彼を思いだし、
数々の
思い出も
彼の言葉も
彼の体温も。
冷たさを忘れ得ぬワシの右手は、
心までも
冷たく凍らせた。
警察『ほぼ、即死ですね。
本人が起きていたのなら、
あ！あぶねーと思う次の瞬間には、
お亡くなりになっていたとおもいます。
もし、すこし眠さなどで
朦朧としていたのなら、
痛みすら感じないままお亡くなりになられたとおもいます。』
そう
告げられた。
漫画の画像。
まさに
このまま。
タッチの
作者も
同じ経験あるのかな？
と、
思うくらいリアル。
ワシも思った。
寝てる見たいやろ。
嘘みたいだろ。
ちょっと打ち所が
悪かっただけなんだぜ。
って
写真は
さすがに
家族の
人たちはとってたけど
ワシは目に焼き付けるで精一杯。
でも、
ご想像いただきたい。
まさに
この
画像そのものだった。
『納富、
この部屋にいるんやろ？
あれ？社長なにしてんすか？
もしかして
俺、死んだんですか？
あちゃー！
やっちゃいましたね！
がはははは。
って
笑ってるんやろ？
もう
起きていいんだよ
』
って
納富に
ワシは固くなり冷たくなった体を何度もさわり、
納富と
話した。
納富
おきろよ。
何度もさわり
たしかに
動かない彼が、
そこにいた。
奥さんのあやちゃんが、
『え？
昨日パチスロと、
麻雀なんて聞いてないですよ！
だって、
隠れて
遊びにいってたんだ！
もう。
でも
本当に、
社長と遊ぶのが好きで、
すぐに
行っちゃうから、
ギャンブル用に、お金使い分けるように、
言ったんですよ！
もう。
』
って、
すこしだけ、
落ち着き始めたあやちゃんが、
そういった。
ワシは
『納富にね、
前祝いやと
パチスロ行ったときに
一万わたしたんよ。
納富前祝いやから
あやちゃんに
美味しいもん
くわしたれよ！』
って。
したら
納富は
『社長ありがとうございます！』
って
いきなり
コインサンドに
そのまま
俺のお祝い金を
いれました。
まあ、
ふえたから
良かったよな
最近も
わかぎり工房で
社員やめたらしく
『社長、
あんまり社長と遊べないかもしれませんが、
休みできたら
すぐ
連絡しますから！』
って、
ラインくれてたな
まさか
遊べなくなる日がくるなんて
思わなかった。
車椅子でもいいから
生きて欲しかった。
納富に子供がいなかったのが
良かったのか
悪かったのかは
わからない。
ただ
彼の命日を
2/7日を
忘れはしないだろう。
堀ノ内斎場
15日お通夜
18:00
16日
告別式
11:00
個人の住所で
書けないのですが
メッセージかラインくれたら
住所教えるので
会いにいってあげてください。