談合事件から一年、市議会の現状 | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」




6月8日、入札妨害事件再発防止のための特別委員会が開かれました。市議会多数派ともお互い歩み寄ってよりよい対策ができればと思っていたので、このところ投稿は控えていました。投稿するとどうしても批判的な内容が混じってしまうので笑

しかし、この2〜3回の会議のやり取りを通じて、多数派、とくに自民党市政会には、歩み寄ろうという気が200%ないということがハッキリ見えてきたので、投稿を再開しようと思います。

この特別委員会の目的は、事件の再発防止対策です。再発防止を普通に考えれば、視点は主に
①契約制度の問題
②議員の倫理の問題
③議会の運営の問題
の3つでしょう。普通に考えれば。

多数派(自公フォ)は、①は行政がやることだとして、議題からはずしました。また③は「その他」の項目で扱うとして、まともに議論をしようとはしません。②の倫理条例のみですましたいようです。

とくに自民党は、いまの議会の運営に問題は何もない、と言います。事件の当事者を出した会派なのに、反省も何も感じられません。実際、公の場以外では、あれは事件を起こした二人の問題で俺たちは知らなかったと明言します。こっちが迷惑しているんだと言わんばかりです。

そういう人たちが倫理条例を作ったところで、歯止めになるとは思いません。何もしないわけにはいかないから倫理条例を作る、そう本音を言う人もいました。ただのポーズでは再発防止になりません。またいつか同じことを繰り返すでしょう。

倫理はあたりまえで、再発防止に必要なのはしくみです。契約の制度改正であり、議会の運営の見直しです。「談合は必要なんだ」「市民の声なんて聞かなくていいんだ」と平然と言う議員がいました。それを聞いた周り(私も含めて)も見過ごしてきたのが府中市議会です。議会の文化から変えていかなければなりません。

私たちは少数派ですので、自分たちの考えをすべて反映させようとは思っていません。ただ、昨年6月の議会決議で市民に誓ったことは最低限反映させなければいけません。そこも取り入れないようであれば、最終的に対案を出す考えです。

「決議で誓ったこと」の焦点は、①「議員と職員の関係の検証」②「議会運営の改善」です。自民党も含めて一年前に決議した内容です。①は倫理条例で大方カバーできるでしょうが、②は倫理条例以外の対応が必要となるでしょう。

先日の特別委員会で、僕は各会派にこの②についてどう考えるのか尋ねました。自民以外はみな尊重すると答えましたが、自民党(増山議員)だけは尊重するともしないとも言わず曖昧な答えに終止しました。本当にやりたくないんだな、というのがよくわかりました。