小さい頃、母に「辛いという感覚は、味覚でなく痛覚で感じてるんだよ。」と教わってからは辛いもの好きを自称する人は痛いことが好きなドMなのねと勝手に納得し、レストランなどで美人やイケメンが辛いものを食べてるのを見てはやだ///エキサイティング♪と心の中で勝手にエキサイトしてました。どうも。わたしです。えへっ・・・・えへへへ・・・じゅるじゅる。
「わ、私は辛いのが好きだけど、痛いのは嫌いよ！！あんたの謎の母のようわからん情報を元になんかして勝手に人を判断しないで頂戴ッ！このど変態！！メス豚ッ！」と思ったあなた。大丈夫。私だってもう大人だから。本気で言ってないよ。それに、人に迷惑をかけない変態は才能なんだよ。私は才能あふれるメス豚。やったぜ。ブヒヒッ。
そういうわけで、変態のへの字もしらず、修道院に預けられた少女の如く赤ちゃんはコウノトリさんがはこんでくるんだ♪と純粋無垢に育ったそんな私に転機が訪れたのは17歳の夏。いろいろあってタイ人のボーイフレンドが出来たのです。
彼が好きだった私は、「俺の国の料理大丈夫だろうか」と心配するかれにまかせろバッチこいだ！なんてったってt私はどMや！とわけのわからない大見得をきって、張り切って渡タイ。案の定日本で経験する辛さの数百倍の辛さのお料理にフルボッコにされ、辛いものが余計大嫌いになりました。も、もしかして、辛いものが好きな人ってど変態ではなくて口の中の何かしらの機能がルパン三世の「五右衛門危機一髪！」の回の五右衛門ばりに我慢強いんじゃね？？う・・・。誤解、誤解しててごめんなさい。辛いの好きのみなさん。
それから彼に会いに行ったりなんなりと、何度かタイを訪れたんですが、行くたびに辛くないタイ料理ばかり食べてたんですよ。
例えばこういうの。
注画像は借りました。
蒸しただか茹でただかの鳥肉が、鳥肉の茹で汁で炊かれたごはんのうえに乗ってるもので、これに味噌的なタレをつけていただきます。うまいです。
これとか、お粥とか辛くない麺とかばかり食べてたんです。
ですが、最後のタイ旅行で同行した友人Kが、当時アルティメット腹痛だったにもかかわらず、メチャクチャ辛い謎の汁を何の躊躇もなくすすっている姿を見て
・・・・・・・・。
・・・・・・。
ドラえもんの道具に「ドラマチックガス」ってのがあって、そのガスを捲くと日々のどうでもいいことが大袈裟に感じられ、周りもそれに合わせて盛り上がってくれるっていうひみつ道具でしてね・・・・。
まあいいや。
そういうわけで人並みに辛いものを受け付けるようになった私が、今日のお昼にお弁当として持参したのが、こちら！！
イナバのタイカレー！！だあっ！！！
弁当つくんの面倒だっただけだろって声がそこここから聞こえてきそうですが、違います。4年越しの修行の成果を見たかったのです。本当です。
ホカホカのご飯をタッパに詰め、缶詰持っていざ出勤！！！待ちに待ったお昼タイムに、缶詰を全力で開け、食べるっ！！！と同時に店内に広がるタイカレー臭。
う・・・。なんか、カスタマーサティスファクション的に悪いぞこれは！一旦さじを置いて、店舗と控え室の境を厳重に閉め、雨がシトシトぴっちゃんで寒かったけどあちこち窓を開け、再度タイカレーを全力で頬張る!!!!
う、うおおおおお！！こ、これは
か、か、辛くねえええええええええ！！！！(泣
うん。そう。ひたすら美味しいの。美味しいけど辛くなかったの。あまり。
だから普通にうまうまーって食せたんです。それに香りはかなち本格。一気に控え室がタイの街角。でも、ありませんか？？こう、恐れ入った！とひれ伏すような辛い食事を平らげた時の達成感。そういうのが、そういうのがほしかったのに・・・。
尚、よくある「激辛」って感じでわざわざ辛さを極めてるモノじゃなくて、あくまでもデフォルトで辛いってのがこう、好きです。そういうの、そういうが・・・(以下略
てなわけで。イナバのタイカレー。
あまり辛くないのでタイ料理初心者！とか辛いのはあまり・・って方にもオススメです。すこししょっぱめ？でもお値段の割に充分美味しいです。
寒くなって来たんで、舌の上だけでもバンコクな気分味わってみませんか。
あくまでも気分です。本場のモノは本当に打ちのめされます。
ぜひ密室で、恋人でも呼ぶ直前に召し上がってください。たちまちお部屋はタイの街角。二人で南国にバカンスに行った気にでもなればいいと思います。尚、タイの料理苦手！な恋人があなたを怒ってもしまこは一切の責任を負いません。
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