コミニケーションとプロトコル(規約) | PTイワマの探究日誌

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PT(理学療法士)イワマが
『人の心と身体を動かすセラピスト』としてどう歩むべきか考え、感じたことを記すブログです。

今日は昨日に続いて
コンピュータの仕組みから
コミニケーションについて考えたいと思います。


今日の題材は
通信プロトコル(通信規約/手続き)です。

プロトコルというのは
取り決め手順を意味する用語です。
日常ではHTTPを目にする機会があると思います。

例えば
インターネットサイトのアドレス(URL)は
『http://』から始まりますが、
これはHTTPという規約に基づいて
通信することを示しています。
他にもパソコンのメールの設定で
POPSMTPを見たことがある人も
いるかも知れませんね。


いくつものプロトコルが存在するのは
情報のやり取りを効率的に行うためです。

情報の送り手と受け手で
プロトコルが食い違ってしまうと
エラーを起こして通信(コミニケーション)が成り立ちません


一方、もし、プロトコルがないとしたら
世界に言語の区別がないようなものです。


いきなり「サワディー!」
と声をかけられたら意味がわかりませんが、
予め『タイ語で話す』プロトコルがあれば、
「こんにちは!」だと理解できます。
会話をするには『何語で話すか』の取り決め(プロトコル)と、その言語の理解が必要になります。


日常の会話はおそらくほとんど
日本語だと思います。
お互いが『日本語で話す』前提を意識せずに持っているので
大抵会話は成立します。

ところが現実には
もっと細かい言語体系が存在します。
例えば、僕が書いているこの記事、
プロトコルとかHTTPPOPSMTPなど
初めて目にする単語があったかと思います。
何の説明もなかったら意味不明です。
むしろPOPなどは音楽の一ジャンルだと
誤解されることさえあるかも知れませんね。


要は専門用語というヤツで
その業界内でしか通じません。
『IT業界の用語を使う』というプロトコル
その理解が必要です。


さて、ここから本題です。
医療職など専門職が陥りやすい
コミニケーションの落とし穴を考えます。


僕もですが
普段は同業者と会話する機会が多いです。
当然、専門用語を使います
その方が効率的正確にコミニケーションがとれます。


ここで気をつけたいのは
コミニケーションは
『専門用語を使う』というプロトコルがあって
初めて成り立っているということです。


『専門用語を使う』が当たり前になってくると
その前提を忘れてしまいがちです。


『専門用語』が『(一般的な)日本語』だと思ってしまうと
業界外の人にも無意識に使ってしまいます。


リハビリの用語でいうと
ADLROM
または手指(しゅし)など身体の部位、
端坐位などの姿勢、
筋(きん)の収縮などの生理学も
馴染みがないと思います。


リハビリについての説明で
専門用語を当たり前のように使っているのを
見かけることがありますが
実は相互理解という意味では
会話が成り立っていないのかもしれません。


コミニケーションの中のプロトコル、
一度見直してみませんか?


本日は最後までお付き合いいただきありがとうございました!