ひとまず | Where God Has Planted You 〜女将の日常〜

Where God Has Planted You 〜女将の日常〜

魚菜酒房「樽見」女将のブログです

樽見の女将です




前回の記事で綴った出来事に

沢山の反響を頂戴しております



Facebookでも

それに対するコメントを沢山頂戴しました




そのほとんどが

未就学児は入店拒否で良い

そんな客は出入り禁止で良い

子供の将来が不安

最近子供を叱らない親が多い

うるさい子供には注意するのが当然



などと言うものでした





同じ子を持つ親御さん

同じ飲食を生業になさっておいでの方

その他接客業の方




それぞれの立場から

それぞれのご意見をお聞かせいただく事ができ

とっても有難く拝見させていただきました







そしてふと

「そもそも、どうしてウチはご家族連れ大歓迎にしたんだろう?」

と思い返しました






お店をOpenしたのは平成4年の事でした


当時私は3歳の息子と1歳の娘の子育て真っ最中

毎日朝から晩までクタクタで

「たまには上げ膳据え膳で
美味しいご飯がたべられたらなぁ…。」

と思っていて

ならばウチは

そんなお母さんがゆっくり美味しいものを食べられるお店にしたい!

そう思ってご家族連れ大歓迎とさせていただいたのでした






少しでも騒ぎ始めたり泣き始めたりすると

おやつやアイスを持って行ったり

お絵描き用の紙とペンを持って行ったり

時にはイケスの中に泳ぐ魚を見せに抱っこして行ったり
コレ、効果てきめん




お店側の努力として

できる限りの事はしてまいりましたが

Open当初の私自身の経験値不足と認識の甘さゆえ

誰もが当たり前に知っているはずであろうと思っていた

「自分の当たり前」と「他人の当たり前」はチガウという事も

多種多様なご家族連れのお客様と接してきた長年の経験から

切実に感じております

何しろ当時24歳…




なので

ある程度 親御さんからのご協力なしには

なかなか難しいこともあるのです













公共の場所で

ソコに居る全ての人達が

楽しくて幸せに過ごすには

お互いを思いやる気持ちが必要不可欠で

それはウチの場合

「樽見」と言うお店の中で

お客様に対するお店側の思いやりはもちろんですが

時間や空間を共有するお客様同士間での思いやりは

個々のひと対ひと(お金を払う人対お金を払う人)

そこをお店側(お金をもらう人)が注意するのは

非常におこがましいとは存じながら





私は

お店側の立場はあるにしろ

人として

良識のある大人として

見て見ぬ振りをせず

これからもお声をかけさせていただきたく存じます





そして

最初に志したように

頑張ってるお母さんが美味しく楽しいひとときを過ごせるように

もう一度初心に戻ってお母さんたちに協力してみようと思います





つきましては

自分たちも周りも気持ちよく過ごせるように

将来お子様がどこへ行っても恥ずかしくないように

誠におこがましく勝手ではございますが

以下のような提案をさせていただきたく存じます






一つ
大きな声で騒いだり飛んだり跳ねたりしないようにしよう

二つ
お店の中を走り回らないようにしよう(お店の中にはキケンがイッパイ!)

三つ
お子さんが泣き始めたら一旦店外に連れていこう

四つ
食事中のスマホやタブレットやゲームは食べ終わるまで禁止

五つ
お箸を右手で上手に持つ練習をしよう

六つ
食べ物を粗末にしないようにしよう
(美味しい材料を育ててくれた人や採ってきてくれた人や作ってくれた人への感謝を込めて「いただきます」と「ごちそうさま」を言おう)

七つ
美味しいご飯を食べに連れてきてくれたお父さんお母さんに感謝しよう

八つ
もしもうるさくしてしまったら 周りのお客様に親御さんがお詫びを言おう

九つ
食事が終わってお子さんがあきて騒ぎ出したら
飲み続けたい気持ちはぐっとこらえて
他のお客様にご迷惑がかかる前にお店を出よう
(続きはおウチでゆっくり飲んでね♪)

散らかしていないか?忘れ物がないか?良く確かめよう












最初は短い時間から

慣れてきたら 周りにご迷惑をおかけすることなく

家族でゆっくり食事の時間が楽しめるようになるかと思います




時に

泣いたり騒いだりするのは

お子様の専売特許


周りの大人の厳しくも温かい心が

健やかな未来を創ると信じて

前よりも 少し厳しく対応させていただきたいと思います

周りのお客様からも直接注意を促していただければ幸いです









他のお客様や同業の皆様には

どうして入店拒否にしないのか?と

性懲りもなく続ける事の意味を

ご理解いただけないかもしれませんが

こんな事を続けていく事に疲れたら

「未就学児の入店お断り」の看板を

店頭に掲げたいと思います

明日からそうするかも知れませんし
ずっとこのまんまかも知れませんが  (笑)




ひとまずのご報告でした