只今、西遊記の宝象国のおはなしをご紹介中です。
ではでは。
続きをお楽しみくださいね。
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西遊記 宝象国の話 その三
自分の悪口を言われた悟空は、小猿たちに言いつけて八戒を捉えると、三蔵に何かあったのかと聞きます。
八戒は三蔵が虎に変えられた事を語り、助けてくれと泣きました。
一部始終を聞いた三蔵は、悟空に
でも、悟空はなかなか、うごこうとはしません。
泣きおとしがダメなら、怒らせるまで…と、八戒は、
「あの妖怪は、悟空兄貴の名前を出しても動じず、逆にやっつけると言っていたぞ」
と、悟空を騙し。
激怒した悟空は、黄袍怪の棲家・波月洞に行って子供を人質に取り、悟浄を解放させました。
泣いて怒る百花公主に、悟空は、
「貴女は、この世に生を受けた者としての罪をご存知無いのか。
礼記や詩経にあるように、親孝行の孝はあらゆる善行の基本であるからこそ、
親不孝の罪ほど重いものはないんだ。
あれはあくまで化け物の子、
あなたは化け物と連れ添って、親の恩を忘れてしまったのではないのか?」
と言うと、公主は自分の行いを恥じて、悟空に全てを託しました。
八戒と悟浄は、悟空の作戦に従い、妖怪の子供たちを連れて宮廷に行きました。
そして、悟空に言われたように、
「ほぉら、お前の子を返すぞ」
と、子供たちを空から黄袍怪の目の前に落としました。
酔っていた黄袍怪は、落ちてきたのが自分の子供である事がわからず、
憐れにも、子供たちは死んでしまいました。
「これが俺の子だと?
俺の子は家にいるはずだがなぁ~?
どれ…俺の子が家にいるか見てこよう」
と、家に帰りますが、
そこに待ち構えていた、公主に化けた悟空と戦うことになります。
しかし、部が悪くなると黄袍怪は、忽然と姿を消しました。
戦いの前、黄袍怪に「お前の顔に見覚えがある」と言われたので、悟空は心当たりを探しに、天界へと赴きました。
天界に行くと、
「今、お師匠さんの事で、ある者とやりあっているのだが、俺の顔を見知っているところから、どうやら天界の者らしい。探してくれ」
と、頼みました。
天帝はすぐ様、天界人に召集をかけましたが、
二十八宿(中国の占いなどに使われる星座の事)のうちのひとり、奎木狼(けいもくろう、おおよそのアンドロメダ座)がおりません。
そこで、二十八宿の残りの星座たちが呪文で呼び出すと、川霧の合間から黄袍怪が出てきました。
天帝がなぜ下界に降りたのかと問うと、
恋仲の仙女が宝象国公主・百花として生まれ変わったので、後を追ったとの事。
「万死に値する事をした事はよくわかっております。どうかお許しください」
と、頭を下げる黄袍怪に、天帝は浅からぬ縁ゆえの事として、深くは追求せず。
黄袍を左遷させ、働きが良ければ元の職に戻すとしました。
この決定に悟空は満足して、下界に戻りました。波月洞に行き公主を王宮へ連れ帰りました。
さらに虎になったきりの三蔵を前にして、悟空は
「あなたみたいなご立派な和尚さまが、こんな姿になっちゃうなんてね」
と呆れて言いながらも、八戒と悟浄の
「まあまあ、坊主の顔をたてずとも、仏の顔を立てろ、って言うじゃないですか」
という懇願を笑って受け止めました。
水を持ってこさせると、口に含んで呪文を唱え、ぷーっと吹きかけました。
すると虎の姿が消えて、三蔵が現れました。
一部始終を聞いた三蔵は、悟空に
「晴れて故郷に帰った暁には、皇帝陛下におまえの功労が一番だったと申し上げよう」
と感動しますが、悟空は
「いえいえ。オレはただ、あのお経さえ読んでくださらなきゃ十分ありがたいですよ」
と、笑いました。
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長いお話でしたが、
うさ吉、お気に入りのキャラ、玉龍くんの活躍、堪能していただけたでしょうか(笑)
花刀法がよくわからなかったのですが、
検索すると、中国語の説明とともに、
フルーツカービングや、飾り切りの動画が出てきます。
ちなみに、フルーツカービングは、タイの伝統芸でして、
700年の歴史があるとか。
タイと中国は結構流通が多いと聞きますので、日本に入ってくるよりもはるかに先に、中国へ伝わったと推測できますね。
なので、きっと…白馬小竜くんは、西の海出身なので、そのやり方を知っていて。
西瓜の皮むきをしたり、西瓜の皮に彫刻なんかをして見せて、妖怪の隙をついたのではないかと(笑)想像しました。
うーん♡可愛いかも(≧∇≦)
続く。