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さて、講演の内容です。
ぼくは民進党ではありますが、以前菅総理の時に民主党を離党し衆議院選挙で菅さんと戦ったわけですし、菅さんを擁護する立場ではありません。かといって何でもかんでも批判するつもりもありませんので、今回もニュートラルな立場で、原発事故の一級の現場情報を素直に聞きたいと思いました。
聞けてよかったと思うのは次の点です。
◯事故直後に総理がヘリコプターで現地を訪れたことについての説明。
まず、現地対策本部に周辺自治体の首長は駆けつけられず、官邸から派遣した副大臣も渋滞でなかなか行き着けず、機能しなかった。結果、官邸内に本部を置いた。3月11日中に、建屋内に水素が増え爆発する危険があるので「ベント」が検討され、24時頃までには「ベント」を指示した。しかし、明け方になっても「ベント」が実行されず、本部にいた東電社長に事情を聞いたが「わからない」という。そこで、直接確かめるしかないと判断し、朝6時頃ヘリで現場に飛んだ。
現場で吉田所長に初めて会い、事情を聞いた。所長は明確だった。電源が喪失したためボタンを押してもベントが開かず、手動で作業にあたっている。しかし超高レベルの放射能なので職員が代わる代わる作業にあたっている最中である、との事情を聞き理解できた。所長を信頼できると感じたが、現地を訪れてよかったと思っている。
◯事故直後、専門家に最悪のシナリオを想定するよう指示した。その答えは、170km圏内が強制避難、250km圏内が避難推奨、だった。定期点検のため稼働を止めたばかりの4号機の使用済み核燃料プール内の水が空になったらそれが起こるという想定だった。4号機が危険だという情報は米軍からも入っていた。米軍は上空から放射能を測ることができた。250km圏内といえば、東京都がほぼ入り、日本海まで達する。日本が壊滅する。
後でわかったことだが、幸いいくつもの「偶然」が重なりその最悪の事態に立ち入らずに済んだ。一つだけ言うと、4号機のプールの水が蒸発して水位が下がった時に、稼働停止直後だったのでまだ原発の方に残っていた水がプールに戻ってきていた。
その時は最悪も想定されたので、東電社長から社員を撤退させたいとあったが、なんとか踏みとどまって欲しいと話した。私やあなた方のような60代以上が中心となって、と。事故前からチェルノブイリの事故対応についてを読んでいたので、押しとどめるか逃げるかというギリギリの判断は総理である自分がしなければいけないと事故当初から考えていた。
その後の交流会、さらに二次会まで参加され、文化村の皆さんとざっくばらんにお話いただきました。
こんな感想がありました。
・3.11震災時の本当の話を聞くことが出来ました。
・まさか、菅さんのとなりでジンジャーエール飲むような機会がくるとは思いもしなかったけど😲
日本の政治のこと 海外との繋がり 私には難しいはずなのに、分かりすく話して下さいました☺️
・とても穏やかで自然な雰囲気の方 だからこその貫禄を感じました。頑張ってください!私もがんばります!