刺激量を考える | PTイワマの探究日誌

PTイワマの探究日誌

PT(理学療法士)イワマが
『人の心と身体を動かすセラピスト』としてどう歩むべきか考え、感じたことを記すブログです。

人が人に影響を及ぼすことは簡単です。

その人に触れる
その人に声をかける
その人の視界に入る
いずれも何らかの刺激となり
影響を与えます。


問題はどういう影響を与えるか。
今回は能動的に影響を及ぼす場合を考えます。
*先の例の『視界に入る』は受動的要素が強く、影響度の操作が限定的になります。
「背中で語る」レベルの影響力はありますが、本題から逸れるのでここでは深追いしません。


影響を左右するのは
意識刺激の質・量です。


意識は刺激のを左右します。
意識は触れる手の軸を形成し
身体的な反応に関わります。
意識が雑になれば
身体は緊張し、反発を返します。


『触れる』極意で言及していますが
反発を生むのは触れ方としてはNGです。

これは感情面でもあてはまり、
いい加減な気持ちで相手に接すれば
やはり反発を生みます。


さて、他方、刺激の量ですが
適切な刺激量は相手の反応によって
変える必要があります。


僕は人の身体も心も『なおす』のは
その人自身だと考えています。


触れる側には
なおる力を邪魔しないことが求められます。


適切な刺激量は
相手が変化を受容できる範囲内です。

全てを一度に変えようとしても
反発を生むか、
却ってバランスを崩します。


極端な話、
相手を変えることはできません。
僕たちにできるのは変わるきっかけ
作るだけだと思います。


本日は最後までお付き合いいただきありがとうございました!