戦国時代に関するよくある勘違い その1 | うぃんどふぇざぁ

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歴史とゲーム好きの小人族の一人がなにやらもそもそするブログ

【大名は城に住んでいない?】

戦国時代末期以降には住むこともありますし館城みたいなタイプもありますけど、基本的には城下町に居館を建ててそこで暮らします。
中期頃までは山上や峻険な要害に多く築かれているので城そのものの規模も大きくない上に、防御施設としてしか考えられてなかったので無駄なスペースは設けられてません。というかそんな余裕はないです。

それに…

防御することに特化している
⇒迂回させている道、登りにくくしている階段、武器を持って通れない狭い通路etc.
⇒普通に往来するだけで一苦労(;´Д`)

人間が快適に住める環境ではないのです!


近世城郭や住居としての城への変遷は長くなるから別の機会に…(*´∀`*)


【馬に乗って戦わない?】

戦いますし戦いません。え?

特に最近では騎馬隊存在しないと言われたりしてますけど、大規模で常備的なものがないだけで騎馬武者集団による突撃は行われます

下馬して戦う下馬して戦うと言うけど、戦場の只中に馬を放置して戦ったりはしません。ちゃんと陣地に馬場を設けて管理します。

そもそも馬に乗れるのは士分以上です。足軽大将クラスになると指揮官色が強く、馬上で采配を執ります。戦うことではなく指揮することがお仕事です。

馬上槍と言っても馬を駆って槍で無双しながら突っ込むんでもなければ自衛武器として使うし、武士は弓馬の道と言うように馬上で弓を扱うし、太刀元来馬上で使うように設計されたものです。野太刀大太刀元は馬上で振るうものでした。

指揮官は馬上で指揮を取りつつ身近まで迫った敵には馬上から攻撃します。降りたら逃げられないので降りません

下馬して戦うのは本当に最前線で敵と斬り結ぶ小隊長クラスの下士で、馬は後方の陣地に繋いでいます。


いろいろ言いましたけど実際は「状況による」の一言に尽きるし、いくらでも例外はあるので
馬上で戦うこともあるし戦わないこともある
というのが結論です。



騎馬戦闘のこと書いてたらあれですね、いろいろ補足というか横道に逸れそうになります(;・∀・)
軍制とか士分階級とか戦場で使われる装備とか諸々…

その辺は気が向い…じゃなくて別の機会に(*´艸`*)