園舎の思い出 1 | うめの森ヴァルドルフ子ども園~名古屋市名東区でシュタイナー教育に取り組む園のブログ~

 今日は梅森坂に立ち寄れず、帰宅しました。


そうかぁ・・・ いよいよ壊されるのですね。


この家屋を初めて訪れた日・・。


実はシュタイナー幼稚園設立の集いをして、

賛同しくださる方も すこしずつ増えたところで

予定していた場所がご破算になってしまいました。


どうしようか!! 

それからいくつ物件を当たって見に行ったことでしょう・・・。

どれもあまりパッとせず、

「う~~~ん」と、うなるばかり・・・


途方にくれていてはいけないと、

集まった仲間と一緒に

牧野ヶ池緑地公園で気晴らしに春のピクニックをしました。


それからおそらく数日後だったとおもいます。

親友がネット上で見つけた物件!!

それが梅森坂でした。


なんと!!ピクニックした公園の目と鼻の先でした。


不動産業者に連絡する前に その友人とこっそりのぞきに行きました。


「いいじゃん!! 広くて畳のへやだし・・・・」

「うん、うん・・・」

「だけど真ん中の柱がないといいのにね・・・」


窓ガラスに顔を押し付けて あれこれ話が進みました。


ガレージをそっと閉め、

「じゃ、ここに連絡してみよっか!」

と、声をかけるまもなく、


私はもう近所をキョロキョロ・・・

斜め前の空き家を発見!


「ねね、ここもいいかもよ~~」

「だめだめ、早く行くヨ。」


その家にはその後Hさんという方が引っ越してきました。

そして、今お子さんを通わせています。


梅森坂の園舎に来てくださった多くの方から

良く頂いた言葉・・・。


「あたたかな雰囲気・・ 」

「私もここで過ごしてみたい・・」

「ゆっくり 落ち着くわ~~」  などなど・・


きっとここで長年生活をしていらした 大家さんが

とても良い息づかいで 生活していらしたのでしょう。

私はそう感じていました。


暖かな家に残っていた空気は

屋根裏にじっと息を潜めていたのでしょうが、 

私たちが使い始めると 

優しい覆いとなってくれたのですね。


しかし、9月から だあれもいなくなって 

さみしかっただろうなあ・・・


今、冬の地面の奥に 

あの空気は閉じ込められているのかも・・。


まっててね!


殺風景な更地になっても、

あなたのことは忘れないよ。


また 迎えに来るから・・・


P.S

ブログ書くのも結構楽しいかも・・・?

あ!でも、

「通信の原稿も忘れないでくださいよ!」と、

通信班から催促されそ~です。


通信は 園の賛助会員になっていただけると

お届けする 父母達編集の 小さな冊子です。

こちらもぜひご覧あれ!!



子ども園教師 後藤寛子