ウィステリアメモリー。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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西日本のとある神社に、藤の名所と呼ばれる場所があります。先日読んだ新聞記事には広大な敷地内に咲く藤の様子が掲載されており、満開の藤棚を見上げる方々で賑わっているとのこと。この藤棚、新型感染症拡大時の四年前には見物客が集中して感染症が更に拡大することを危惧し、咲いた藤の花を伐採するという辛い決断をしたというエピソードもありました。当時のこのニュースは今でも覚えています。藤の花を切り取る作業が放映され、衝撃を受けました。果実をもいだりするのとは違う、「通常なら愛でられ見られる花」を切ってしまうわけですから…作業をする方々もお辛かっただろうと思っておりましたよ。こちらの藤の樹齢は600年以上らしく、広々とした空間で歴史を感じながら、甘い独特な香りを楽しみ非日常を味わえるとなると…ああ、いつか行ってみたいな。
藤と言えば日本舞踊を習っていたときに教えてもらった「藤娘」を思い出します。娘に扮した藤の妖精が女心の切なさを表現しながら舞う(ちょっと情念も入り交じってます)…というもので、恋しい男性への熱い想いや、嫉妬をする様子が何とも可愛らしいと感じておりました。当時私はまだ中学生。思春期真っ盛りでしたから、色恋沙汰への興味はつのるばかり。そんな時に習ったこの演目ですから…そりゃあ印象深くもなりますよね。ちなみに調べてみたのですが藤の花言葉は「恋に酔う」「歓迎する」「けして離れない」等。歓迎は名所のイメージに、恋に酔うや離れないは藤娘の内容にピッタリじゃないか!とひとり驚くのでした。