市議会でマスクを強制できるのか? | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」

府中市議会があまりにも世の中とかけ離れているので、久しぶりに書きます。



ぼくは、いきり立ってマスクに反対するつもりはありませんが、無意味につけさせるのはバカバカしく思っています。

マスク着用について厚労省は、屋内であっても、十分距離(2m以上)が取れほとんど会話しないならマスクは不要と言ってます。十分換気がされていれば、会話も可です。まともですよね。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html#h2_free5


先日、議会の傍聴者が(傍聴人は一人で周りに人がいない)マスクをしないでいると、事務局員がかけよってきて、マスクをして下さいと。傍聴人が厚労省の見解を言うと、事務局員からそれは関係ないです、「議会のルール」なので、と言われたそうです。おまけに追い打ちをかけるように、議長がマイクを通して、傍聴者はマスクをつけてください!と。


さて、では「議会のルール」とは。
通常、拘束力を持つ本来のルールとは、国の法律か、地方議会で制定した条例だけです。事務局員が言う(事務局員は議長の指示で動いています)「議会のルール」とは、議会「内」の申合せ事項のことです。市議会では、毎議会ごとに議会「内」の感染症対策を申合せており、申合せでは議場や委員会室ではマスク着用とする、としてきました。


杉村は、6月議会まではこれに同意していましたが、6−7月で国の方針も変わってきているので、9月議会を迎えるにあたっては、マスクについてはもう各自の判断でいいのではないでしょうか、と申し上げました。他会派はみな厚労省のガイドラインを知らないのか、今まで通りでよいとしました。ぼくは会派(自由クラブ)の代表として、今回は同意しません、とはっきり申し上げました。


つまり申合せ事項は、元々、拘束力のないもの、みんなでつけましょう♪という程度のものですが、今回はさらに一部の申合せでしかありません。少なくとも賛同しなかった自由クラブはこれに拘束されません。さらに言えば、議員ならまだしも、傍聴人に法によらず強制することはできないはずです。

民間ならマスクしてない客を入店拒否することも可能でしょう。しかし公共の場では、法によらずしてそれをしてはいけないと思います。すべての国民が等しく利用できなければならないからです。最近、こんな事例がありました↓


「国交省がバス会社を行政処分」
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/d621966e598afe70c31a2cbb728763f54f2ff8b1&preview=auto 


マスクをしない乗客を運転手が無理やり降車させ、これが行政処分の対象になりました。バス会社も反省、謝罪しています。


ましてや、民主主義の原理に基づきすべての国民・市民に保証されている、議会の傍聴の場で、法によらない拒否が法的に許されるでしょうか? 参政権の不当な制限として、訴えられたら議長が負けると思われます。自民党ならまだしも、社民党出身議長が憲法違反の疑いもある、そんな判断をしてしまうのが今の府中市議会です。


9/4現在、府中市議会は開会中です。先週の本会議では議員間の距離が2mありませんでしたので、ぼくもマスクをしました(発言しないときも。気になる人もいることへの配慮から)。今週は、各委員会です。本会議とは違って、委員間の距離は2m以上空いています。


さて、どうしましょうか😊 杉村康之は、
9/8 9:30 基地跡地対策特別委員会に臨みます。

傍聴可。ネットで中継もしてます。