午前5時
ド平日のミナミの朝方に焼け野原と化したアーケードを歩く。
DAIMARU前の十字路に着き四方向に目を配る。
1人の女の子がきた。
「いやお疲れのとこすみませんね、ちょっとだけはな」
「わかってるんやったら消えて」
「はい」
近くで一部始終を見ていたスケボーを持ったお兄さんの馬鹿にしたような笑い声が聞こえた。
再びDAIMARU前の十字路に戻り四方向に目を配る。
1人で歩く女の子がきた。
笑顔でウザくない程度の声量で尚且つ元気良く手を振って…
「おはよう!いや今日も晴れたね!天気予報では夕方から雲が出てくるけど雨は降らんのやって(*^o^*)」
「…クスッ」
きた!!!
「ミナミで1番グレーのコートが似合うと思って声掛けたんやけどね、ほんまテルと拓郎もびっくりやで!」
「ありがとw」
「まぁ冗談はこの辺にして今日のクラブは楽しかった?」
「うん、でも今から仕事やから早く帰らなきゃ!」
粘っこく付きまとったけど最後は嫌われて振られちゃった。
9時間も何やってんねやろう。
あほらしくなってきた。
いくらGT発祥の地とはいえ平日にゴールデンタイムは存在しない。
即日セックスが出来なかったやつの儀式である坊主飯で今日を締め括ろう!
今日はたらふく食って帰って連れ出した時の事をおかずにオナニーして寝よう。
松屋に入った。
店内奥にはイケメンの二人組のお兄さん
少し離れた席に1人で座る若い女の子がひとり。
女の子は僕より年下かな?
券売機で牛丼特盛とバランスを意識してサラダを選んだ。
僕は基本的に1人になると地蔵してしまう。
だが最後まで即を諦める訳にはいかない。
女の子の座席からひとつ空けた所に座った。
少しして女の子の席に松屋の朝定食が運ばれてきた。
目玉焼きにソーセージ、それとご飯とみそ汁というシンプルな物
その後すぐに僕の注文した牛丼特盛とみそ汁、サラダが運ばれてきた。
よし、このタイミングや!
「えらい肉多いなw肉いる?w」
「……」
「おーい、肉いる??」
「え、私ですか!?1人事かと思いましたwてゆかめっちゃ食べますねww」
「なんでやねんwふたりごとやからw」
「ラッドw」
まさかのお互いRADWIMPSが好きという共通点から始まり、自己開示をしていきめちゃくちゃ意気投合した。
彼女は友達と二人でクラブに行っていたが友達が仕事の為先に帰宅したとの事だ。
ご飯を食べ終え、帰りが途中まで一緒との事で同じ電車に乗った。
「今日これからの予定は?」
「今日は学校行かへんから特にはない!」
「よし、じゃまだ大丈夫やんな?ちょっと付き合って!」
「え?でも眠いしもう帰りたい」
「まぁまぁまぁ」
手を引きヘッドロックするとグダは崩れて大人しくなった。
家に持ち帰りノーグダ即。
即日セックスありがとうございました。