スキー指導用語93「デラ」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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用語28と多少被りますが改めて



「デラ」とは

デラパージュの略で、

雪面を平らに均す事を言います


※横滑りを意味する仏語


単に技術としての横滑りと言うよりかは

コース整備を意味します

動詞にすると「デラを掛ける」

略して デラ掛け と言う風に使います



大会や検定などで同じ所を何回も滑ると

そこだけ掘れてミゾになってきます


条件に不公平が生じる他、足を取られる

危険源とも言えるので ここに雪を詰めたり

溜まった雪を退かして平らにする

必要が出てきます


あまりひどいとスコップやレーキ(トンボ)も

使いますが、普通は滑って均します


方法は

横滑り、片プルーク、プルークファーレン、

踏み下ろし、踏み上げ によります


板を排土板に見立ててブルドーザーのように

圧を加えて押し退かします


コブの溜まったぐさぐさや階段を潰したり

削って滑り易くする時も同じ動作をします



広い面積を多人数でデラ掛けする時は以下の通り


①まず全員がフォールラインに向き、

片ブルに構え斜列に並びます

②リーダーの号令に合わせ一斉に片プルで

降りて行きます

すると長くて斜めな排土板が出来たような

状態になり、一方向に雪が排雪され、

一編に整地されます


右から来たのを左に受け流していく感じですね


余談ですが地元越後湯沢ら辺だと

南側に排雪する事を「東京落とし」

北側へは「日本海落とし」「新潟落とし」

などと言います

他地域での呼び名も知りたいですね



次回は94「講習内検定」です



スキー指導員 高波太一