おはようございます。
14日(月) 日経17面 景気指標
『ここまで進んだ円高修正』
主要通貨に対する円高修正が急速に進んでいるが、
円相場が各通貨に対して
いつ以来の安値をつけているかを調べてみると、
興味深いことがわかってくる。
○豪ドル 94円程度
リーマンショック(2008年9月)より前の
8月下旬以来の水準。
○ユーロ 119円程度
ギリシャの長期金利上昇が本格化する前の
2011年5月以来。
○ドル 89円程度
2010年7月以来。
米連邦準備理事会(FRB)が
2010年11月の量的緩和第2弾(QE2)導入を
示唆し始めたのは8~9月だから、
その前の水準。
豪ドルはリスクオン通貨(市場参加者がリスクをとることに
積極的になると買われる)の代表格で、
円はリスクオフ通貨(リスク回避姿勢が広がると買われる)
の代表格。
従って、豪ドル高・円安の進行度合いは、
市場のリスク許容度の高さをある程度示す。
それが現状まで進んだのは明るい話だ。
米国のQE2やQE3に期待される効果のひとつは
景気刺激効果を持つドルの下落だっただけに、
米当局が今後の円安をどう見るかが
次第に気になってくる。
世界の視線が徐々に厳しくなる可能性にも
注意が必要だ。
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昨日の日経ヴェリタスによると、
豪ドルは資源国としての経済安定性から
「リスクオフ通貨」としての性質も持ち始めている
とのことです。
ただ、今までの大きな流れから言うと、
確かに世界的にリスクオン相場ということでしょう。
中国の景気持ち直しが
豪ドル相場を大きく支えている面もあります。