出会いが別れを越えるのが世の習わし 納富正裕 | 池袋と新橋の事

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ロスト


燃え尽き症候群



焦燥感





きっと、

彼の


火葬を見るまでは


まだ


どこか、
これは

夢の中なのかも知れない。



長い夢なのかもしれない。




そう

思い込みたい自分がいる。




出会いより


わかれのほうが








思い出もあるぶん


つらいよな。


心の準備など

していなかった






彼は彼女との
結婚式に

男気ある決断をしていた。



親からの援助の申し出を断り、
自分達で

頑張ってお金を

作り

結婚式をあげる。



その
目標だけが
彼のモチベーションだった。


彼女もダブルワーク

納富もダブルワークだった。


親に甘えられる

男なら


悲劇に見舞われることは

なかったのかも
しれない。

彼のおかあさんは
ワシにこう言った。

『なんども
お金貸すっていったのに。
死んだら何にもならないじゃんね。



母は
寂しそうに笑った。




彼のおかあさんは言った。


小学校の頃
不登校に
悩まされたらしい、




いじめが原因なのかは
わからないが、



人に好かれていたい、
人に必要とされたい。



人に好かれるためには、こうしないといけない。
というものは

すべて
実践していたのかもしれない。





彼とは

納富が
帝京平成大学生のころからの

付き合いだ。


なんか、
パチスロの話でもしたと思う。


『麻雀おしえたるから、
またこいよ』


こんな


出会いを

記憶している。






そして

彼とはほんとに仲良くなった。




パチスロも
良く行った





かみさんが、

先日納富に言われたらしい。




納富『ママさん。


俺、社長には本当に可愛がってもらってて、

僕が負けてたら、

これで彼女とうまいもん食え!
って

おこづかいくれるんですよ。

そんなんしてくれんの中々出会えるものじゃないから、
あやちゃんに
いろいろはなしてあります。



だから

社長と出掛けるのとか、
お店に行くのとか


全然怒られないんですよ、

でも

あんまり
負けないでねと

言われます。


がはははは。




って



言ってたみたい。






ワシが


彼に何でもしてあげたくなるのは、




ワシは


犬と同じくらい

いや、
それ以上に


受けた義理や人情は

絶対に忘れないということ。











麻雀屋は


スタッフが

いなくて

困り果てる時がある。


いまは、
この前の佐々木がいなくなったときの巻さん。


『可能な限り僕が頑張りますよ』


って言ってくれた。




大畑も



大畑『Facebookで社長困ってると、聞いたから。

僕が力になりますよ。
今さら水くさいことはなしですよ』

って。



納富も

『社長、給料もいらないから、可能な限り俺が社長をたすけますよ。

任せてくださいよ!』


って。





こんなこと

なかなか

言えないよね。


働く人は給料欲しいの当たり前。


それは

わかった上で



納富は


金はいらない。

僕が社長をたすけますよって。












こんなこと





こんなに


人に優しくされたんも




記憶にない。

納富は


血はつながらないが、


ワシの弟や。





ワシは
人としての筋目

義理や人情


これを

大切にする人は


本当に家族と

思っている











お人好しなのか?

ただの
バカやろなのか?




ちがうよ、


納富も

ワシのことが


好きやったんだ。










こんなこと


あるかよ



なんで


死ぬんだよ。







書いていて


涙が
とまらない。








何かを自分が整理するために


ブログを


書いてるんやなワシは。









悲しみを


乗り越えようなんて思ってない。



悲しみを抱きしめて

ワシは生きる





納富が、

ワシがプロに
なったとき

『すげー!
社長すごいすよ



俺がファン代表で盛り上げるから


社長は

早くテレビに出てくださいよ!


楽しみだなあ。



早く見たいなあ




って言ったね。







ワシは

お前のためにも

勝ち続けちゃるからな。






見とけよ!






そっから

ちゃんと


見とれよ!