「橋」
(^・x・^)
ドイツ映画「橋」のyoutubeが見つかったのでアップしておく。
*************
もし、故郷が戦火につつまれたら?
もしそこが「あなたが産まれ、育まれ、学校に通い、友だちと過ごした町」だったら?・・・・。
イデオロギーとか?大国の世界戦略がどうか?テロがどうのとかではなく
そういう事になったら、あなたはどうしますか?
この作品は、第2次世界大戦時に、そういう状況におちいった16歳のドイツの少年7人が兵役についた途端におきた物語です。
「橋」
(1955年/ドイツ作品 監督…ベルンハルト・ヴィッキ)
この作品のキャストはあえて記入しません。
私には、製作時の「どこにでいる、こく普通のドイツ少年」に思えたからです。
ひょっとしたら、有名な俳優さんになった方がおられるかも知れませんが。
*ここで(`・ω・´)b (戦争映画と『橋』)**
当然ながら、戦争映画、特にWW2のヨーロッパ戦線ものでは、「橋」や「鉄橋」をめぐる攻防が描かれている作品が多いですね。
まだ大型輸送機とか、ヘリボーン作戦とかではなく、陸戦で輸送トラック等と兵士の徒歩にたよる進撃だったからですね。
河が比較的進撃の状況を左右する目安となり、進行の目標となったり、大部隊での渡河をいかに?って所で「戦況」が大きく変わるからです。
「遠すぎた橋」「レマゲン鉄橋」など。
「戦争のはらわた」「戦略大作戦」でも渡河のシーンがありますし、「プライベート・ライアン」では、レンジャーと主人公達がドイツ軍と最後の攻防を繰り広げたのは「橋」の攻防でしたね。
また進撃を阻止するための「橋梁の爆破」てのもポイントになってます。
***【プロット】***
戦火がまじかにせまったドイツの町。戦況はドイツに悪く、16歳の少年たちにも「召集」がかかる。
彼ら7人は、肉親や彼女と別れ、入隊する。
彼らに漂うのは「さしせまった」悲愴な覚悟ではなく、すすんで「喜んで」兵役についた感がある。
戦時下の教育のせいですな。
もちろん周りの大人達は、「それなり」の哀しみや心配がありますが。彼らを教えてた高校の先生は軍まで「助けてやってくれ」と願いを出しに出頭します。もちろん無駄でしたが。
初日にわずかな教練を終えたあと、いきなり彼らは前線に出るはめに・・。
彼ら7人が任務についたのは、彼らが育った町にある「橋」の防衛。
上官が「爆破予定で戦略的に意味なし、敵もこないだろう」と温情をかけたからです。
7人の『お守役』にベテラン伍長がついていたのですが、伍長がSSに疑われて銃撃され、彼らは7人のみで橋を守る事に・・・・。
(^・x・^; なんとそこには米軍が進撃してきた。
友人とともに重機関銃で敵を銃撃し、さしせまる戦車にパンツアーファースト(ドイツ兵器でバズーカの初期のものですな)で対抗!!(撃破(9 ̄^ ̄)9)
また木の上から敵を狙撃したりで、彼らの懸命の攻撃もむなしく、1人また1人と戦死していく・・・・。
橋の防衛の「設営」時に、最初は「こんなところ、敵もこないし、くだらない」と感じていた彼ら7人ですが、トラックで懸命に敗走する友軍を観て、『覚悟』を決めます。
1人が他のメンバーに聞きます。『逃げたいのは?誰だ?・・・・』
皆この橋に留まる事をきめるシーンが印象に残ってます。
作品の前半に彼ら7人の高校生活を描いたり、彼女とのデートともいえないデートや、家庭の様子(不和もある)を描いたりで、『ごく普通の生活』に容赦なく迫る戦火(戦車が象徴的)がリアルです。
*作品の中に出てくる7人の16歳の少年たち*
●ユルゲン代々軍人の家庭で貴族。戦死した父親は少佐で未亡人の母親は毅然と万事をこなす。
ユルゲンは母親のために、軍功をのこすことを目標とする。 撤退してきた負傷兵、懸命に敗走する、『鉄十字』の上官を見た彼の心に浮かんだのは 何だったのだろうか?
敗戦に向かうドイツの現実を見て、『生まれた町』を守ることに意義をみつけていく。
父の遺品、ワルサーPPK自動拳銃(将校用の小型拳銃)を戦場に持参します。『将来の少佐の愛銃さ』といって・・
●ジギー 洗濯屋の母親とふたり暮らし。できあい気味の母親に一人前の人間として 認められたがっている。7人の中では「チビ」扱いを受ける。
●カール 理髪店を営む父親(右手不自由)とふたりくらしで、父が雇っている理容師の女性に恋心を。
その女性と父親の関係を知り、家を出る。 米軍の兵士が「子供は撃たない」と言ってくるが、『「kindergarten(幼稚園)」に戻れ』という言葉にキレて銃撃をします。 (米兵さん、はらわた出てたね、(^ ^;)。 )
●ヴァルター ナチ地区指導者の息子。秘書を愛人にして母親を疎開させた父親に嫌悪感をもっています。
どうも、秘書と関係あった模様。( ̄д ̄;;;;
戦場でパンツア-ファ-ストで戦車にひとり立ち向かっていった、無鉄砲とも勇敢ともいえる少年です。
●クラウス クラスの女子学生と仲が良く、お互いに恋心をいだいているものの打ち明ける事なく入隊。カールに彼女を侮辱されて殴っちゃいます。
●アルバートはベルリンから疎開してきているハンスと同居。
●ハンスはアルバートの母親から「(⌒-⌒)息子を守ってくれ」るようにたのまれます。そして「(`・ω・´)b 自分自身 も無事に」と。
二人は仲良しで、戦場でも常に行動を供にしていきます・・・・。
16歳は、感受性が高い年頃で、この時代の教育から
彼らも『戦争の意義』を植え付けられています。
しかし、敵機に銃撃を受けた友人の死に直面して
彼らの『守るべき』ものの実際と、現実の敵の姿
そして容赦ない銃弾にさらされます・・・・。
*私はパンツアーファーストを発射した際、後ろにいた住民が
悲惨な結果になったシーンがすごく印象に残ってます。
そして『本当に』守ろうとしているものを理解します。
友人の死に泣きじゃくりながらも敵をけちらし、「橋」を防衛しようとする・・・・。
なんとか生き残ったアルバートとハンスは
「かねてからの予定どおりに『橋』を爆破しようとする
ドイツ軍の工兵」に銃を向ける・・・・。
彼らは「生れ育った風景」「彼らの生活のシーン」
そして「彼らの生きて来た轍」を守ろうとしたのだった・・・・。
**********
(^・x・^)y─┛~~~~
是非ともに鑑賞していただきたい作品です。
プロットを読んでいただけたらご理解いただけると思いますが
ごくごく最近の人気アニメにも通じているテーマが訴えられています。
(「ガンダム」に近いものがあるか?)
それぞれの政治的なスタンスでのとらえ方はあると思いますが
戦争とは?どういうものなのか??
銃をとるというのは?どういうことなのか??
それでも彼らが守ろうとしたものとは?何なのか??
こういう時代だからこそ鑑賞していただきたい作品です。
「誓いの休暇」
少し前にビデオを頂戴した。(会社の総務の方から)
う~む、戦争映画なんですけど、戦争シーンはほとんどなくて
「戦争という非日常的な出来事によって失われる」人生を1人の青年を通して描いてくれてます。
まあ、戦場での寓話的なストーリーです。
「誓いの休暇」
(1959年 ソ連 監督:グリゴリー・チュフライ
出演:ウラジミール・イワショフ )
ロシア版のロードムービーともいえるかも?(^‥^;です。
*****(プロット)*****
戦果によって『6日間の休暇』をもらった青年が最前線から「母親に会うため」に
はるばる故郷へ戻ろうとする物語。
主人公アリョーシャ君が本当に良い人なんですな。
戦友から「妻に伝言頼む」やら「石けん渡してくれ」なんて言われて、それの為に遠回りしてます。
足の不自由な元兵隊の夫婦問題にかかわって時間をつぶしたり、
列車事故に遭遇しては人を助けてたり・・・・。
この作品では彼の「淡い恋心が生まれた、少女との交流」も描かれています。
時代背景がこういう時代でなければ、楽しい青春が過ごせたのですが・・・・。
ホントは母に会いたい一心なのに彼は旅先で出会ういろんな人とのそういった出来事をこなそうとする。
だからあっという間に6日の休暇が終わりになり
いよいよ母の元にきても「一瞬での面会時間」で再び戦地であり『死地』でもある
戦火飛び交う最前線に戻って行く・・・・。
●ようやく会えた母との再会場面が感動的に描かれてます。畑から走って帰ってくる母親と、熱い抱擁をかわすアリョーシャ君の姿・・。
●長い休暇をくれたソ連軍の将軍やら、軍用列車にもぐり込んでる事を不問にした将校さんやら、「気のきいた」軍人さんたちを通して『ロシア人』たちの温かい人間味もよく描かれてます。(電報係の女性も)
●戦時中の淡い恋
(アリョーシャ君と同様に列車に潜り込んだ少女との交流:2人が同行するのシーンは長いです。)
1:衛兵に問いつめられた時も彼女をかばったり
2:水が欲しいと言った彼女の為に「水を汲みにいったアリョーシャ君」が列車に乗り遅れたりした後
彼女が彼のために『乗り継ぎ駅』で待ってたり、エピソードは多いです。
3:また彼女と一緒に戦友に頼まれた所に石鹸なんかを持って行ったけど、肝心の戦友の奥さんは浮気中だったり・・・・。
戦争に巻き込まれた若い2人の行く先を追う事で「戦争のためにゆがめられた社会」を描いています。
また2人は別れ際に 少女「婚約者がいるってことを言ったけど、叔母に会いに行く」と告白して
彼に好意を示したあとで「駅舎での別れ」を迎えます・・・・。
アリョーシャ君、列車の中で『ひょっとしたらあれは自分に好意を示してくれたんでは・・』
とか『自分はその言葉に何言ったらいいかわからずにそのまま別れたな~』
って回想してましたけど、なんか青春恋愛映画みたいだったの~・・・・。
戦争というのは、極めて『非日常的な出来事』です。
その異常な状況の中で人々は「日常的な生産活動」を送らなければならず
またそれが「生きる」ためには必須の出来事なのですね。(非日常の中の日常)
また戦争によって、『母親と一緒に畑を耕す』また『恋人に出会い愛を育んでいく』という
普通の「人生」が奪われてしまうという所を監督は淡々と描ききっています。
この作品を発表後、当局により、監督さんは「干されてた」そうです。
でも間違いなくタルコフスキー監督や、ミハルコフ監督につながる名監督と思えます。
う~む、戦争映画なんですけど、戦争シーンはほとんどなくて
「戦争という非日常的な出来事によって失われる」人生を1人の青年を通して描いてくれてます。
まあ、戦場での寓話的なストーリーです。
「誓いの休暇」
(1959年 ソ連 監督:グリゴリー・チュフライ
出演:ウラジミール・イワショフ )
ロシア版のロードムービーともいえるかも?(^‥^;です。
*****(プロット)*****
戦果によって『6日間の休暇』をもらった青年が最前線から「母親に会うため」に
はるばる故郷へ戻ろうとする物語。
主人公アリョーシャ君が本当に良い人なんですな。
戦友から「妻に伝言頼む」やら「石けん渡してくれ」なんて言われて、それの為に遠回りしてます。
足の不自由な元兵隊の夫婦問題にかかわって時間をつぶしたり、
列車事故に遭遇しては人を助けてたり・・・・。
この作品では彼の「淡い恋心が生まれた、少女との交流」も描かれています。
時代背景がこういう時代でなければ、楽しい青春が過ごせたのですが・・・・。
ホントは母に会いたい一心なのに彼は旅先で出会ういろんな人とのそういった出来事をこなそうとする。
だからあっという間に6日の休暇が終わりになり
いよいよ母の元にきても「一瞬での面会時間」で再び戦地であり『死地』でもある
戦火飛び交う最前線に戻って行く・・・・。
●ようやく会えた母との再会場面が感動的に描かれてます。畑から走って帰ってくる母親と、熱い抱擁をかわすアリョーシャ君の姿・・。
●長い休暇をくれたソ連軍の将軍やら、軍用列車にもぐり込んでる事を不問にした将校さんやら、「気のきいた」軍人さんたちを通して『ロシア人』たちの温かい人間味もよく描かれてます。(電報係の女性も)
●戦時中の淡い恋
(アリョーシャ君と同様に列車に潜り込んだ少女との交流:2人が同行するのシーンは長いです。)
1:衛兵に問いつめられた時も彼女をかばったり
2:水が欲しいと言った彼女の為に「水を汲みにいったアリョーシャ君」が列車に乗り遅れたりした後
彼女が彼のために『乗り継ぎ駅』で待ってたり、エピソードは多いです。
3:また彼女と一緒に戦友に頼まれた所に石鹸なんかを持って行ったけど、肝心の戦友の奥さんは浮気中だったり・・・・。
戦争に巻き込まれた若い2人の行く先を追う事で「戦争のためにゆがめられた社会」を描いています。
また2人は別れ際に 少女「婚約者がいるってことを言ったけど、叔母に会いに行く」と告白して
彼に好意を示したあとで「駅舎での別れ」を迎えます・・・・。
アリョーシャ君、列車の中で『ひょっとしたらあれは自分に好意を示してくれたんでは・・』
とか『自分はその言葉に何言ったらいいかわからずにそのまま別れたな~』
って回想してましたけど、なんか青春恋愛映画みたいだったの~・・・・。
戦争というのは、極めて『非日常的な出来事』です。
その異常な状況の中で人々は「日常的な生産活動」を送らなければならず
またそれが「生きる」ためには必須の出来事なのですね。(非日常の中の日常)
また戦争によって、『母親と一緒に畑を耕す』また『恋人に出会い愛を育んでいく』という
普通の「人生」が奪われてしまうという所を監督は淡々と描ききっています。
この作品を発表後、当局により、監督さんは「干されてた」そうです。
でも間違いなくタルコフスキー監督や、ミハルコフ監督につながる名監督と思えます。
「死刑執行人もまた死す」
「死刑執行人もまた死す(完全版)」
(1943年 米 監督 フリッツ・ラング
原案:ベルトルト・ブレヒト
出演
ブライアン・ドンレヴィ ウォルター・ブレナン)
アンスロポイズ:「暁」を示す現地の言葉だそうである。
この作品で描かれているラインハルト・ハイドリッヒ(絶滅収容所の考案者)暗殺事件の真相に関しては
私は全く知らないのですが、同じ事件を扱った「暁の7人」はなかなかの作品でした。
「暁」は暗殺事件に参加したチェコ軍兵士の暗号だったそうです。
当時、米に亡命していたラング監督の作品だから
多少『ゲシュタポ』への偏よった表現を「割り引かなければいけない感じ」ですが
もちろん代表作といっていいでしょう。
5年程前に「完全版」が公開されたようですね。
*****(プロット)*****
結婚まじかの女性マーシャはある日偶然にも『チェコ総督:ハイドリッヒ暗殺事件(死刑執行人の異名あり)』の実行犯であるスボボダの逃走を手助けすることとなった。
その日からマーシャの一家は否応無しに、『ゲシュタポ』と『レジスタンス』に間にはさまれ
圧政下の「時代」という大きなうねりに飲み込まれる。
彼女の父親で“元”愛国主義活動家のノヴォトニー教授は
『暗殺者の投降までの人質』として収容所へ投獄され、最後には『2時間ごとの処刑』を待つ身となる。
400名を超える犠牲者の1人となったのである。
実行犯の医師スボボダは『投降する事』をまわりに引き止められながらも
プラハ市民の再びの団結と人質の解放にむけて「活動」を行う。
ゲシュタポのグルーバー警部はまじかまで、スボボダを追い詰めるが・・・・。
ナチスは、いっこうに自首しない犯人や屈する事をしないチェコ国民に対して
『威信を守る名目』のために“ある男”を犯人と認めることとした
その男はレジスタンスが、彼らを裏切った事を理由に『犯人としたてようとした』男だった。
*****(観終わって)*****
「完全版」として鑑賞した作品には、『収容所』での情景が収められています。
順次、処刑されていく様子の中で、「国家的詩人ネックバール」に同じ房の青年が『詩』を見せるシーンがあります。
『心に火を灯せ、くじけずに未来への道を照らし続けるのだ・・・・、決して屈するな』
また、父を助ける為に「ゲシュタポ」に出頭しようとするマーシャを取り囲んだ市民が
『なぜ、ゲシュタポに行くんだ!!』
『あの処刑人たちの所へなんか、何故だ!!』と責めるシーンも衝撃的でした。
「圧政をしく側(ナチス)」も、それに対する「レジスタンス活動を行う側(プラハ市民)」も
同じく全体主義に陥ってましたね。
『未来の国家・人民のためにはどういうことが必要か?』その為には「個人」が抹殺されていくのは
『許容しなければいけない犠牲』という時代背景が描かれていました。
結局のところ、双方から『犯人にしたてあげられた』のは、ナチスに近寄った「利己的な事業家」でした・・・・。
****(個人的に嫌いになれないキャラ)****
ゲシュタポのグルーバー警部をはじめとするチェコ駐留のナチスの「警察関係者たち」。
ビール好き・女好きの警部さんや、容疑者を盗聴しながらも
『色恋沙汰じゃね~か!!』と爆笑させてくれたりしてくれるナチスの方々の台詞は、ニコニコもんです。
(そしてラスト)『NOT』 『THE END』のスーパーが・・・・。
そして抵抗の時は、その後半世紀近くにわたって続いた。(対象こそナチスから、社会主義へとかわったが)
「ナバロンの要塞」
「ナバロンの要塞」
(1961年 米 監督 J・リー・トンプソン
出演
グレゴリー・ペック
デヴィッド・ニーブン
アンソニー・クイン
スタンリー・ベイカー
イレーネ・パパス
ジェームズ・ダーレン)
なかなか「ハラハラドキドキ」の戦争サスペンスものです。
原作のよさに「映像」化での隙のなさもあって
娯楽作品として一級のものとなっていますね。
『ギリシャとエーゲ海』・・・
“神話と伝説を伝承する美しき世界” を舞台に展開する
1943年英軍コマンド6名による「新しき英雄伝説」。
この英雄たちは、神のごとく完全ではありません。
どちらかといえば、『悩み』や『葛藤』に悶えているって方が、正しいかもわかりません。
******【プロット】******
1943年、ドイツ軍はトルコの目前「ヶロス島」侵攻を計画する。
中立国トルコへの示威の為の作戦である。
ケロス島には英軍将兵2000名が駐留している。
英軍は、『1週間後のドイツ軍の侵攻』の前にケロス島に艦船を派遣しなければならないのだ。
しかし、ここは魔の海域、ケロス島を目前にして
「どうしても通過」しなければいけないナバロン島の『2門のレーダー付きの砲台』のため
ことごとく艦船が餌食となっていた・・・・。
空軍による連日の攻撃も、きりたった崖という「自然の守り」に阻まれて
逆にドイツ軍の標的となっていた。そこで、「コマンド」による爆破作戦が立案される。
「立案者」フランクリン少佐の元に集められた5名のコマンド。
( ̄- ̄;) それぞれ一癖、二癖あります。
●キース・マロリー(グレゴリ-・ペック):有名な登山家でギリシャ語とドイツ語を話します。頭脳派です。
●スタブロス大佐(アンソニー・クイン):ギリシャ軍の大佐(有名なコマンド)です。
●ミラー伍長(デヴィッド・ニーブン):化学の天才、爆発物の専門家です。
●ブラウン:機械の専門家「バルセロナのブッチャー」
●スピロ・パパディモス:「殺しのプロ」です。画像左(米国留学中の現地ギリシャの青年)
全員それぞれの『戦争への苦悩』をもち
または『殺す事へのためらい』をもっています。
●マロリ-は前線で「敵の負傷兵」を開放したために、ドイツ軍に民間人が攻撃されます。
その中にはスタブロス大佐の妻子もいました。
戦争が終わればスタブロスさん、マロリーさんを殺す!!ってことになってます。
(本気かな?違うと思えたけど)
●ミラー伍長は、「将校になる事は『喜んで』殺人を行う事だ」と決めつけ、
昇格を拒んでいます。
根本的には『反戦』的な感情を持っています
。口癖は『あなたは将校だから殺しを進んでやらねばならない、私は違う』
●ブラウンは、軍務の中とはいえ「殺人」にもう辟易しています。
「殺し」にためらいをもっています。
●スピロは、「殺人行」に夢中になるタイプです。ちと、病的です。
**********
●初日に集合してホテルで打ち合わせの最中、すでに「ドイツ軍」のスパイの影が見え隠れします。
●●2日目、ボロ船で、「ナバロン島」まで。
いきなり、ドイツ軍の哨戒艇が『帆をおろせ!!』です。
もちろん、やり過ごしますが、なんか情報漏れ漏れでしょうか?
嵐で「ボロ」船沈没!!なんとか弾薬と武器は『助かり』
大雨にうたれつつ、400フィートの断崖を登ります。
ここを作戦時に「ポイント」にしたのは、『歩哨』が1人だから。
多少作戦に「難あり」です。
まあ、そのためにマロリーさんが招聘されたのですけどね。
案の定、リーダー大怪我。どうする?
で『1:置いて行く。2:連れて行く 3:殺す』ですが代理のリーダー、マロリ-さん。
「今は、連れて行く」
●●●3日目、無線で『Xデイが1日早くなった』と連絡が。作戦を一日速めなければいけません。
リーダーの少佐は、担架に乗せられての移動で「足でまとい」のため自殺しようとしますが、
マロリ-さんの頭脳的な作戦・・・・。
『味方がトルコ側から、上陸作戦展開です。我々は、ゲリラの陽動のみ』
と重傷のフランクリン少佐に『偽情報』を教えます。
なるほど、これなら『1:置いて行く』時にも、敵をかく乱できます。
うまく敵をまいて、レジスタンスとの「おちあい」に成功。
女性2人です。マリア・パパデモスさん、もちろんスピロ青年のお姉さん。
アンナさんは「村の教師」でドイツ軍にひどい拷問をうけて『口がきけなく』なってます。
●●●●4日目、すっげ~、警戒が厳重です。
偵察機がきて、『いきなり』見つかります。(?なんで)
迫撃砲で「ドッカン、ドッカン」やられます。(??)フォッカーウルフに追われてトンネルに。
出てから、カフェに逃げ込みますが、即刻つかまります。
陸軍の将校さん、SSが登場!!
スタブロス大佐さんの演技で気をそらせて、形勢逆転!!ドイツ軍の軍服とって脱出!!
でも『少佐』はここまで・・。動けないので置いて行きます。
ドイツ軍によってスコパラミン(自白剤)が使われる事を見越してますから
『偽情報作戦』が有効に働くのでは?です。
「この点」をミラーさん、マロリ-を責めます。
道徳的には、ミラーさんが正しいのですが、
私には、『この作戦に参加』(コマンド作戦)決めた段階で、言うべき台詞ではない感じがしました。
苦悩しながらも『反倫理的な、しかも考えられる最善の』方法を選択したマロリ-さんを支持します。
●●●●●最終日、車を奪取して、村に潜入!!なんと、ミラー伍長の一言『みんな、動くな』。
爆弾に使う『起爆装置など、一式』が破壊されてます。
ドイツ軍のスパイは、だれか?そして・・どうするのか?
ミラーさんはそれぞれの状況から「アンナが怪しい」と断定します。
「ドイツ軍による拷問の痕が背中にあるはずよ」背中には傷跡はなく
アンナさんの告白が「皆がひどい拷問を受けて、自分も売春宿に入れられると脅された」こと・・・。
スパイに始末を着けなければいけない・・・ミラー伍長に詰め寄られ
マロリーは彼女に銃を向けるが、彼女を撃ったのはマリアだった・・・「妹のように思っていたのに・・・・」
ミラー伍長に『もう、傍観者じゃいられないぞ!!』ってマロリ-の台詞が決まる。
グループは、陽動作戦・船の調達・大砲を破壊する、の3つに別れます。
マロリ-大佐とミラー伍長が破壊班。
陽動作戦に向かった2人(パパディモス弟とスタブロス大佐)は島民の協力もあって、
島の警備隊をひきつけます。
ボートを調達の2人(パパディモス姉とブラウン)はなんとかボートを強奪・・・
ブラウンは倒した敵に刺され・パパディモス弟も敵と相撃ちで死亡。
●●●●●●「上陸作戦「偽情報」そして陽動作戦により
「警備が手薄になった」砲台にマロリーさんとミラーさんが潜入!!
入り口を封鎖してミラーさん、なんとか偽トラップ多数と、『本命のエレベーター爆弾』を設営!!
入り口が破られ、ドイツ兵の乱入とともに、2人はロープで海に脱出!収容される。
なんとか後は『爆発してくれるのみ』・・・・。
英国海軍の駆逐艦がナバロン島前を通過していた。
発射準備を間に合わせたナバロンの砲台は砲撃を開始した。
そしてエレベーターが砲弾を乗せるために上下したとき、ついに爆弾が破裂した。
ナバロンの2門の砲塔は大爆発とともに海中に崩れ落ちたのだった。
駆逐艦からの「歓喜の汽笛」が海上に響く・・・・。
駆逐艦の船上でミラーはマロリーに今までの態度をわびた。
スタブロスはマリアとともに「島に留まることを選ぶ・・・・」
ドイツ軍による「報復の焼き討ちが行われている」からです。
レジスタンス活動に参加するつもりです。
戦争は、この後もまだまだ続くのです・・
終戦の日まで、そして復興のその日まで。
「鬼戦車T-34」
(^・x・^)
愛用の時計の1つに『ボストーク・コマンダスキー』っていう旧ソ連製の14石手巻き時計がある
ソ連軍の軍用時計(将校用?)ってことで、3~4種類のデザインのものがあった。
入手したのは、「戦車デザイン」のもので「なかなかに」かっこいいし
ほぼ正確なので「珍しく気にいっている」。
他には、潜水艦デザイン(最初に買って、巻過ぎで壊した。オバカ!!)のものと
空挺隊デザインのものもありました。(防水性がたぶん無いので、いつもはつけないが。)
で、これ(戦車デザイン)もゼンマイがおかしいのか?ギアが逝ったのか?日付けが変わらなくなりました。
で、KGB用のデザインのものを購入。実際の局員がこの時計をするとは?はなはだ疑問ですが。
今は、Macなので遊べないが、戦争シミュレーションゲーム「大戦略シリーズ」は
ばかにおもしろくて大好きだった。
けっこう兵器のデータが綿密で『ホ~!!』って事が多かった
戦車では、ドイツ軍レオパルド2・アメリカ軍のM-1戦車・ソ連軍のT型戦車、
どれも戦力は同じだったが、ソ連軍のものは『対空ミサイル』も装備されてて
いちおう攻撃できない事はなかった。(もちろん、たいした事はなかったが)
余談:もちろん戦車の最強は、イスラエル軍のメルカバMK3だった。自衛隊の戦車の3分の1のコストで、生存率は3倍だとか。さすがにユダヤの民は賢い。:
**********
「鬼戦車T-34」
(1965年:ソ連
監督 ニキータ・クリヒン/レオニード・メナケル
出演:ヴァチャスラフ・グレンコフ
ゲンナージ・ユフチン )
これは、けっこうペーソスあふれる戦争アクション(お笑いバージョン)である。
いちおう、『無名兵士の英霊に捧げられている』が
哀しくて笑えて、それでいて戦争の悲劇を描いている。
( `・ω・)σ カルト人気ですね。
大好きな『お笑いサイト』で、この作品のパンフの紹介があって、ギャグ色満載だったので思わず購入。
2800円也です。
*****【プロット】*****
ドイツ軍のソ連兵捕虜の収容施設にくるSS将校。
収容所から戦車兵を選び
新開発の「対戦車砲」の試験場に連行する。
新型砲の威力をテストしながら、ソ連軍のT-34戦車の弱点を探っているのだ。
主人公は、戦車兵。
ドイツ軍は捕虜たちを戦車数台にのせ、『走らせろ!!』それを砲撃するのである。
他の戦車が火を吹き、はい出した捕虜は次々に射殺される。
主人公は、SS将校に命を救われる。
(▼▼)『うまく走らせろ!!それなら仲間の命もたすけてやるぞ』
壊れた戦車を3日で直し、再び試験場に・・。
主人公は2年、仲間の兵は1年収容されて
(´—ω—`;)『捕虜はもうこりごりだ・・・』策略ねってます。
巧みに砲撃をかわし「砲撃でやられて火を吹く擬装」をします。
砲撃が止んだところで、『脱出だ~!!突っ込め~!!!』戦車ごと脱走です。
⌒(; ゚ ゚)⌒ ⌒(; ゚ ゚)⌒ ⌒(; ゚ ゚)⌒
このへんから、戦車の皆は「ちと、キレてます」。
仲間は他のソ連兵2人と、フランス人。
(なんか、この辺のノリと展開はジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」そっくり)
でも、砲弾はないし、燃料も少しマシンガン一丁だけです。
あとは『戦車の体当たり突破』のみ
『体当たり突撃』っていう魅力あふれる攻撃!
「ドカーン!!ドカーン」破壊シーンの連続でド迫力です。
(本物使ってるし)。
T-34は行くぜ~!!(o`∀´o)
ドイツ領内を大爆走!(この辺から、けっこう笑えますが)。
ソ連人女性捕虜たちが、農耕してる畑を疾走し、『味方よ~!!キャ~!!』って皆でかけっこの大暴走運動会!!(大爆笑)
ベルスドルフ→シュプレンベルグ→バイスブルグ→スケスプラツ(勝利の広場って意味)『勝利の広場か??いいぞ』広場で勝利の像をぶちこわし、『ビール取ってこいよ』でバーまで。
広場の戦車見ても、最初は敵って思わずに『朝から酔ってるよ、ハハハ』って笑ってたドイツ軍人も
皆固まって手あげてます。
まあ、戦車の砲身こっち向いてるからね (^^)。広場の人も、皆固まってます。
ビールをかっぱらって戦車が去った後・・・『敵だったよね?・・・』。
かけつけたドイツ軍人さんたち、「通りすがりの蒸気車」の音聞いて『敵だ~!!逃げろ~』ドハハハハ!!笑えます(^^) 。
なんとか生け捕りにしようとするドイツ軍と『突っ込め~!!』戦車の息詰まる攻防!
ってそうでもないか?フランス人、戦車の中でパントマイムやってるし・・・。
包囲網も、なんとか脱出し(フランス野郎戦死)、2人を降ろして主人公は、ドイツ軍の飛行場へ突撃だ~!!
ゲートを突入し、ホール(プロパガンダ映画上映中)を打ち壊し、ドイツ軍のまっただ中に最後の突進か??って、子どもが出て来たよ~!!オイオイ!!・・・・・・・。
『祖国は英雄達を忘れない』無名兵士の大きな墓地が冒頭をラストに出て来ます。
『この映画は、史実に基づいている』( ̄(●●) ̄)ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ