記憶の方法 | 仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

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記憶の方法

記憶のコツはずばり3つです。印象付けと繰り返しと論理性です。まずは印象付けと繰り返しが大切であることを分かってもらうために、記憶のメカニズムについて大まかに説明します。

 

脳の中には、勉強で得られる記憶を保持する部位が2つあります。それが海馬と大脳皮質です。海馬では短期的に記憶を保持することができ、大脳皮質では長期的に記憶を保持することができます。ただ、記憶というのはいきなり大脳皮質には伝わってはくれません。まずは短期的な記憶として海馬に伝わります。そして、海馬から大脳皮質に移行してはじめて、記憶は長期的なものになります。この移行に必要な要素が、印象付けと繰り返しなのです。海馬は、強い刺激が加わったり(印象付け)何度も同様の刺激が加わる(繰り返し)と、大脳皮質に記憶を移行させるのです。

 さて、例を考えてみましょう。まず印象付けの例ですが、自習室で勉強中、隣に自分の好みど真ん中の異性が座ったとしましょう。どうですか。きっとその人の顔は一度で覚えてしまうはずです。(少なくとも僕はそうです。笑) これはつまり、好みのタイプを見ることによって、海馬に強烈な刺激が伝わり、大脳皮質に記憶が移行したということに他なりません。印象が強かったのです。

 テレビのCMで、同じCMがひたすら流れていると、好きでもないのに気付いたらそのCMのセリフや歌を覚えてしまっていたという経験はありませんか。これは、繰り返しの好例です。

 

若干話がそれましたが、記憶というのは印象付けと繰り返しによってなされるというのは伝わったかと思います。

 ただ、受験・資格などの勉強というのは論理的思考が根底にあるので、論理性を持たせることも大切です。覚える際に論理的な構造を理解することで、記憶の定着率は格段に上がります。さらに言えば、覚えなければいけない量も減ります。頭のいい人(論理的な思考が出来る人)ほど、暗記している量は少ないものです。

 

 では、これらを踏まえた具体的な記憶方法について考えましょう。記憶の方法には、

書く・読む・聴く・ゴロで覚える・人に教える、脳内で教えるようにまとめていく・画像などで視覚的におぼえる・イメージとして頭に整理する・テキストの位置で覚える・リストアップする・体を動かしながら覚える

などといろいろなものがありますが、どれも正しい方法です。

こういった方法の中で、印象づく方法を色々選び、論理性を意識しながら繰り返すだけです。ただ、同じ方法で何度もやっていると飽きてくるので、その場合はほかの印象づく方法で繰り返し記憶すると良いでしょう。

 

ちなみに、個人的には「人に教えるように覚えていく」を最もおススメしています。というのも、人に教えるためには論理性が必要ですし、整理するために頭の中で何度も繰り返すからです。主体的な方法なので印象にも残ります。また、実際に友達に教える場面があった場合、書きますし、声に出します。場合によっては絵や表を描きます。つまり、人に教える感覚で記憶していくと、論理的に何度も、さらには多くの記憶法で印象付けながら覚えることが出来るのです。自分のやり方がない人、もしくは非効率だと思う人は参考にしてみてください。