日記 2018.8.3 | わっこ オフィシャルブログ wacco official blog

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シンガーソングライター / 詩作 / 男 / 広島県広島市出身 お問い合わせ wacco1004@gmail.com

2018.7.12
岐阜県中津川市民病院にて直腸癌の告知を受ける。

2018.7.17
故郷の広島市へ。
現在の母の住むアパートへのアクセス、自分の母校のすぐ近くという地理的な理由もあり、広島大学病院を紹介してもらった。
検査が次々に追加される。

2018.7.23
治療計画への同意書へもサインし、治療が本格的にはじまると思った矢先、最後にやった検査で肝転移が見つかり、当初の計画は中止された。これは末期癌(ステージ4)に相当するはずだが、癌 治療が進歩しているからだろうか先生から末期だよ!余命何ヵ月だよ!とかは告げられず、落ち着いてもう一度治療計画し直そうねと言われた。

2018.7.25
広島大学病院へ入院。
直腸の腫瘍が腸の流れを閉鎖、いわゆる腸閉塞の症状が酷くなり緊急的に入院。
7月はおしりの痛みで悶絶する日々だった。
手術前日には、もう本当に限界でケツの穴から血がドバドバ出るわ、意識は朦朧とするわ寝れないわ、死を覚悟した。完全絶食生活へ。


2018.7.30
生まれてはじめての手術。
肛門をお腹に造設するストーマ手術。
一時的か永久的かは、今後の治療の効果によると思う。
手術と聞いたときは、無理!怖い!痛いの嫌!と心で駄々をこねていたが、すでに恐怖は覚悟に変わっていて落ち着いていた。
術後の痛みは想像していたより少し痛かった。
身動きが取れないのに予期せぬ場所がムズムズしたり眠れないのが辛かった。



2018.8.1
うんこがお腹から出ている。不思議。
うんこを貯める袋をお腹につけているのだがその袋から排出する時、臭い!
看護師さん嫌な顔ひとつせず手伝ってくれる。マジ女神、聖母! 

検査を受けていく上で、性機能が失われる可能性もなくはないので精子保存の話なども出た。そこに動揺はなかった。ただ川の流れに逆らいたくなかった。
例えどんなに見てくれや機能が変わり果てていこうとも、無常を受け入れる準備は、この34年間で出来ていたようで自分でも少し安心した。
早ければ来週から化学治療に移るようだ。
副作用があまり出ず、効き目があってくれたらいいのだが。ただ川の流れには逆らわない。


広島市南区で生まれ、育ち、こうして帰って来た。
病棟からは近くに黄金山、遠くには元宇品の山が見える。

学ランを着た自分を自転車に乗せて、この街を走らせる想像が容易にできる。
スカスカの学生鞄しか持ってないのに、潰れるくらい重そうで、けど胸を高鳴らせ目を輝かせながら必死にペダルを漕ぎ風を斬っていく自分の姿が、確かに、此処に、在った。