【歌詞】 烏 | わっこ オフィシャルブログ wacco official blog

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シンガーソングライター / 詩作 / 男 / 広島県広島市出身 お問い合わせ wacco1004@gmail.com



作詞作曲:わっこ


腹を空かせたカラスが
アスファルトをつついている
醜さが白衣を羽織って
脇目も触れず欲望を
貪れたら


彼女は筆を持たず
白紙も用意せず
ため息 ひとつで
翼を描写する
闇夜のキャンパスに
体を擦り付け
くたびれた烏は
乾きに悶えていた


三千世界で鳴けば
魔物のように穢れる
より深い漆黒の
路地裏で羽を休め
子守唄を


彼女は 真っ白で
命を軽々しく
まるで小銭のように
少しずつ切り崩す
売れるものは此処にない
寝る他に何もない
体を黒く塗り
暗い部屋で 独り言


夕焼け 小焼けで 日が暮れる
月光は目尻を
下げて微笑みかける
全ての営みに


彼女を守れるか
安らぎを与えられるか
何故か巧く描けない
体が 黒く染まっていく
空より高い空へ
心置きなく 遠くへ
いつか 飛びたてたなら
真っ白なままで