内容としては
リハビリの基本に立ち返る感じになります。
とても当たり前のことかと思いますが、改めて書きますね。
運動、動作、行為
それぞれ文脈によって意味が変わってしまうので
運動:身体の動き
動作:運動によって行われる仕事
行為:目的を持って行う、結果を伴うこと
とします。
運動を基礎に動作が成り立ち、
動作を組み合わせて行為を成す
という構図です。
*単語の意味・解釈は
別の見方もあると思いますが
3階層の積み上げ構造としてご理解ください。
例としては
トイレに行く(行為)が
立ち座り、歩行、衣類着脱(動作)の組み合わせで成り立ち、
それらは手足や体幹の曲げ伸ばし(運動)で構成される
といった感じです。
下位の構成要素ができて初めて
上位が達成されます。
しかし、
下位ができるからといって
必ず上位ができるとは限りません。
手足が動かせるからと言って立ち座りができるとは限らず、
立ち座りができるからと言ってトイレに行けるとは限りません。
行為を成すには
運動や動作の統合が必要です。
要は意識の作用ですが
手足の曲げ伸ばしだけを練習しても
強化されるのは『手足の曲げ伸ばし用の意識・筋出力』でしかありません。
臨床を見ていると
未だに運動部分のトレーニングを反復している様子を
見かけます。
運動は大事ですが
それを動作にどう使うか
何のために使うかを
考えてこそ活かせます。
動作を行為につなげるのも
同じですね。
本日は最後までお付き合いいただきありがとうございました!