Spitz文学とは。 | なせばなるなさねばならぬ

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 私は、Twitterのプロフィールに「Spitz文学目指してます!」と書いていますが、ジャンルとして、Spitz文学が存在しているわけではありません。

 ずいぶん前、どのくらい前かというと、綿矢りさ先生が『蹴りたい背中』で芥川賞をとった数年後くらいのこと、三田誠広先生の『深くておいしい小説の書き方』を読み終わった途端に小説が書ける気になって、その勢いのまま、初めて長編小説を書き上げました。

 だいたい、原稿用紙で180枚くらいだったと思います。

 その時、スピッツの『三日月ロック』に入っている『夜を駆ける』という曲を、1曲リピートで流し続けながら書いたのです。

 書いている間、没頭しすぎて他人とまともに会話できなくなりました。多分、表情が乏しくなって目も死んでいたと思います。

 私は、集中すると音が聞こえなくなるので、実は、曲を流していても聴いていません。

 それでも、本文や、小説の雰囲気など、かなり、流していた曲の影響を受けています。

 最初に上手くいったので、それからも、作品ごとにSpitzの曲からテーマソングを選んで、書く間は一曲リピートで流し続けることにしたのです。

 

 その後も、何本か小説を書きました。どれも、誰にも読まれないまま、何年もPCのHDDに眠っていました。

 2014年。その頃、資産運用アドバイザーをしていたため、四六時中、マーケットの動きを追っていて、小説を書くどころか読む時間もとれない生活をしていました。

 何かのきっかけで、小説投稿サイトの存在を知って検索をかけました。

 そこで、エブリスタを見つけてなんとなく登録したのです。

 まず、最初に書いた小説を投稿してみることにしました。書いてから年月が経って変わったしまった部分(携帯からスマホになったり、薬学部が六年制になったり)を修正しながら、連載しました。

 最初の連載終了時のしおりは、11くらいでした。それでも誰かに読まれているというのがとにかく嬉しかったのです。

 私がは初めて書いた長編小説は『藍 深紅 ……(現在は、さらに手を加えた改訂版が公開されています)』です。

 今だったら絶対にしない比喩表現など、あえて残してあります。 

 

 こんな感じで、各作品のテーマソングがどの曲かなど、少しずつ紹介していこうと思います。

 今回はどうして『Spitz文学』なのかの説明だったので、次回は、『夜を駆ける』の魅力を語ります。