こんにちは！歌手でボイストレーナー、フェルナンデスユウコです。
声の力＝伝える力
相手に自分を届ける力だ！
歌舞伎「刀剣乱舞」のエネルギー、すごかった。
ーーーーーーーーーーーーーー
大人の女性こそ迫り来る
中年の波に乗りつつ
思い通りに歌って生きていこう！！！！
その波に乗るヒントや自らの挑戦をお届けします！
ーーーーーーーーーーーーーー
今日はちょっとしたご縁でチケットを頂戴し、歌舞伎の「刀剣乱舞」を見てきました。
年齢的にちょっと恥ずかしいものの、初めての歌舞伎にワクワクしながら汗を滴らせて新橋演舞場へ。
観客は年配の方が多いかなという想定とは裏腹に意外に若い女子もおりました。
「刀剣乱舞」はオンラインゲームが原作、
ということで新しいタイプの歌舞伎の一つなのでしょう。
歌も踊りも芝居もある極上のミュージカル！
というのが最初の印象。
でもきっと伝統的な演目を見ても
同じように思ったと思います。
歌舞伎の舞台での音楽の役割の大きさ、
感情の変化を身体の動きやポーズで表す表現力。
伝統の長さや重さを考えると
「ミュージカル」と呼ぶのは
軽やかすぎる表現かもしれません。
メイクや舞台装置、演出まで入れたらアートの世界ですね。
（最後、写真撮影OKでした。１階後方ど真ん中の席だった！）
最初から最後まで胸を掴まれたのはやっぱり音楽。
三味線のリズムに合わせて、劇のナレーションのような長唄（と言うのだろか）が
済んだ声で響き渡る、そのリズムと声にドキドキです。
途中、デジタルで作ったような
インストゥルメンタルのオケに合わせて、
和の鳴物を掛け合わせるコラボもあったし、
幕間で琵琶で女性（今はあるのだろうか？！）が弾き語りをしていたりなど、
BGMとしてストーリーに演出的な効果を与えるだけではなくて、それなしでは話が成り立たない流れの一環を担ったりしていて、日本の伝統的な楽器の音色や旋律にしばし夢心地。
そしてやはりあの声です。
舞台の端まで届く力強い声
それでももちろん強弱やイントネーション、
声の密度も様々に変化していて
なんという強い声力！
特に尾上松也さんの混じりっ気のない、
太くてよく通る、、、それでも遠くまで通る明るさも滲ませた、、素晴らしい声。
感激しました。
日本語の強い力を感じました。
というのも、歌舞伎のセリフは現代の口語をそのまま話すのではなく、
言葉を伸ばしながら節をつけて語りますよね。
これは日本語というほぼ全ての言葉が「母音」で終わるからこそできることです。
例えば、「あの頃」という日本語を節をつけて歌舞伎のように歌うなら
「あ〜のぉ〜こ〜ろぉ〜〜」
というふうになりますよね。
でもこれを英語の「at that time」で伸ばそうとするとこれはできない。
「at」も「that」も「time」も発音する時母音ではなく子音で終わります。
母音は響きを作り流れる音ですが、
子音はそれを堰き止める音で濁点以外は無声音。
音は鳴りません。
つまり声は出ない。
無理やり出そうとすると
「あっとーーーー ざっとーーーー タイムウウウウウ」
となり発音が変わってしまい元の単語ではなくなってしまう。
つまり歌舞伎の言葉の節回しは、母音が優位の日本語だからできることなのですよね。
そして母音は有声音、声帯を絶えず振動させて出てくる音。
喉に一定の負担をかけてるわけです。
（日本語は他の言語に比べて声帯への負担が大きいとも言われています。）
（声帯のしくみを簡単にでもしっておくと声のイメージは変わります）
歌舞伎のセリフの節回しは、
声帯を弛まなくバランス良く一定に振動させながら、声を出し続ける、、、
かなりのハードワークです。
しかも、歌う時のように細かい音程の変化や激しいリズムを目安にできないし、オケもバンド位も頼れないわけですからね。
声の力がいのち。なんです。
役者さんたちはきっと凄まじいトレーニングをしているでしょう。舞台を駆け巡る体力的な練習も含めて。
そして何より、舞台の端までこの声を届けようという強い信念を持っているはず、あの眼力で。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
♦︎【LINE公式】高い声が出ないお悩みタイプ別動画プレゼント中
https://line.me/R/ti/p/@718dmtge
♦︎インスタグラムfernandes_voice_vocal
https://www.instagram.com/fernandes_voice_vocal/
♦︎Twitter（メイン）
@fernandesyuko
https://twitter.com/fernandesyuko
♦︎Twitter（藤井風）
@yukoFkazetarian
https://twitter.com/yukoFkazetarian
♦︎YouTube（ボイトレチャンネル）
♦︎YouTube（藤井風チャンネル）