん、女の子2人の4人家族。ある日、突然、発生した地震で長女を失ってしまった。お母さんは10年経ち、やっと、その子に手紙を書くことができた。

望(のぞみ)へ

望ありがとう。
お母さんの娘に生まれてきてありがとう。
5年というあまりにも短い日々だったけど、家族4人の生活はとても幸せでした。
望はとても優しいお姉ちゃんでしたね。
そして、私たちのかけがえのない娘でした。そんな望が天国に旅立ってからは、
心が壊れてしまいそうなくらい辛かったけど、あなたの大好きなお父さんとリナ、あなたが出会わせてくれたたくさんの人の支えで生きてくることが出来ました。
あれから10年。
15歳になった望は、どんな女の子になっていますか?
毎年祝う誕生日のロウソクは増えていっても、写真の望は5歳のままです。
こころの中の望は大きくなるけど、大きくなった望の顔が分からないのがとても悲しい。
今、何が好き?
何に興味を持っていますか?
お母さんに教えて。
会って聞いてみたい。思いっきり抱きしめたい。そしてゴメンネって伝えたい。
助からないと告げられたベッドの横で、ずっと手をさすりながら色々なことを話したけど、あなたの声を聴くことも、祈り続けた奇跡も起こらなかった。
「おやすみなさい。」「おやすみ。」「早く寝なさいよ。」が、望と話した最後の言葉になってしまいましたね。
どうして、「大好きだ。」「おやすみ。」って言ってあげられなかったのだろう。
望大好きだよ。
望のことをたくさんの人が思ってくれています。たくさんの人のこころの中に望は生きています。
たくさんの人の優しさの分だけ、きっと望は天国で幸せなんだと思っています。
お母さんもいつか望に会って、「お母さんも頑張ったんだよ」と言える様に一生懸命生きていきます。
望見ていてね。

望の母より

この文章の紹介があった時、会場の至る所で鼻水をすする音が聞こえました。
現在、4才の娘と1歳半の息子がいる私もこの方の気持ちを思うと涙をこらえる事が出来ませんでした。

この悲劇を風化させてはいけないと感じます。
また、この出来事から何かを学び、学んだ人が行動に移し、今後起こるであろう大災害から1人でも多くの人の命が救えたら・・・と考えています。

具体的には、とにかく家屋の耐震化家具の適切な固定(L字金具による壁(裏に柱がある部分)への固定)が重要になります。

1週間分の水・食料の備蓄、(沿岸部では)高台避難も大切ですが、倒壊した家屋や大型家具の下敷きになったら逃げるに逃げれなくなりますので・・・まずは身の安全の確保が最優先になります。

長くなりましたので詳細はまた後日書きたいと思います。

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