東京医科歯科大学対策1 | 仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

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(2012.3.12更新)

とっしーです。
今回は医科歯科大の入試問題や面接について役に立ちそうな情報を書いていこうと思います。
早いとこ書いとかないと忘れそうだしね(*_*;


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[筆記試験]
・英語・

1.差がつく問題について
まず、俺の受けた2012年度の問題構成は、

3.正誤問題24題
4.英問英答3題
5.英文和訳2題
6.指定要約400字

って感じでした。

そして、この中で大きな差がつくのは、

・英問英答
・指定要約

の二つだと思います。

というのも、医科歯科は和訳がめちゃめちゃ簡単な為です。普通に河合塾の全統記述レベルです。
また、おそらく正誤問題のパートは殆どの人が0~6個ミスくらいで収まってるので、大きな差がつかないというのも理由です。

そして、配点を考えても、英問英答と指定要約の配点はデカい気がします。
俺の配点予想は、

正誤(24題)48点
→一問2点
英答(03題)24点
→一問8点
和訳(02題)18点
→一問9点
要約(01題)30点
→答案用紙の採点欄が3つあることから、三人の採点官が一人当たり持ち点10点で採点している可能性あるのではと思い30点と考えた。

って感じなのですが、
もし仮にこの配点だとするならば、読めてないと解けないような問題で、なおかつある程度の時間を要し、配点も高い
・英問英答
・指定要約
でやはり差がつくと思われます。
正誤は山勘使えるし、和訳も書くことくらいは出来るしね…。

なので、医科歯科医学部受けようって思う人は英問英答と指定要約の対策はしっかりやった方が良いと思います。

とはいえ、確実な得点源に出来るのは
・正誤問題
・英文和訳
なので、このパートの対策もするべきだと思います。

まあ、要するに全部対策すべきって事ですかね←
加えて、
得点源=正誤,和訳
差がつく=英問英答,要約
って意識を持っとくと良いと思いますって事です!






2.問題全体と対策

問題の全体像ですが、医科歯科英語は、文法知識を問うよりも文章をどれだけ正確に理解しているかを問うてる印象があります。
なので、文章全体を把握する力と局所を把握する力を意識して伸ばしていくのがよいと思います。

さて、そしたらどうやって文章全体を把握する力を伸ばすかって事ですが、個人的には

・ディスコースマーカー英文読解(Z会)

をオススメします。

コレは本来東大を意識した全体要約の対策本なのですが、
文章の全体構成をロジカルに解説してあって、文章全体の把握にもかなり使えます。さらには医科歯科の指定要約対策の土台作りにも使えます。まあ単語力のない人がこれやって過去問やっても意味皆無ですが、単語を最低限覚えて、文章もそこそこ読める方にはオススメです!

次に局所把握力についてですが、これに関しては「文章精読力」をつけるのが良いと思います。というのも、医科歯科の正誤は、たまに表現の強弱とか数の多寡といった細かい表現の差を突いてきたり、英問英答でも自分の英語で表現を書きかえなければならず、文章を正確に理解しなければならないためです。
これには、和訳対策が効くと思います。俺的には、

・英文解釈の技術100(桐原書店)

をオススメしますが、和訳対策本なら何でも良い気もします。




3.パート別対策
(a)正誤問題
…正誤問題は確実な得点源です。俺自身、正誤で救われた気がします。正誤は読めてしまえば簡単なので、特定の対策は不要です。とにかく文章把握を出来るようになることを勧めます!
あと、解く際は3~4パラとか1ページ読んだら解くって感じが良いと思います。1~2パラ毎だと時間かかってしまうし、2ページ毎だと内容忘れたりしそうなので、1ページ毎くらいが良いと思います!

(b)英問英答
実際に過去問題を解いたことがない人にとっては、鬼のようにキツいと思われますが、実際は英作というより、程よく抜き出して程よく単語を変えるだけの抜き出し問題だったりします。
代ゼミ解答速報にも書いてますが、あんまり神経質になることはないです。
aとtheの違いとか代名詞の扱いとか、通常の英作文では絶対気にしなければいけないポイントもここではそんなに気にする必要ないです。
俺は赤本と近年の予備校の解答速報見て気づいたんですが、問題文で「in your own words」って書いてるのにどこの予備校も殆ど抜き出して、動詞変えたり、主語簡単にしたり、名詞を言い換えたりくらいしかしてません。
つまり、ここの英問英答は自分の言葉でとは言ってますが、実際は文章構造は本文ままで問題ないため、通常の英作より楽です。
そのため、医科歯科英問英答の専用対策は無用です。
とにかく、設問の該当箇所を見つける練習をしましょう。
その後は単語を程よく変える練習だけなので、みっちり専門の対策をする必要はないです!
それよりは文章を理解できるようにする勉強をした方が良いと思います!
ただ、過去の問題をみる限り、最低限の比較表現とかは書けた方が良いと思ったので、基本的な英文は間違えずに書けるようになった方がよいと思います!

(c)英文和訳
医科歯科の英文和訳は得点源です。このパートに関しては歯学部と差がないくらいだと思います。とにかくそれくらいやりやすいです。というのも、大体問われる構文テーマは一問につき一つです。ある年は(1)がnot necessary 構文だったり、そんなに難しい構文は出ません。とにかくここは点を取るべきだと思います。
対策としては

・英文解釈の技術100(桐原書店)

などの和訳対策本が有効であると思います。


(d)要約問題
医科歯科の要約問題は年々変わってきています。
過去15年の問題を見たところ、

全体要約

指定要約

指定要約(キーワード付き)

という変遷があることが分かりました。またこの変化に応じて、必要な要約力も変わった傾向があります。
というのは、全体要約の時代は文章全体をパラグラフ毎に機械的に要約すれば良かったのに対して、近年の指定要約は、機械的に要約するよりは、題意の求める内容が書いてあるパラグラフを選択して必要なところをうまく抜き出すという方式に変わりました。最近はさらに顕著になり、キーワードを導入したことによって、抜き出し位置の特定が容易になりました。
難易度的には

指定要約>全体要約>指定要約(キーワード付き)

って感じです。
なので近年のが書きやすい印象があります。とはいえ、社会問題系の要約は自然科学系より書きづらかったりと、年毎によって難度の差があるので、そこは注意が必要です!
さて、対策ですが俺は

・ディスコースマーカー英文読解(Z会)
・英文要旨要約問題の解法(駿台文庫)

を勧めます。どちらかでよいです。
両者ともになるべく頭を使わず要約が書けるようにロジカルに解説を書いてあるので、一冊やれば要約の書式はわかってくると思います。

ただ、この二冊はあくまで全体要約の対策本で近年の医科歯科の指定要約とは若干異なるので、直前は医科歯科の過去問をやるに尽きます!
その際は全体要約か指定要約かを判断してから解いた方が良いです。

あと、過去問を解いた後、模範解答の該当箇所をポイント毎に探していくのがオススメです。年度毎に要約抜き出しのポイントが変わってるのがわかります。


4.時間配分,解く手順

時間配分と手順は個人差だらけなので、あまりオススメってのはないです。
とりあえず、俺の解き方としては、読みながら正誤、英問英答、和訳を終わらせて、その際に同時に要約に使う箇所にマーキングして要約の文章構成を考えていく感じかな?
で全部読み終わったら、要約だけ残ってて、あとはひたすら要約書くって感じ!
時間配分は理想は
文章読解&要約以外解答→60分
要約書き出し→30分
だったけど、

入試本番では70-20配分になっちゃったって感じです。


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・数学・

医科歯科の過去問をやった人は大抵簡単だと感じると思います。多分、大体の人が過去問では二完出来てると思います。
しかし、本番になると過去問で簡単と感じた医科歯科数学もかなりの鬼問題になっちゃいます。
というのは、医科歯科数学はとにかく思考力、誘導力が命だからです。そして、限られた時間で思考して、題意の誘導に乗るのは「本番」ではかなーりキツいです。
俺もめちゃくちゃ簡単だったのに、試験場では一完しか出来ませんでした。

というわけで、医科歯科志望者はまず、この事を意識することをオススメします。この事を押さえておけば、本番に若干失敗しても立ち直れると思います。とにかくあの問題を緊張と焦りの入り混じった試験場で解くのは厳しいです。

正直、数学は本番での相性マジ大事だと思いますし、俺は数学は出来ない部類なので、とりあえず無難に過去問演習勧めます。
俺は本番はそんなに上手くはいきませんでしたが、過去問演習は大失敗しないためには必要だと思います!

医科歯科大数学は現在、聖文新社から50年間の過去問が発売されており、インターネットでも1987年からの解答解説問題が配布されています。
この過去問について1990年代くらいのものから解けば、作問者の気持ちがわかると思います。(まあ時間なかったら2000年代からでも全然十分だと思います)
それより前は大学の教養で使う関数そのまんまだったり、あんまり意味なかった(*_*;
あと、駿台の直前講習で配られる過去問集もなかなか秀逸なのでオススメです。講習の授業はヒドいけどね…。

あと、近年は空間図形が出まくってて、空間図形は誘導乗れれば意外に簡単で点取りどころだから、空間図形鍛えとくと良いかも!
あと数列はめちゃくちゃ出る!単発だけじゃなくて複合型も出る!2012年は行列絡み,2011年は確率絡み,2008年は帰納法絡み,2006年は単発で4項間漸化式って感じです。覚えてるだけでもこんだけ出てるので、対策すべきだと思います。
あとポツポツ楕円にまつわる問題出てるきがする!
あと誘導型の整数問題も頻出だからなれた方がよいかもです!
そんな感じ!

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・物理・

物理はとにかく得点源です。ある程度出来るようになってしまえば、多分どんなに死んでも40近くは確保出来ると思います。
医科歯科物理の傾向としては、

(1).問題集の花形よりはちょいマイナー向きの問題を結構出す。
(2).計算がダルい

ってのがあります。
(1)の例としては、
2012…大問1の滑車問題
2011…大問2の分子運動論
2010…大問2の電子と抵抗値
って感じですかね?
とにかく、若干マイナーな問題を出すので、よく対策するべきだと思います。
とはいえ名問の森極めれば、網羅できるので、そのレベルで大丈夫だと思います。
ちなみに駿台物理の講座いわく、2006年から作問者変わったらしいので、2006年以降から集中して演習してもよいかもです。
(2)については、2006年以前に顕著に見られました。2006年以降は以前よりおとなしくなってますが、今も計算はダルめです。物理的には簡単なんだけど、計算がダルいから間違えるみたいな事起きると思うので、キツメの計算に慣れた方が良いと思います。
そんな感じかな?
とりあえず、物理は他の科目より遥かに軽いので、ぜひ50点目指して下さい!俺は本番は無理でした←

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・化学・

医科歯科化学の出題は

・その場の思考問題
・知識問題
・軽めの計算問題
・差がつく計算問題

に分類できると思います。

その場の思考問題の例としては、2012年の大問1の問1,2、2011年の大問1のグラフ描図など沢山あります。
俺は本番で2012年大問1問2の問題を勘違いして落としてしまったので、偉そうな事言えませんが、とにかく落ち着いて問題の意味を考える事が大切だと思います。考えていくと簡単な事が多いので、焦らずじっくり考えると良いと思います。

知識問題については、分からないと解きようがないので、ここは努力だと思います。ただ、アスパラギン酸の構造とかラセミ体書かせたりと、意外にオタクっぽい知識出すんでそこはケアすべきですね。ちなみに俺はラセミ体書けませんでした(笑)

軽めの計算問題については、まあ皆出来ると思うので省略で。

差がつく計算問題は2012年で言うと、大問2の問4の(1)の分圧とかが該当しますかね?とりあえず試験場だと怖い部類の問題です。これについては誘導型もあれば、花形の難問題もあります。
これの対策は、化学12の新演習の☆☆レベルをスラスラ解けるようにする事だと思います。頭良い人で帰納的に考えられる人は、重問で十分だと思いますが、俺は重問レベルだけじゃ無理でした。

そんな感じ。医科歯科化学は慈恵みたいな典型題の集合よりは、思考問題入れたりと取り組みづらいので過去問演習は必須です。10年はやった方が良いと思います。とにかくあの特有の感じに慣れると良いです。


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[面接]
あんまりキツくなかったです。
俺は
・医師志望理由
・本学志望理由
・仮面浪人をした理由
・大学での単位取得
・もし本学落ちたら今の大学に戻るの?

って感じです。
一次面接のみで済みました。
二次面接を受けさせる細かい基準はわかりません。
とりあえず、合理的にスラスラ言えれば問題ないです。

ちなみに面接官3人で距離は1.5mくらいで荷物は外に置ける感じでした。
まあ、二次面接行きかどうかは外の受付員が一次面接後に面接官とコンタクトとって決める感じなので、受験生と話した印象で判断してるとは思います。

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今回は以上です!とりあえず、受験直後の忘れない内に書いたので、重要な所をピックアップというよりは思うとこ全部書いた感じですが、参考にはなると思います。
医科歯科受ける人は頑張って下さい!

二浪だろうが、仮面だろうが、差別はないです。
俺は出来は最悪だし、二浪だし、仮面だし、センターも9割ジャストでボーダー下だったし、とにかく優等生とは言えない成績だったけど何とかなったし!

とにかく勇気を持って受験する事が大事です!
最低点一点でも超えれば入学出来るし、400点越えるような優秀すぎる人達にならなきゃと気張りすぎる必要はないです!
370点くらいなら凡人でもどうにかなります!

仮面浪人して二浪してもやっぱり第一志望に受かるのはそれ以上の価値があると思いますので、浪人、仮面浪人は絶望せず頑張ってください!
現役の人は、俺みたいに受験に躓かないように、ストレートに受かって下さい!浪人はあえてするもんじゃないです、やっぱり。


そんな感じ音譜音譜音譜
では音譜音譜音譜


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