もし私(棚田)が自分の意志でセラピーを受けるとしたら・・・ | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

こんにちは、心理セラピストのたなだかつひこです。



前回は、

・ 子ども時代のつらい経験(逆境的小児期体験)は、数十年もの時を超えて、大人になった現在の私たちのココロとカラダに大きな影響をおよぼしうる。

・ 特定のつらい経験だけが突出して影響をおよぼすわけではない(軽度の逆境的小児期体験も見過ごしてはいけない)。

・ 問題の原因(子ども時代のつらい体験)を正しく特定することは、問題を効果的に解決する上で非常に重要である(→「変われる人」になるために)。

というお話をしました。



今回は、まず最初に、つらい子ども時代の経験(逆境的小児期体験)がココロの健康(悩みや“生きづらさ”、人生脚本など)に与える影響についてお話しします。



“つらい子ども時代(逆境的小児期体験)”を経験した人は、ココロにあらわれる影響として、たとえば、大人になったときに人間関係や恋愛・結婚で大きなストレスを感じたり、同じパターンの問題や失敗を繰り返す傾向があります。

また、イライラ、キレやすい、不安感、孤独感、自己否定感(「私はダメ」)、自己嫌悪感(「自分のことが嫌い」)、無力感(「私にはできない」)、空虚感(「むなしい」「からっぽ」)、憂鬱感(「気が重い」)、抑うつ気分(落ち込み)、絶望感(何もかもダメ)等、気分の状態に問題を抱えやすくなります。

より深刻なケースでは、うつ病、自殺、依存症、睡眠障害、不安障害(パニック等)、愛着障害、パーソナリティ障害、統合失調症等を発症する確率が高くなることが報告されています。



こうしたココロに現れる問題を解決するためには、世の中には非常にたくさんの種類のセラピーやカウンセリングが存在するので、その中から自分に一番合ったものを見つけることが大切です。

自分に一番合うセラピーが、自分にとっての一番良いセラピーです。

もし私(棚田)が自分の意志でセラピーを受けるとしたら、あるいは、私の家族や大切な友人にすすめるとしたら、やはり、問題の原因を正しく特定した上で、その影響を根本から取り除くタイプのセラピーを選ぶでしょう。

言い換えると、「楽になる(苦痛を取り除く)だけのカウンセリング」や「ヒーリング(癒し)中心のセラピー」「仕組みや効果のよくわからない謎のセラピー」等は避ける、ということです。

「誰でもできます」「すぐにできます」「簡単にできます」といった宣伝をしているセラピーを選ぶこともありません。

なぜかというと・・・(「仕組みや効果のよくわからない謎のセラピー」は問題外として)、


 

【理由その1】「変化が大きい(深い)」
・ 問題の原因を正しく特定して、その原因を根本から取り除くタイプのセラピーは、少ない回数のセッションで、より大きな(深い)変化が期待できる。

・ 一方、「楽になる(苦痛を取り除く)だけのカウンセリング」や「ヒーリング(癒し)中心のセラピー」は、変化が小さく、表面的なものになりやすい。


【理由その2】「変化が早い」
・ 問題の原因を正しく特定して、その原因を根本から取り除くタイプのセラピーは、遠回りなように見えて、実際には解決までに要する時間を大幅に短縮できる(急がば回れ)。

・ 一方、「楽になる(苦痛を取り除く)だけのカウンセリング」「ヒーリング(癒し)中心のセラピー」は、はじめのうちは変化が早く感じられるけれども、結局は問題の根っこ(原因)が残ったままになるので、完全に解決するまでに非常に時間がかかるか、あるいは、最後まで解決しない。


【理由その3】「変化が続く(再発しない)」
・ 問題の原因を正しく特定して、その原因を根本から取り除くタイプのセラピーは、問題を根っこ(原因)から取り除くので、一度解決すると、その変化が持続し、再発しない。

・ 一方、「楽になる(苦痛を取り除く)だけのカウンセリング」「ヒーリング(癒し)中心のセラピー」は、問題の原因が残ったままになるので、何度も似たような悩みを繰り返したり、同じ症状を再発しやすい。

 

 


このように、問題の原因を正しく特定して、その原因を根本から取り除くタイプのセラピーは、「変化が大きい(深い)」「変化が早い」「変化が続く(再発しない)」という3つの特徴を備えています。

 

 

 

私のやっているビリーフチェンジもその中に含まれますが、世の中に数多く存在するカウンセリングやセラピーの中で、私が自信をもっておすすめできるのは、基本的にこのタイプに属するセラピーになります。

 

 

 

心理セラピスト 棚田克彦