あるきっかけ。


どのきっかけ?


か、定かではないがアチラからいろいろと話掛けてくる。


しかし、全ては女性特有の愚痴…プラス格差の話。


まぁ。聞いてはあげるが良い気分はしない。


であれば、早いトコ準備して出て行くしかないのだが…。


少しでもポジティブな発想に成れば良いと思い、聞いてあげる事にしている。


コチラからの意見は言わない。


まぁ、少しずつではあるが口数は増えているので聞ける分だけ聞こうと思っている。


あ。

こんな話が…聞けた。

保護者A :大腸カメラの結果どうでした?

当事者: 大きな腫瘍が見つかったんだよね。

悪性では無いけど…。


保護者A:大きな腫瘍はガンになりますよねー。

当事者:………。


だって。


本当にバカだなって…。まぁ、他人事だから仕方ないけど。

まぁ、こんな感じで過ごしてたらストレスも病気に繋がるなって。


良い経験をさせて頂いてます。

ありがとうございます。


前回までのあらすじ。


家族が大腸に腫瘍が見つかったって話。


それから5日…初日は喧嘩する程、僕は今後の事に対して指図した。


が、逆効果だった。


それから碌に口をきいてない。


と、言うか。


考え方を変えることにした。

その人に何を言っても無駄…ではなく。あくまでも自分のエゴを押し付けてしまうからだ。


自分の考え方を変える事で寄り添う事が出来るのではなかろうかと。


もし、当事者だったら…。

悪性腫瘍だったら…。

術中に死んだら…。

抗がん剤は使う…?

タンパク質摂りすぎ?

などなど。


計り知れない。


頭の中を整理して、気持ちを整えて、後の処理方法も考えて…術を待つ。


5日位じゃ足りないよなぁ。


って事で、自分のエゴは押し付け無い事で。


自分の人生だから…自分で決めるのが良いと言う所にたどり着く。


僕だって好き勝手な事ばかりしてるのだから。

月曜日…。

妻の病院への連絡をして腫瘍摘出を早期にお願いするか。


彼女の決意などを考えるとどうする事もできず。


無視することも。


あれからロクな会話も無く、


なかなか切り出す時間もなく。


仕事に出る。


もどかしさだけが頭に残り、なかなか自分の力を発揮出来ない。


もう少し頭の整理を。


当事者の気持ちを

周りの家族の気持ちを

これからの対応を

残されるであろう家族の気持ちを



きちんと理解して整理して…。


人間が出来てない自分が嫌になる。


どの顔して…。


まだまだ長い事になりそうだ。