虫との意思疎通 | わしじゃもりじゃ

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;虫が大の苦手の私だが、

時々、虫と意思疎通ができた(と思う)時がある。

 

 

ゆうべのことだ。

夜になって、さあ寝よかという時に

ブ~ン、バチン、ブ~ン、バチンというかなり激しい羽音がした。

 

取り入れた洗濯物について部屋に入ってしまったのか

1匹のハエが天井のLEDシーリングライトに何度もぶちあたっていた。

 

当たり前だが私の言葉はハエには届かない・・・

 

 

しばらく放っておくと天井にとまって静かになった。

 

しかしハエは耳を貸そうともしない。

 

大丈夫だからと何度も新聞を差し出したが

無視された。虫だけに。

 

 

でも

 

この部屋の方・・・を
この部屋にいた方が、と直して読んでいただけるとありがたいです。

 

人間の家は

外よりはあたたかいから。

 

 

 

 

そして翌朝。

 

 

虫が大嫌いな娘Bが

私を呼びに来た。

 

私にハエを始末しろといいに来たのかと思いきや

別の用事だった。

 

娘の用事を済ませて一息ついたとき

 

静かな羽音で、ハエは私の少し上を経由して

私の顔が向いている近くの壁にとまった。

それはまさに

私に気付いてもらいたい飛び方であり、とまった場所であった。

ここで念を押しておくが

娘Bは、病的なといっていいほどの虫嫌い。

 

このハエがすでに飛んでいたなら

娘Bは大騒ぎをしただろう。

エアコンも早朝から入っているので

充分ハエが活動できる室温であるにもかかわらず

しかし虫に敏感な娘Bはこのハエに気付かなかった。

 

つまり、ハエは

私が来るまでじっとしていたのだ。

そして、わたしを選んで、

私が気付きやすい飛行経路で

私が気付きやすい壁にとまった。

・・・と言えよう、言えると思う。たぶん。

 

 

 

 

 

 

ハエは一切ためらわず、

私が差し出した新聞にすぐに移動した。

ここが今回の

私がハエと意思疎通できたと思い込んだ部分なのだ。

 

ふつう新聞が近くに来ただけでハエは逃げるでしょ?

 

この前の探偵ナイトスクープで、

バッタが飼い主になつく、というのをやっていた。

(小さなバッタがまるでペットの犬のように飼い主の女性になついていた)

観る前までは、飼い主の勝手な思い込みで、

虫が人になつくわけがあるかい、

そもそも人を識別できるわけがないと思っていたが

観終わった後は、飼い主の勝手な思い込みとは違って、

虫は人をちゃんと認識、識別しているということを思い知らされた。

むろん、どの人間も どの虫も、ということではなく

時々そうしたことも世の中には起こり得るということだ。

 

窓までちょっと距離があったけど

ハエは辛抱強く新聞でじっとしていた。

 

新聞のまま静かに外に置いて

窓の中から見ていると

ハエは新聞の上でじっとしていた。

そだよね

まだ陽もあたってない早朝だもん

寒いよね。

まだ飛べないかな?

 

でももうすぐ陽が当たるからね、その場所は。

 

 

2回目に見た時もまだ新聞にいたが

 

それからちょっと忘れてて

しばらくして3回目に見た時はもういなかった。

 

今日はいい天気になりそうな、

そんな予感がする陽ざしが新聞にあたっていた。

 

 

 

 

一期一会のハエよ、

こんな私を信じてくれてうれしかったよ。

なんだか、

ハエなのに

いとおしかったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご清聴ありがとうございました。


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