数学の勉強法は書いたらきりがないので、今回は書籍に乗せる予定原稿のほんの一部を紹介します。今までの記事を見ながら、これを読むとだいぶ勉強法が分かってくるかな、と思います。
入試までの勉強カリキュラム
<カリキュラム>
1期 教科書内容(定理や公式の使い方の基本を知る)の理解
↓
2期 標準典型題の把握
↓
(2.5期 標準典型題の定着)
↓
3期 標準典型題の定着&難問題での解答力養成
↓
4期 過去問対策&今まで扱った問題の復習+αの勉強
時期の目安(一年計画)
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高校生(準備期間アリ) |
高校生(一年計画) |
浪人生・再受験生 |
1期 |
2期と並行して行う |
2期と並行して行う |
高校卒業・受験開始前までに終えているはず |
2期 |
高2夏~高3春 |
3,4月~7,8,9月 |
3,4月~7,8,9月 |
2.5期 |
高3春~高3夏 |
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3期 |
高3夏~高3秋 |
7,8,9月~10,11月 |
7,8,9月~10,11月 |
4期 |
高3秋~ |
10,11月~ |
10,11月~ |
高校生(準備期間アリ)…高2のうちから受験モードになれる人
高校生(1年計画) …部活、学校行事などあり、高3になるあたりで受験勉強を開始する人
期別勉強法
<1期:教科書内容(定理や公式の使い方の基本を知る)の理解>
1期は学校の勉強を普通にやっていれば理解できる内容です。(余弦定理はどんなものだとか、区分求積ってどういうものか、など)そのため浪人生、理系再受験生は新年度初めには出来ていなければいけません。現役生に関しては、時間がないので未習分野は後述する2期の勉強とセットでやるのが良いでしょう。なお、高3になる頃に全範囲履修を終えるような進度が早い学校の場合は、学校の勉強に合わせてやれば良いですが、高3秋ごろまで履修が終わらないような学校の場合は自分で勉強しておく必要があります。
具体的な勉強法ですが、学校がある人は学校の勉強で十分です。いままで高校・浪人生活遊んできた、再受験で忘れてしまったという人は、弱い部分に関してやさしい高校数学(Gakken)を用いて、2期の勉強と並行して行う必要があります。また、強調しておきたいのは、ほとんどの分野で1期のレベルが出来ていない人は、1年で合格するのはかなり厳しいです。単純に時間が足りません。該当者は本書を読んだその日から、1期の勉強を本気で取り組んでください。