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2014/4/14

STAP細胞の論文問題について、先週小保方氏の記者会見が開
かれました。

会見については、マスコミはもちろん、ネットや町の居酒屋
に至るまで、ああでもないこうでもないとの意見が飛び交い
いやというほど耳にしています。
かくいう私も、ある種の見解をそれこそ何のエビデンスもな
いまま披露して得意になったりしています。

いずれSTAP細胞が再現可能であれば、医学への貢献は計り知
れないことは間違いありません。

仮に、小保方氏以外の第三者はもちろん、小保方氏ご本人の
手によってもSTAP細胞が再現できなかったとしましょう。

それでもやはり、彼女自身が断言した通り、200回以上再現し
たときに限って、神さまが気まぐれでいたずらをしなかった
と証明することができない限り、STAP細胞の存在に白黒がつ
く事はないでしょう。

前置きが長くなりました。

今回この場で書こうと思ったのは、インタビューに答える山
梨大学の若山教授と小保方氏の興味の在処(ありか)につい
てです。

小保方氏が登場する際は、しっかりとメイクし、服装やアク
セサリーもぴしっとしており、見られることを大いに意識し
ていることは確かでしょう。

一方、若山教授の方はと言えば、よろよろのパーカー姿で現
れたりして、うっかりすれば、長い逃亡生活の後に逮捕され
た事件の容疑者と見間違えそうになることもあります。
少なくとも、発言とのバランスを考えますと、若山教授は、
服装よりも研究に興味の主体があるのは間違いないでしょう。

耳元を飾る真珠のイヤリング、ミニスカート、割烹着姿、そ
して「誰も信じてくれなかったことが何より大変だった。」
との当初の発言等々。
小保方氏の興味の方向は、STAP細胞自体よりもリケジョ研究
者としての自分自身にこそ向いているように思えます。

NHKスペシャル『人体 ミクロの大冒険』に出演したiPS細胞
の山中教授を見ていて感じたことは、彼の【細胞】に対する
興味や思いがいかに大きいかということばかりでした。

STAP細胞の騒動で影が薄くなってしまいましたが、佐村河内
守氏の興味も、音楽そのものよりは、音楽をやっている聴覚
障害者である自分、という在り方にこそあったのだと考えれ
ば、その振る舞いのいちいちが、腹に落ちる気がします。

もちろん、興味の在処というものは人それぞれで、良いも悪
いもありません。

自分自身に一番興味があるという人は、友人として付き合う
にはとても楽しい人が多いものです。
しかし、仕事仲間を選ぶならば、仕事そのものに興味を抱く
人に限るのだと、経験則からはつくずく思うのです。