2016年10月9日(日)~10日(月)で行われた、大人の大運動会「日本山岳耐久レース」、通称「ハセツネCUP」の参戦レポです。
「ん?ハセツネって?」って方は、一年前の参戦レポでどんなレースか書いてますのでコチラをご覧下さい。
という訳で今回が2回目の参戦。
前回は、一瞬で枠が埋まるとウワサのエントリー合戦に「シャレ」で参加したらあっさりとエントリー出来てしまって後から焦る・・・という感じでしたが(笑)、今回はやる気もマンマン。
4月の「ハセツネ30K」を完走して得た優先権で楽々エントリー。
しかも前回、自分でも予想もしてなかった10時間34分なんて好タイムで完走できてしまったものだから、野望(妄想?)は限りなく膨らんでしまって、目標タイムはなんとサブ10!
しかしながらこの野望は、あえなく粉々に打ち砕かれることになります(汗)
実は当日はビックリするほどの湿度の高さで、10月と思えないほど蒸し暑く、水が不足して脱水になりリタイアする選手が続出する、というとても厳しいコンディションだったんですね・・・。
走ってる最中は全く気づいてなかった・・・「なんか変だな~」くらいにしか(笑)
さて10月9日(日)午前8時。
受付会場の五日市会館に続々と選手が集まってきます。
天気は何となく雨模様。
更衣室となっている隣の学校の体育館。
今回はS崎さん達のグループに混ぜて頂いたおかげで、奥まった落ち着けるスペースを確保できました。
本当にありがとうございます!
これでスタートまでの仮眠もバッチリ。
皆さんでパチリ。
チームSOTAの面々でもパチリ。
壮太さん、お茶目(笑)
ちなみにスタート前の写真ばっかりです。
レース中の写真はほとんどありません(笑)
さて今回の秘密兵器。
秘密って程でもないけど(笑)
サロモンのAGILE 250 BELTを改造してライトを取り付けられるように。
これと頭のライトとの2コ体制で夜もバッチリ。
さて始まりました開会式。
雨はどうにか止みましたが、トレイルはグチャグチャではなかろうか・・・。
前回、10時間の列の一番後ろに並んで、それでも序盤かなり渋滞して苦労したので、今回は思い切ってかなり前の方に並びました。
周りにいる選手たちが、昨年よりも明らかに強そうな方々ばかりでビビる(笑)
13:00、いよいよスタート。
たぶん200番手くらい。
いきなり心拍を上げないように、最初はユッタリ目に抑えて入ります。
写真は今熊山への登り。
スタートから30分くらい、この辺ではまだまだ余裕です。
前の方に並んだおかげで大した渋滞もない。
S崎さんと前後しながら、順調に進みます。
予備関門の入山峠(7km地点)、さぞかし好タイムで・・・と思ったらタイムは1時間弱、なんと昨年と変わらない。
「・・・アレ???」
ちょっと焦って飛ばします。
醍醐丸の登りでブログで知り合ったせーきちさんを抜く。
僕より遥かに走力の高いせーきちさん、普通なら追いつけるはずもないのです。
どうやら足攣りに見舞われていたようで、これも脱水・・・??。
もう少し先では、同じくブログで知り合ったうつぼんさんを抜く。
うつぼんさんは初出場の昨年のハセツネでいきなりサブ10を達成した凄い人。
こんなところで出会うはずのないランナーなのです。
「なんか今年は波乱含みだな~」
この時はそれくらいにしか考えてませんでした。
第一関門の浅間峠(22.66km地点)。
通過タイム 3時間18分28秒
通過順位 167位
順位はこの時点は分かっていない。
タイムは昨年より1分速いだけ。
体感的にはかなり負荷をかけてるつもりなので、だいぶ巻いたと思ったのだけどおかしい。
昨年はここで余裕こいてトイレに10分こもって、それがなければサブ10.5だったので(笑)
今年は腹の調子も良いのでそのまま通過。
そのおかげで昨年よりは10分ちょっとのアドバンス。
浅間峠からは、今年も迷わずストック使用(笑)
これでかなり楽になる・・・ハズが、なぜかキツさがあまり変わらない。
18:35、最高所の三頭山に到着。
昨年より5分巻いてるけど、要は10分のアドバンスが5分に短縮・・・。
明らかにおかしい。
だいぶ心拍上げて飛ばしてるつもりなのに、全然遅い。
「昨年は4回くらい試走したのに今年はほとんどやってないからな~。体力落ちてんのかな~。」
なんて思ってました。
第二関門の月夜見第2駐車場(42.09km地点)。
通過タイム 6時間33分29秒
通過順位 113位
昨年の3分巻き。
なんだかんだでちょっとずつ順位は上がってるんですね、走ってるときは順位は分からないけど。
ここで、ちょうど出発するところのI垂さんに会う。
I垂さんもはるかに格上のとても速いランナー。
こんなところで会うなんて、UTMBの疲れが残っていたんでしょう。
ちょっとお腹が変なのでトイレ休憩して6分後に出発。
この時点で完全に昨年と同タイム。
むむむ・・・。
昨年はここから大岳山までの区間で、ゾンビ化した選手を多数目撃していました。
トボトボ歩くなんて良い方で、登山道わきに倒れて転がっていたり。
ところが今年は一人も見ない。
そして、抜いたり抜かれたりする選手たちが、明らかに昨年よりも強そうな方々ばかり。
この辺でハタと気づく。
「もしかして、今年は全体的にペースが落ちてるんじゃないか?」
「そして、タイムは落ちてるけど、思ってるよりも順位は上なんじゃないか??」
これでモチベーションを持ち直しました。
なんか分かんないけど、とりあえず這ってでもゴールしようと。
ちなみに、高温多湿にやられている自覚は全然ない(笑)
第三関門、御岳山
通過タイム 9時間33分22秒
通過順位 109位
昨年よりも区間タイムで24分も遅い(汗)
思えば昨年はこの辺でも楽しくてしかたなかったもんなぁ。
今年はひたすらに耐え続けている感じ・・・。
日の出山への最後の登りをクリアしたら、あとはご褒美の金毘羅尾根の下り。
日の出山では友人のW辺さんとC條さんが応援してくれている予定でしたが、残念ながら会えず(涙)
そういや昨年はこの長い下りで、ちょっとしたトランス状態に入ったんだっけな。
「それは山の精霊が下りてきたんですよ。」ってうつぼんさん言ってたな。
今年はそんな気配、全くない(汗)
ひたすら一歩一歩を耐えて下る。
そしてなんとかゴール。
ゴールタイム 10:55:23
順位(男子総合) 102位
目標のサブ10どころか、サブ10.5も達成出来ませんでした。
でもやはり、順位は148位から102位へジャンプアップ。
そして速いI垂さんの5分差ほどでゴールできたのも嬉しかったり(笑)
それにしてもキツいハセツネでした。
後で聞いたら、苦労した方が沢山。
リタイアの方も沢山。
やはり相当に過酷なコンディションだったようです。
正直、ちょっと食傷気味・・・。
次も出るのか不明、今のところその勇気なし・・・。
それでもトップ選手はあまり変わらないタイムなんだから凄いですね。
どんなコンディションでも結果を出せる強さを手に入れなければ!
あ、ゴール後の無料の豚汁(?)は今年も変わらずとても美味でした(笑)
最後に今回も、主催者の方々、関わった全てのボランティアの方々、一緒に走った全ての選手たち、そして奥多摩の山々に、感謝感謝です!