2018年ドーハ世界選手権種目別あん馬ファイナリスト私見 | 体操っておもしろいよな

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どうも、

 

翔です。

 

 

2018年ドーハ世界選手権 種目別 あん馬

 

ファイナリストはこのようになりました。⇒種目別あん馬予選結果(FIG)

 

 

PDF⇒種目別あん馬予選結果

 

 


あん馬も個人総合上位者が目立ちました。

というのは、有望なスペシャリストが予選でことごとく落下してしまったからです。

ヨーロッパチャンピオン、アイルランドのリース・マクレナハンを始め、ロシアのククセンコフ、クロアチアのセリグマン、ウデ、スロベニアのベルトンチェリ、アルメニアのメルディニヤンなど

ヨーロッパのスペシャリストが次々落下。

そんな中で、イギリスのマックス・ウィットロックが五輪チャンピオンの威厳を見せて首位通過となりました。

2015年銅メダリスト、日本の萱和磨、ワールドカップ優勝経験のある中国の鄒敬園も落下。

昨年のメダリスト3人が今年も残る形になりましたが、ロシアのダビド・ベルヤフスキーはいつもの調子が出ず、決勝進出が危ぶまれました。

しかし、度重なるスペシャリストたちのミスにより何とか上位に残る形となりました。

そんなベルヤフスキーと同点で決勝に残ったのがロシアのニキータ・ナゴルニーです。オールラウンダーであるナゴルニーの唯一穴ともいえる種目で決勝に残るというサプライズ。これにはインド象もびっくり。

日本が団体予選のあん馬で落下が続き、最終演技者の白井健三が見事通し切て流れを取り戻したのと同じように、

中国もあん馬で落下が続き、最終演技者の肖若騰が通して悪い流れを断ち切りました。

もともと得意種目だったあん馬を肖が通し切ったことで、穴場だった種目別あん馬の枠に割って入った形になりましたね。

日本も中国もロシアもあん馬で手痛いミスをしましたが、その中でも演技を通した選手の違いが、団体の得点に大きな差を生むことになってしまいました。

ナゴルニー、肖若騰とともに個人総合でも上位にいるミクラックも同じです。

アメリカもあん馬要因だったアレク・ヨーダーがミスをし、悪い流れができていたのを、エースのミクラックが断ち切りました。

ここぞという場面で演技を完遂し、生き残ってきた猛者たちの奮闘に期待しましょう!

そしてアジアのスペシャリストも負けていません!

カザフスタンのナリマン・クルバノフはあん馬一本で世界に挑む重装騎兵。ワールドカップでも優勝経験があり、自信の名を冠したオリジナル技も持っています。そのピンと伸びた体線と長い四肢から独特な演技構成を繰り出し、見る者を癒してくれます。

そしてアジア大会のチャンピオン、台湾の李智凱。

ここ最近流行っている開脚旋回を武器に、数々の大会を荒らしてきた優勝候補の1人。

昨年、地元台湾で開催されたユニバーシアードの種目別あん馬で優勝し、一躍国の英雄となりました。

その勢いは衰えず、今年のアジア大会でも中国勢を打ち負かし、優勝を勝ち取っています。

予選の点数は奮わなかったようですが、いよいよアジアのあん馬王子が五輪チャンピオン、マックス・ウィットロックと対峙します!

3年間王座を守り続けるマックスが今年も躍動するか。はたまた新たな挑戦者が王者を打ち負かすのか。

見ものです。