用語28と多少被りますが改めて
「デラ」とは
デラパージュの略で、
雪面を平らに均す事を言います
※横滑りを意味する仏語
単に技術としての横滑りと言うよりかは
コース整備を意味します
動詞にすると「デラを掛ける」
略して デラ掛け と言う風に使います
大会や検定などで同じ所を何回も滑ると
そこだけ掘れてミゾになってきます
条件に不公平が生じる他、足を取られる
危険源とも言えるので ここに雪を詰めたり
溜まった雪を退かして平らにする
必要が出てきます
あまりひどいとスコップやレーキ(トンボ)も
使いますが、普通は滑って均します
方法は
横滑り、片プルーク、プルークファーレン、
踏み下ろし、踏み上げ によります
板を排土板に見立ててブルドーザーのように
圧を加えて押し退かします
コブの溜まったぐさぐさや階段を潰したり
削って滑り易くする時も同じ動作をします
広い面積を多人数でデラ掛けする時は以下の通り
①まず全員がフォールラインに向き、
片ブルに構え斜列に並びます
②リーダーの号令に合わせ一斉に片プルで
降りて行きます
すると長くて斜めな排土板が出来たような
状態になり、一方向に雪が排雪され、
一編に整地されます
右から来たのを左に受け流していく感じですね
余談ですが地元越後湯沢ら辺だと
南側に排雪する事を「東京落とし」
北側へは「日本海落とし」「新潟落とし」
などと言います
他地域での呼び名も知りたいですね
次回は94「講習内検定」です
スキー指導員 高波太一