『獣の奏者』という物語の世界 エリンと歩んだ道 | 地球のお母さんになりたい

地球のお母さんになりたい

地球に生まれ、地球に育まれ、地球に与えられ、いまここにいる私。いっぱい包んでもらったから、私は地球のおかあさんになりたい。
みんなのお母さんになりたい。

少し前にご紹介した『精霊の真守り人』。

 

上橋ワールドに魅せられて、

『獣の奏者』という物語を読みました。

素晴らしく良くできた世界観で、

私は、以前の真守り人でバルサに魅せられたように、

エリンという女性にも、強く惹かれていきました。

 

ここで語られる物語は、

ファンタジーです。

昔、むかし、あるところに…

そんな語りで始められるような世界ですが、

語られる世界は、脈打っていました。

その独自の世界の振動を持っていました。

 

それはあまりに心地よく、自然で、

だけど、あまりに核心をついていました。

 

私は、何も語らず、すぐさま言葉になどできず、

ただただ、黙してその物語の世界にありました。

 

エリンの生きざまは、とんでもない勇気のあることであり、

過去の因習を解き放ち、命に優しい

新しい未来を創るものでありました。

 

実は、師から深い深い問いを投げかけられたのですが、

私は、その問いの前にこの物語を読んで、

押し黙っていました。

 

命とは何か、なぜ、人は生まれ変わり死に変わりするのか、

自然の中で人が果たす役割とは何か・・・。

 

これもまた深い問いで、

それは、どこか師から受け取った問いと、

重なるところがありました。

 

私たちh、命として、どうこの地球とともに生きていくのか、

本当の進化とはどういうことなのか、

私たちはどういう存在なのか。

 

考えれば考えるほど、私は黙ってしまうしかなかった。

 

心に浮かんでくるあれこれや、

でも、そこではないもっと奥にあるある熱が、

伝えてくるものはありました。

だけど、今の私にはそれを言葉にすることができない…。

 

言葉にできないけど、私の中で熟成されつつあるものが、

明らかに存在しています。

 

それを大切に胸に抱きつつ、

それがゆっくりゆっくりと育ってくることを

見守っている・・・今はそんな感じです。

 

この本との出会いは、今でよかった。

今しかなかった、そんな思いでいます。