トキソプラズマのこと・その3 | 二人と二匹おいしい生活

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美味しいもの好きなアメリカ人夫と我が家のお犬様(シーズーと新たに加わったチワワ)と日本で暮らしてます。毎日のごはんやワンコとの生活を中心に日々のことを綴っています。

トキソプラズマのアビリティテスト結果を聞きに再び三井記念病院に行ってきました。

到着するとすぐに、看護婦さんから結果のレポートを渡され、順番まで読んでいて下さいと。

渡されたのは数枚に渡るレポート用紙で、これがそのままいつも通っている病院に渡される手紙とのこと。
通常、病院間でのやり取り・紹介状等は患者が見ることはできないと思いますが、患者自身も知っておくべきというのが三井記念の方針のよう。

ドキドキしながら読み進めていくと、私がトキソプラズマに感染したのは少なくとも17ヶ月以上前であろうとのことでした。

安心して全身から力が抜けていく感じでした。

その後(1時間半くらい待ったかな)呼ばれて入って行った部屋には6,7人の患者がいて、担当の小島先生より集団でレポートの説明を受けました。
(もちろん、個々の数値等は互いに分かりません)

その目的は、単に見方を説明するというよりも、患者に「教育」をするといった感じでした。

産婦人科医でも多くの医者がちゃんとトキソプラズマについての知識を持っていないので、この結果を元に掛かりつけの医者に間違った治療をされないように
もし、今後医者がこう言ったとしてもそれは間違えなのでこういう風にしてもらってください。という指導も受けました。

多くの医者が、実際トキソプラズマに感染した新生児を見たことが無いし、教科書に出てくるのはアビリティテストの結果が妊娠中の感染だったら~のことだけで、
陽性だけど、妊娠前の感染だった場合については出てこないそうで、「念のため」の無駄な投薬をされないように。

事実、この数週間インターネットでトキソプラズマについて調べていると、ヤフーQ&Aのようなページで誰かがトキソについて質問し、「私は医者にこう言われた」という回答が、トンチンカンなものが多く・・・


最初に検査した私の通っている病院でも、胎児の感染に関係なく出産後に私自身のトキソプラズマの治療をしないと、と言われましたが、これも小島先生に伺ったところ必要ないとのこと。


日本人にはあまり感染者がいないからなのでしょうけど、いないわけじゃない。私だって、今回はセーフ(これも子供が1歳になるまでは確定ではない)だけど、
陽性なことには間違えなく、かかった時期が遅かったり、妊娠したのがもっと早ければ、子供に重篤な障害をもたらせたかもしれません。

お肉文化のヨーロッパでは8割の人が抗体を持っていて(=陽性)で、残りの2割の陰性の妊婦さんは毎月初感染していないかチェックされることも多いそうです。
日本ではそもそもトキソのテストをしない病院も多く、しても、陰性だったから良かったねといった感じで終わります。

本当は陰性の人こそこれから気を付けなくてはいけないのに。

とても残念な現状です。どうかこれから正しい知識を持った医師が増えますように。